概要・あらすじ
野々宮ジュンと相棒のロボット・吉之助は、お祭りのさなか、暴走族「赦悪団」に絡まれてしまう。そこにたまたま通りかかった加納零は、機転を利かせてジュンを助ける。不良だと思っていた零の意外な一面を目にし、ジュンは心を奪われてしてしまう。零のほうもなぜかジュンのことを気にかけている様子を見せる。次の日、ジュンが零に改めてお礼を言おうとしたところ、クラスメイトの水野洋子に阻まれてしまう。
登場人物・キャラクター
野々宮ジュン (ののみや じゅん)
2年桃組の女子中学生。発明が好きで、家の中に自分用の工作室を持っているほど。加納零のバイクにコンパスや位置特定機能を取り付けたり、自走するバイク型のお皿を作ったりと、多くの発明をしている。小学生と見間違うほど身長が低く、本人も自分の見た目の幼さを気にしている。
吉之介 (きちのすけ)
いつも野々宮ジュンの傍にいるロボット。ロボットということもあり、何かと融通の利かない思考回路で行動している。突然わけのわからない行動をとったりするが、基本的にジュンのことしか考えていない。
加納 零 (かのう れい)
野々宮ジュンの同級生の男子。「ゼロ」と呼ばれる不良で、落第を繰り返し、本当は16歳くらいではないか、と周囲に噂されている。実際は暴走族に絡まれていたジュンを助けるなど、心優しい性格。
水野 洋子 (みずの ようこ)
野々宮ジュンの同級生の女子。学校一の美人で成績優秀、それに加えてスポーツ万能。性格に若干の難があり、加納零が興味を持った野々宮ジュンに嫉妬するなど、やきもちを焼きやすい性格。
加納零の祖母 (かのうぜろのそぼ)
加納零の祖母。非常に優しい性格で、零のことで思い悩むことの多い野々宮ジュンを、何かと気にかけている。
野々宮ジュンの友人 (ののみやじゅんのゆうじん)
野々宮ジュンの友人の女の子たち。1人は眼鏡をかけ、もう1人は金髪の2人組。2人共に友だち想いで、何かと落ち込みがちなジュンをよく励ましている。眼鏡をかけている女の子は、加納零に対して少々興味を持っている様子。
香月 (こうげつ)
加納零の親友だった純の姉。高原病院に看護師として勤務している。冗談を言っては、その場を和ませたりするムードメーカーで、物腰は穏やかな明るく優しい女性。
純 (じゅん)
加納零の親友だった男性。香月の弟。零がかつて唯一心を許した人物。零とツーリングに出かけた際に事故を起こし、亡くなっている。
野々宮ジュンの両親 (ののみやじゅんのりょうしん)
野々宮ジュンの両親。「Harbour」というレストランを営んでいる。暴走族「赦悪団」が店にやってきた時には、ジュンを信頼して「赦悪団」の応対を任せるなど、娘を信頼している。
集団・組織
赦悪団 (しゃあくだん)
野々宮ジュンを襲った暴走族。加納零に喧嘩を売られたことを根に持ち、何かと零にちょっかいをかけるようになる。ジュンの両親が経営しているレストラン「Harbour」を荒らそうとするが、ジュンの巧みな話術によって退散させられてしまう。