ハニーレモンソーダ

内向的な性格からいじめを受けてきた優等生の石森羽花が、街で偶然出会った少年の三浦界に心惹かれていく姿を、爽やかに描いた青春ラブストーリー。羽花と界の恋愛模様だけでなく、羽花が自ら他者とかかわり合いを持ち、成長していく姿も丁寧に描かれる。「りぼん」2016年2月号から連載の作品。

正式名称
ハニーレモンソーダ
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊6巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

中学校時代は「石」と呼ばれ、いじめを受けてきた石森羽花は、有名進学校をわざと不合格になり、自由な校風の八美津高校に入学した。しかし、なかなか周囲と馴染めない羽花はすぐに孤立してしまい、中学校時代に羽花をいじめていた小島麗美が所属するグループに再び目をつけられる。そんな状況の中、羽花は三浦界に助けられる事となる。そして界は、その後も自分の意見をなかなか他人に伝えられない羽花をさり気なくフォローし、羽花は遠藤あゆみと友達になるなど一歩踏み出していく。そんな中、界や高嶺友哉といった人気者グループと親しい羽花に嫉妬した麗美は、自分の彼氏に羽花を痛めつけてほしいと依頼。羽花は学校に乗り込んで来た不良グループの男性に捕まってしまうものの、界のおかげで難を逃れる。そしてこれまであこがれと感謝の対象だった界に対し、羽花は異性として好意を抱くようになっていく。そんな中、羽花のクラスでは席替えが行われ、羽花は界と友哉に挟まれた席となった。この状況に落ち着かないものの、界のアシストもあり、羽花はクラスに溶け込んでいく。

第2巻

八美津高校の遠足の日。石森羽花は気合いを入れて登山用の大きなリュックにジャージ姿で参加する。しかし、遠足は近場の日帰りであり、周囲のみんなはかわいらしい服装をしていた。さっそく浮いてしまい、気まずい思いを抱く羽花だったが、クラスに馴染みつつある事から、クラスメイトからは「登山部」と明るくからかわれ、道の案内役にされるなど雰囲気は上々。しかし、羽花と界の仲のよさに嫉妬した女子が道案内板の左右を逆にした事で、一行は道に迷ってしまう。折悪しく大雨が降り出し、羽花達はピンチに陥るものの、羽花がリュックに大量のタオルや飲み物を入れていた事、そして羽花が地図で現在地を導き出した事で、事なきを得るのだった。これが大きなきっかけとなり、羽花はクラスの女子達とも普通に打ち解ける。そんな中、今度みんなで中学校時代の卒業アルバムを持ち寄ろうという話になる。卒業アルバムでの羽花の写りはよくもなく悪くもない、つまらなそうな表情をしていた。そんな羽花の写真を見た遠藤あゆみらは、「今はもっと明るい表情をしている」と語り、羽花は自分の居場所が見つかったと喜ぶのだった。一方、三浦界の卒業アルバムには菅野芹奈という美少女が写っており、さらに芹奈は界の元彼女だと知り、羽花の心は穏やかではなかった。後日、放課後にファミリーレストランで勉強する事になった羽花、界、あゆみ、瀬戸悟が席に着くと、すぐとなりに芹奈とその取り巻きの女子が座る。そして、羽花が界達のグループにいるのは似合わないとバカにし始める。

第3巻

石森羽花橋本由瑠に髪をポニーテールにしてもらい、三浦界にも似合っていると言われるなど、恋も友情も順調に育んでいた。そこへ、まじめな女子生徒に手を出して異動させられたと噂の教師、が現れ、羽花に接触を図って来る。界は緑の前でさり気なく羽花と親しげに振る舞うなど、緑を警戒していた。そんな中、八美津高校では文化祭の開催が決定する。もっとクラスメイトとの関係を深めたい羽花は、文化祭実行委員に立候補するが、まじめに仕事をこなす羽花を疎んじる者達が現れる。ついにはトンボが「こんなものはノリで決めればいい」と口にし、クラスの雰囲気は悪化していく。しかし、一旦引き受けたからには絶対に投げ出さないと決めた羽花は、やる気のないクラスメイト達の中で一人奮闘。羽花が一人でがんばっている姿を見た及川多央白石望華が協力するようになり、これまでやる気のなかったクラスメイト達も次第に文化祭に向けてまとまり出す。

