作品の概要
基本情報
亜南くじらの代表作。
要旨と舞台設定
人生初の告白に失敗した如月真綾は、学校一のイケメンで陸上部のエースである千輝慧から「片想いごっこ」を提案される。周囲には塩対応な千輝が、真綾にだけは優しく甘い態度を見せる中、二人は「絶対に好きにならない」「周りにバレない」という条件のもと、秘密の関係を築いていく。
ストーリー展開
物語は、真綾が千輝との「片想いごっこ」を通じて次第に本当の恋心を抱くようになる過程を軸に展開される。さらに、真綾に密かに思いを寄せる手塚颯馬や、真綾の親友、小原知花など、周囲の人物との関係性も描かれる。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は「片想いごっこ」という独自の設定を基軸に据え、真綾と周囲の人物たちとの関係性の変化を描いた学園恋愛漫画。
作品固有の表現技法と特徴
ふだんは塩対応のイケメンが、真綾にだけ優しい姿を見せるギャップと、周囲には秘密の関係性という設定を組み合わせた展開が特徴となっている。
世界観の構築と設定
物語は現代日本の高校を舞台に展開され、委員会活動や部活動、登下校などの日常生活における思春期の男女の甘酸っぱい触れ合いが描かれる。
連載状況
講談社「デザート」2017年7月号から2020年12月号まで別冊付録「Pink」で連載後、「デザート」本誌で2021年1月号から2023年8月号まで連載。その後、同社「Palcy」に移籍し2024年1月10日から連載。
メディアミックス情報
実写映画
2023年3月3日公開。監督は新城毅彦。ヒロインの如月真綾を畑芽育、千輝慧を高橋恭平が演じる。
登場人物・キャラクター
如月 真綾 (きさらぎ まあや)
とある高校に通う1年生の女子。年齢は16歳。学校では図書委員を務めている。長らく片思いをしていた他校の男子に最悪な振られ方をして失恋する。夢中だった相手がいなくなった心の隙間を埋めようと行動を起こすものの、空回りばかりで、同じ図書委員の千輝慧に弱音を漏らすようになる。千輝から好きな相手が欲しいのならば、自分に恋したふりをして楽しめばいいと「片想いごっこ」を提案され、それを受けることにする。千輝が学校一のモテ男と評されていることは知っていたが、恋愛対象として意識したことはなかったものの、次第に恋心を抱くようになる。
千輝 慧 (ちぎら すい)
如月真綾と同じ高校に通う1年生の男子。真綾とはクラスは異なるものの、図書委員の活動を通して親しくなる。真綾が長らく片思いしていた相手に振られたあと、次の好きな相手が見つけられないと弱音を漏らされる。そこで次の相手が見つかるまでの心の隙間を埋めるため、千輝慧自身に恋したふりをして楽しめばいいと、真綾に「片想いごっこ」を提案した。クールな雰囲気を漂わせた美男子で、女子生徒からは学校一のモテ男と評されている。千輝が委員会活動をしている時間は、図書室が女子生徒であふれかえるほどの人気者。喜怒哀楽を表に出すことはほとんどないが、優しい性格の持ち主。
書誌情報
なのに、千輝くんが甘すぎる。 13巻 講談社〈KC デザート〉
第1巻
(2018-01-12発行、978-4065107874)
第2巻
(2019-07-12発行、978-4065163443)
第3巻
(2020-03-13発行、978-4065188859)
第4巻
(2020-12-11発行、978-4065217795)
第5巻
(2021-06-11発行、978-4065236215)
第6巻
(2021-12-13発行、978-4065262146)
第7巻
(2022-06-13発行、978-4065281970)
第8巻
(2023-01-13発行、978-4065304525)
第9巻
(2023-08-10発行、978-4065327364)
第10巻
(2024-06-13発行、978-4065358849)
第11巻
(2024-11-13発行、978-4065375785)
第12巻
(2025-05-13発行、978-4065395080)
第13巻
(2025-10-10発行、978-4065411636)







