概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
開門 快道 (かいもん かいどう)
金州組攻撃隊隊長。身長191㎝、体重96㎏。前科10犯。前科10犯は全て暴力行為によるものである。額に6本の傷がある極めて凶暴な面がまえ。額の傷の1本は左の顎にまで達している。いつも迷彩柄のアーミー服の上下とコンバット・ブーツで決めており、背中に唐獅子牡丹の刺青が入っている。無敵の戦闘力と何をしでかすかわからない凶暴性で、全国の極道に名を広く知られた存在である。 金州組で抗争が勃発すれば、攻撃隊隊長として真っ先に飛び出していくが、基本ろくな結果にはならない。破壊的な歌唱力の持ち主で、独特なリズムの取り方でカラオケを歌うと、あまりのヘタさに建物が壊滅してしまう。得意とする曲は「そして神戸」。
山田 英二 (やまだ えいじ)
金州組組員。登場当初は18歳で若衆見習いだったが、1年の修行期間をへて、正式に杯をもらい組員となった。同い年の福永誠を相棒とする。根性の座った若者であるが、情にもろい面もある。福永誠と共に攻撃隊隊長・開門快道に引き回され、その度にひどい目にあう。元は大阪の不良で少年院にも入っていた。
福永 誠 (ふくなが まこと)
金州組組員。登場当初は18歳。若衆見習いとして金州組に入ったが、1年後に正式に杯をもらって組員となった。同い年の山田英二を相棒とする。徳島県出身。元は大阪の不良で少年院にも入っていた。相棒の山田英二と共に攻撃隊隊長・開門快道の引き起こす騒動にいつも巻き込まれるが、開門のことを兄貴分として慕っている。 かつて、伯父貴の前島大五郎に「うんこ」の刺青を背中に入れられそうになったが、土壇場で開門に助けられた。
金州 金太郎 (きんす きんたろう)
福永誠、山田英二が若衆見習いで入った金州組の組長。オールバックの髪型でいつもサングラスをかけている。組にいる時は大抵、羽織・袴の和服姿である。度量があり子分たちからも慕われているが、見栄張りなところがあり、それが原因で騒動となることがしばしばある。縄張りが接している徳間組組長とはライバルであり、何かと張り合うことが多い。 飛行機が苦手で鍋料理が嫌い。極道の組長だが、決まった愛人はおらず妻を大切にしている。家出した金州富士夫というひとり息子がいる。
天知 建 (あまち けん)
福永誠、山田英二が若衆見習いで入った金州組の若頭。渋い雰囲気を漂わせたダンディな中年男性。組の大黒柱として組長・金州金太郎を支えている。妙齢のひとり娘がいるが、極道であることを隠しており、宝石商の仕事をしていると偽っていた。しかし、組を代表して「アサヒ芸能」の取材を受けたことで、極道であることがばれてしまう。 名前と外見のモデルは俳優の天知茂。
成田 美知男 (なりた みちお)
福永誠、山田英二が若衆見習いで入った金州組の若頭補佐。組では開門快道と同じ序列の幹部。若頭・天知建の描いた絵図を実行に移す現場の責任者。手形の掛け取り、懲役に出ている組員の家族の世話、他の組の組長の接待、組員のスカウトなどで忙しい毎日を送っている。常に薄めのサングラスをかけ、ストライプのスーツで決めている。 自分の服の趣味は普通だが、人に見繕う時はとんでもなく悪趣味なものを選ぶ癖がある。体中に蛇の刺青が入っている。蜘蛛が大嫌い。名前と外見のモデルは俳優の成田三樹夫。
サブ
