ふたごザウルス

ふたごザウルス

夕凪まさごと夕凪ちはなが新しく引っ越した先で、友達や学校の先生など周囲の人たちと過ごす日々を描いたほのぼのとした作品。作者の大島永遠はコミックス最終巻で「ずっと描きたかった世界観&キャラ達」と記している。月刊ビッグガンガン2012 Vol.01から2013 Vol.07で不定期に連載された。

正式名称
ふたごザウルス
ふりがな
ふたござうるす
作者
ジャンル
日常
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概要・あらすじ

父親の仕事により家族全員でネイビーコーストタウンに引っ越してきた夕凪まさご夕凪ちはな。2人は家に到着するとすぐに街の探索に出発し、そこで行雲海ユッカ椰子ノ木ソテツ椰子ノ木パキラの4人と出会う。そして春休みが終わり、まさごとちはなのネイビーコーストタウンでの生活が始まる。

登場人物・キャラクター

夕凪 まさご (ゆうなぎ まさご)

父親がペンション「花ココナッツ」を始めるため、ネイビーコーストタウンに引っ越してきた小学4年生の女の子。夕凪ちはなとは双子の姉妹。ちはなとは感覚などを共有しているため、どちらかが怪我をすると、もう一人も同じ場所を怪我したりする。髪は生まれてから一度も切ったことがなく、地面につきそうなくらい長い。性格は明るくて非常に元気で活動的だが、学校の成績は悪い。 発明するのが趣味で、さまざまな物を作っている。

夕凪 ちはな (ゆうなぎ ちはな)

父親がペンション「花ココナッツ」を始めるため、ネイビーコーストタウンに引っ越してきた小学4年生の女の子。夕凪まさごとは双子の姉妹。肩の上まで髪を伸ばし、もみあげ部分をリボンで結んでいる。趣味は小物と雑貨を集めることで、小物を使って行雲海をコーディネイトしたことがある。性格はおとなしく、行動的なまさごに振り回されることが多い。 学校の成績が良くて勉強はできるが、運動は苦手。毒舌家でもあり、すぐ他人にあだ名を付ける癖がある。

行雲 海 (いくも うみ)

紺碧町がネイビーコーストタウンになる前から住んでいる小学4年生の男の子。紺碧町に対する想いが非常に強く、ネイビーコーストタウンになって新しく入ってきた住人たちとは壁を作っている。ただし同じ紺碧町の地元民であるユッカ、椰子ノ木ソテツ、椰子ノ木パキラには心を許しており、4人で紺碧団というグループを作る。 夕凪まさごと夕凪ちはなに対しても最初は敵対心をむき出しにしていたが、姉妹のペースに乗せられていくうちに仲良くなっていく。なお、ちはなから「いもむし」というあだ名を付けられる。

ユッカ

紺碧町がネイビーコーストタウンになる前から住んでいる小学4年生の女の子。髪を左サイドにまとめてリボンで結び、前髪には3つの髪留めを付けている。行雲海とは幼い頃からの知り合いで、海の良き理解者。紺碧団の一員だが、ほかのメンバーと違ってネイビーコーストタウンになって新しく入ってきた住人に対しても友好的に接する。

椰子ノ木 ソテツ (やしのき そてつ)

紺碧町がネイビーコーストタウンになる前から住んでいる小学4年生の男の子。双子の弟である椰子ノ木パキラと一緒に紺碧団に入っている。パキラとは何をするにも息がぴったり。外見も差がないため他人からはメガネの位置で判断されており、椰子ノ木ソテツは普通通りにかけている。なお、夕凪ちはなからはパキラとセットで「なめたけ」というあだ名を付けられる。

椰子ノ木 パキラ (やしのき ぱきら)

紺碧町がネイビーコーストタウンになる前から住んでいる小学4年生の男の子。双子の兄である椰子ノ木ソテツと一緒に紺碧団に入っている。メガネを普通にかけているソテツに対して、椰子ノ木パキラは前髪に乗せている。なお、夕凪ちはなからはソテツとセットで「なめたけ」というあだ名を付けられる。