第4巻

石森羽花のクラスの出し物「メイド喫茶」は、低予算ながらも内装やメニューに工夫をし、午前中だけで材料が不足するほどの大人気となった。三浦界は八美津高校の美男美女が集う映像の出し物に参加しており、そこで「自分は石森係」と自己紹介をする。するとさっそく、羽花のもとに、界との関係を聞きたがる複数の女子生徒が現われる。羽花は、引っ込み思案な自分が一人立ちできるように、界がフォローしてくれていると説明する事で、どうにかその場をしのぐのだった。こうして文化祭は終了し、羽花達のクラスは特別賞を受賞。担任からご褒美に食事が提供され、大いに盛り上がる中、羽花と界は二次会に行かず、二人だけでゲームセンターへと向かう。そこでは、菅野芹奈が、別の女子生徒達から恋愛絡みで因縁をつけられていた。芹奈を助ける界の姿を見た羽花は、二人がまだ互いに思い合っているのではないかと考え、身を引く覚悟を決める。しかし、後日遠藤あゆみに連れられて参加した近所の夏祭りで界と会い、自分の気持ちを再確認した羽花は、芹奈とあゆみに対して界が好きだと本心を告げる。

第5巻

夏休み、石森羽花三浦界菅野芹奈遠藤あゆみらと海に遊びに行く事になった。そこで羽花は、中学時代に自分をいじめていた小島麗美らのグループと会うが、このまま逃げていてはいけないと勇気を出して話し掛け、自分の過去を吹っ切るのだった。そして迎えた新学期、羽花は放課後に界や遠藤あゆみらと初めてのカラオケに行くが、その姿を羽花の父親に目撃されてしまう。過保護な羽花の父親は、派手な界やあゆみらと仲よくしている羽花の姿を見て危機感を覚え、羽花を転校させる事を決める。そして羽花に八美津高校に登校しないよう告げ、携帯電話も取り上げ、外部との接触を断つのだった。だが、落ち込む羽花の前に界が現われ、勝手に窓から部屋へと入り込んで来る。

第6巻

三浦界遠藤あゆみらの必死の説得の甲斐あって、石森羽花が八美津高校から転校する事態は回避された。さらに羽花は苦手だった小島麗美との関係も克服。こうして、元の楽しい高校生活へ戻るかと思われた中、羽花は界から距離を置かれている事に気づく。界の行動を怪しんだ羽花は尾行し、彼が高校から離れたカラオケ店でアルバイトをしている事を知る。羽花はこの事を秘密にすると誓うが、ある日、界がアルバイトをしている事がクラスメイト達に知られてしまう。

第7巻

三浦界に片思いをしていた藤田真鈴は、告白をするもののふられてしまい、界と仲のいい石森羽花に八つ当たりをする。嫌がらせの一環として、真鈴は界がアルバイトをしているカラオケ店に羽花を無理矢理連れていき、他校の男子生徒と合コンを開催。合コンで相手の男子生徒に「地味だ」などとからかわれた羽花は落ち込むが、そこに界が現われ、またも羽花は彼に救われる事となるのだった。それからしばらく経ち、八美津高校では体育祭が行われ、羽花は界と共にリレーに参加する事となった。体育祭の最中、目立った存在の界は上級生の不良グループに目をつけられ、物置に閉じ込められてしまう。いち早くそれを察した羽花はすぐに界を助け出し、「守られるだけではなく、自分も界を守りたい」と告げるのだった。そして迎えたリレーで、羽花と界は大活躍し、見事優勝を果たす。だが、羽花はその直後に貧血により倒れ、保健室へと運ばれる。羽花が保健室のベッドで目を覚ますとそこには界がおり、羽花はついに界に好きだと告白するが、その場では返事を聞く事ができなかった。その事を遠藤あゆみに相談した羽花は、もう逃げ出さないと覚悟を決め、界を呼び出す。