福永誠、山田英二が若衆見習いで入った金州組の組員。先輩として、誠、英二に極道のイロハを教えた。伯父貴の前島大五郎によって、背中に「天丼」の刺青を入れられており、前島の名前を聞くとパニックに陥る。アパートで鶏を飼育したり、デートクラブや焼肉屋を経営したりとよく副業に手を出すが、大抵はうまくいかない。
便利屋の政 (べんりやのまさ)
武器の手配を行う便利屋。左目を覆うかたちで大きな痣がある不気味な男。大阪・南港の倉庫に武器を隠している。金州組が銃撃された際、開門怪道が反撃のため彼から武器を入手した。拳銃、手榴弾、自動小銃、日本刀などを扱っている。また、抗争事件で開門と共に戦って死んだ攻撃隊員たちの位牌も預かっている。
徳間組組長 (とくまぐみくみちょう)
金州組と縄張りが隣接する徳間組の組長。ヒゲをたくわえ、高級スーツにアスコット・タイで決めた嫌みな伊達男。何かと金州組組長・金州金太郎と張り合おうとする。これまで、「カラオケ」「有名人とのツーショット写真」「鱒釣り」「花見」「先代の墓自慢」などで金州組長と張り合った。
前島 大五郎 (まえじま だいごろう)
金州組組長・金州金太郎の舎弟。山田英二、福永誠の伯父貴。彫り師であり、見込んだ若者の背中に悪趣味な刺青を入れたがる迷惑な男。かつてサブの背中に「天丼」の刺青を施し、誠の背中に「ウンコ」の刺青を入れようとした。
バーひとみのママ
福永誠、山田英二の行きつけのスナックのママ。さほど器量の良くない年増女性。バーひとみは、新米だったふたりが初めて新規で「みかじめ料」をとった店である。ママのきっぷの良さに触れたふたりは、その後も店に通い続けた。英二はこのママの店で、彼女となる永元未来と知り合った。
永元 未来 (ながもと みき)
山田英二の彼女。福永誠と英二の行きつけの店バーひとみで働いていた。最初は英二がヤクザであることに戸惑っていたが、次第に受け入れるようになり、同棲するようになった。後に英二の子供を身ごもった。
エミ
福永誠の徳島市の幼なじみ。金州組の事始め(新年会)の宴席にコンパニオンとして参加して誠と再会した。エミはこの宴席で組の伯父貴から悪質なセクハラを受け、彼女をかばった誠は、伯父貴に暴力をふるってしまう。結果、誠は破門となり、徳島に帰郷することになった。一方で、エミは開門快道に近づき、彼の力で地元のヤクザに奪われた実家の旅館を取り戻そうとする。
木下 籐吉 (きのした とうきち)
金州組の若衆見習い。福永誠、山田英二の後輩。頭に十円ハゲがあり、鼻水をたらしているという見るからにアホな顔をした17歳。何をやらせてもうまくできず、ヘマばかりしでかすが、頑張って若衆見習いを続けていく。
金州 富士夫 (きんす ふじお)
金州組組長・金州金太郎のひとり息子。中学までは真面目な少年だったが、極道の息子と色メガネで見られることが多く、高校でグレてしまう。その後、勘当され行方知れずとなった。父・金太郎が敵対組織の鉄砲玉に狙撃された際、カタキを討つため、敵組織の組長を襲撃して重傷を負わせた。
大前田川 黄門 (おおまえだがわ こうもん)
金州組の上部団体・菊一文字会の総長。72歳。温泉養生に出かけた時、金州組組長・金州金太郎に愛犬・力王丸の世話を頼んだ。力王丸は闘犬チャンピオンの土佐犬で気性も荒かったが、開門快道の指導で猫のように大人しくなってしまった。
集団・組織
金州組 (きんすぐみ)
開門快道、福永誠、山田英二らが属す組。関西屈指の老舗組織・菊一文字会系の第二次団体。大阪府高田市に本拠を構える。組長は金州金太郎。若頭は天知建。
菊一文字会 (きくいちもんじかい)
金州組の上部団体。直系32団体、構成員500人を数える関西でも屈指の老舗組織。総長は大前田川黄門。