衿木 (えりぎ)

ネイビーコーストスクールの教頭を務める男性。エリンギのような髪型をしていることから、生徒からは「エリンギ」と呼ばれている。生徒に対して厳しい態度を取ることが多いが、それは生徒のことを想ってのことで、帰りが遅くなった生徒がいれば送っていくなど本質は優しい教師である。

岬 真帆 (みさき まほ)

ネイビーコーストスクールに勤める女性教師。夕凪まさごや夕凪ちはな、行雲海などが在籍している4年1組の担任。教師になってまだ2年目で学生感覚が抜けておらず、生徒たちとは友達のように接している。そのことで上司の衿木から注意されることが多い。なお、ちはなからは「顔は少しふきのとうに似ている」と言われる。

航太 (こうた)

夕凪まさごや夕凪ちはなのクラスメイトで、クラス委員を務める男の子。ネイビーコーストタウンになって新しく入ってきた住人たちを認めない行雲海とは、事あるごとに衝突している。しかし本心では海とも仲良くしたいと思っており、まさごやちはなの仲裁もあって徐々に関係は改善されていく。なお、ちはなからは「テントウムシ」というあだ名を付けられる。

水晶 (みずき)

夕凪まさごや夕凪ちはなのクラスメイトで、クラス委員を務める女の子。転入直後のまさご、ちはなに話しかけて、わからないことがあったら自分か航太に聞くようにと伝えるなど面倒見がいい。なお、ちはなからは「タンポポ」というあだ名を付けられる。

真凛 (まりん)

夕凪まさごや夕凪ちはなのクラスメイト。父親は海沿いにあるホテルのオーナーをしているため、父親がペンションを営むまさご、ちはなをライバル視する。勝気な性格なうえに物言いが強いが、ネイビーコーストスクールの屋上にあるイソヒヨドリの巣と雛を雨やカラスから守ってあげるなど優しい一面もある。最初はちはなから「パンくず」というあだ名を付けられたが、イソヒヨドリの一件からは「コッペパン」というあだ名も追加される。 まさごや行雲海からは「まりりん」と呼ばれている。

滝川 雫 (たきがわ しずく)

夕凪まさごや夕凪ちはなのクラスメイト。小さい頃から「こども発明コンテスト」で何度も優勝している発明家で、以前は楽しそうにさまざまな物を作っていたが、1年前から何も作らなくなって、今では発明が大嫌いになっている。

集団・組織

紺碧団 (こんぺきだん)

ネイビーコーストタウンの前身である紺碧町の時から住んでいる子供たちのチーム名。メンバーは4人で、リーダーは行雲海、サブリーダーはユッカ。ほかに椰子ノ木ソテツと椰子ノ木パキラも入っている。港湾部にあるコンテナや街のメインストリートのわき道をアジトにしている。

場所

ネイビーコーストタウン

海沿いの郊外にあった紺碧町を再開発して造られた巨大計画都市で、アメリカ西海岸をイメージコンセプトにしている。リゾートをイメージして海の見える住宅街、自然を活かしたガーデン、最新のショップが並ぶストリートなどが1年前に造られ、移住してくる人や訪れる人が後を絶たない。そのため紺碧町の時から住んでいる地元民の中には、この現状を快く思っていない人がいる。

花ココナッツ (はなここなっつ)

夕凪まさごと夕凪ちはなの父親が脱サラして始めたペンション。ネイビーコーストタウンの住宅地区にあり、海の見えるロケーション、美味しい料理などがセールスポイント。オープン当初は客がまったく来なかったが、あることを切っ掛けにブログやSNS、雑誌などで取り上げられ、すぐに大人気のペンションとなった。

ネイビーコーストスクール

紺碧町がネイビーコーストタウンになった際に、紺碧小学校と紺碧中学校が合併し新設された小・中学校。湾岸道路を横断する道路の真ん中に浮かぶ人工島に創られ、港からでも見える円形の校舎が特徴。図書館やカフェテリアなどの施設は一般開放されており、ネイビーコーストタウンの住人なら誰でも利用できる。

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