登場人物・キャラクター

石森 羽花

八美津高校に通う1年生の女子。内向的な性格故に他人とコミュニケーションを取る事が苦手で、人前では緊張して強張った表情で、動けなくなってしまう事から「石」と呼ばれ、中学校まで友達が一人もいなかった。さらに小島麗美達のグループからは「どんくさい」「邪魔」と言われるなどいじめに遭い、完全に自分の殻に閉じこもっていた。 本来は地域の有名進学校に合格できるほどの学力の持ち主だったが、自由な校風で個性的な生徒の多い八美津高校にあこがれを抱いていた。高校の受験前、街で麗美達にいじめられていたところを三浦界に助けられ、界も八美津高校に進学すると聞き、有名進学校の試験にわざと不合格になり、八美津高校に入学した。八美津高校に入学してからも浮いた存在だったが、界のおかげで自分から人とかかわりを持つようになる。 界に対しては最初はあこがれと感謝の気持ちを抱いていたが、次第に異性として好意を持つようになる。基本的に両親との関係は良好だが、過保護な父親に悩んでいる。

三浦 界

八美津高校に通う1年生の男子。髪色はレモンを思わせる派手な黄色。好きな飲み物はレモンソーダ。友達からは「塩対応」と言われるほど愛想がなく、滅多に笑顔を見せない。人に媚びる事なく、自分の気持ちに正直に生きており、周囲からは一目を置かれている存在。整った顔立ちをしているため、女子生徒達からの人気が高い。高校入学前、石森羽花が街で小島麗美らのグループにいじめられている場面に遭遇し、助けた過去がある。 高校に進学してから周囲とかかわり合いを持てずにいた羽花に声を掛け、一歩踏み出す勇気を与えた。学校内外問わずキャップをかぶっている事が多く、その大きな理由は寝癖隠しだが、羽花以外には秘密にしている。

高嶺 友哉

八美津高校に通う1年生の男子。三浦界、瀬戸悟、遠藤あゆみと共に行動している。整った顔立ちをしており、まるで王子様のような立ち振る舞いのキラキラとした人物。多くの女性を同時に愛するタイプで、彼女を一人に絞ろうとは考えていない。基本的に穏やかで優しい性格の持ち主だが、自分の仲間がバカにされると暴言を吐くなど容赦しない。

瀬戸 悟

八美津高校に通う1年生の男子。三浦界、高嶺友哉、遠藤あゆみと共に行動している。男子ながらもかわいらしい見た目で、子供っぽい性格の持ち主。そのため上級生の女子から人気が高い。幼なじみのあゆみから好意を寄せられているものの、鈍感であるためまったく気づいていない。石森羽花が付けたキャッチコピーは「永遠の小学生」。

遠藤 あゆみ

八美津高校に通う1年生の女子。三浦界、高嶺友哉、瀬戸悟と共に行動している。派手なイヤリングをするなど、制服を個性的に着こなす。活発な性格の美少女で、上級生の男子から噂になるほど有名。明るく誰とでも平等に接し、クラスの人気者でもある。先生から指名された問題の答えがわからなかった時、石森羽花が助けた事で会話を交わすようになり、その後は親友となる。 幼なじみの瀬戸に密かに片思いをしており、遠藤あゆみなりにアプローチしているものの、瀬戸が鈍感な事から気づいてもらえない。人気アイドルに似ており、瀬戸がそのアイドルのファンである事から、さらに似せようと前髪を作るなど涙ぐましい努力をしている。羽花が付けたキャッチコピーは「僕のアイドル」。

菅野 芹奈

八美津高校に通う1年生の女子。三浦界とは同じ中学校出身。中学生の頃に界と交際していたものの、界に依存して自分が弱くなっていくのが怖く、別れてしまった。しかし、界に対しては今でも特別な感情を抱いている。他校でも話題になるほどの美少女で、性格はサバサバとしていて、言いたい事は何でも口にするタイプ。自分の取り巻きの女子達が石森羽花の悪口を言った時には、はっきり注意するなど強い正義感の持ち主。 その正義感故に中学生の頃はいじめを受けた事もある。

トンボ

八美津高校に通う1年生の男子。石森羽花らと同じクラスに在籍している。面倒くさい事が嫌いで、その場のノリで生きている。思った事はすぐ口に出るタイプで、悪気はないものの少々デリカシーに欠ける部分がある。

橋本 由瑠

八美津高校に通う1年生の女子。石森羽花らと同じクラスに在籍している。ヘアアレンジをするのが好きで、羽にはポニーテールが似合うなどとアドバイスをし、実際にセットをしてあげるなど面倒見がいい。

及川 多央

八美津高校に通う1年生の女子。石森羽花らと同じクラスに在籍している。誰に対してもつねにクールな態度で接し、言葉づかいは荒いが、本来は友達思いの性格の持ち主。白石望華と仲がいい。羽花が付けたキャッチコピーは「麗しき三枚目女騎士」。

白石 望華

八美津高校に通う1年生の女子。石森羽花らと同じクラスに在籍している。面倒くさい事は嫌いで、文化祭実行委員の羽花の提案も適当でいいと、やる気はなかった。しかし、羽花が一人でがんばっている事を知り、羽花の力になりたいと奮起した。及川多央と仲がいい。羽花が付けたキャッチコピーは「No.1モテガール」。

藤田 真鈴

八美津高校に通う1年生の女子。石森羽花らと同じクラスに在籍している。基本的に明るくノリのいい性格の持ち主だが、三浦界に告白するもののふられてしまい、羽花に対して八つ当たりをした。ただし羽花の事が嫌いなわけではなく、あくまで界に相手にされない事の逆恨みであったため、のちに謝罪している。

小島 麗美

石森羽花と同じ中学校出身の女子。羽花を「石」と呼んでいじめていた素行の悪いグループの中心人物。友達からは「こじれみ」と呼ばれている。三浦界達のグループといっしょに行動している羽花を見て、調子に乗っていると腹を立て、彼氏に羽花を痛めつけてほしいと依頼。その事件が問題になり、八美津高校を退学し、今は昼夜問わず適当に街をブラブラしている。 過去と向き合うようになった羽花に対して強くなった事を認め、街で会えば挨拶をする関係にはなったものの、羽花が所属するなかよしグループに対しては「偽善的で気持ち悪い」と酷評している。

八美津高校に勤務する英語教師。整った顔立ちにミステリアスな雰囲気を漂わせた大人の男性で、特に女子生徒達からの評判がいい。しかし一方で、おとなしそうな女子生徒に手を出して、有名進学校から八美津高校に異動させられたという噂もあり、三浦界は石森羽花を狙っているのではないかと警戒した。実際はクラスに馴染めない女子生徒からの相談を受けていた際、相手の生徒から恋心を抱かれ、それが周囲に明るみに出ただけで、後ろめたい事実は何もない。

場所

私立八美津高校

石森羽花、三浦界達が通う男女共学の高校。自由な校風で、校則も緩い事から、髪の毛を染めたり制服に装飾を施すなど、派手な見た目をした生徒が多い。また、すべり止めとして受ける生徒が多いため、偏差値は高くなく、一部素行の悪い生徒も在籍している。

書誌情報

ハニーレモンソーダ 既刊6巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉 連載中

第1巻

(2016年5月25日発行、 978-4088674162)

第2巻

(2016年9月23日発行、 978-4088674315)

第3巻 sparkling love story

(2017年1月25日発行、 978-4088674438)

第4巻

(2017年4月25日発行、 978-4088674599)

第5巻

(2017年8月25日発行、 978-4088674704)

第6巻

(2017年12月25日発行、 978-4088674834)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo