ふたりぼっち

ふたりぼっち

藤子・F・不二雄によるSF短編の1作。パラレルワールドを扱った作品。もうひとりの自分との出会いを通して、少年が成長する姿を描く。

正式名称
ふたりぼっち
ふりがな
ふたりぼっち
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

突然、自分と瓜二つの人間に出会った少年・健二。趣味や思考回路もまったく同じふたりは、最初こそ驚いたものの、パラレルワールドがつながってしまったことを理解すると、何でも話せる相手として友情を深める。しかし、次第に小さなライバル心が芽生えはじめ、やがて片思いの相手である高嶺花子の存在によって、ふたつの世界の差異が徐々に大きくなっていく。

登場人物・キャラクター

健二 (けんじ)

パラレルワールドの自分と出会い、いわば究極の「似たもの同士」と奇妙な友情で結ばれる。年の離れた出来の良い兄を持ち、母親にいつも兄を引き合いに出されることを苦々しく思っている。将来の夢はSFまんが家になること。やがて、少しずつ描きためていた作品『宇宙開拓史』を、合作することで大きく進展させる。 しかし、そのまんがにヒロインを登場させるべく、片思いの相手である高嶺花子に近づいたことから、もうひとりの自分に抱いていたライバル心が拡大。それによってふたつの世界のズレが大きくなり始めてしまう。

高嶺 花子 (たかね はなこ)

主人公の健二の片思いの相手。ふたつの世界の健二が、合作するSFまんが『宇宙開拓史』のヒロインのモデルにしようして接近を試みる。そしてある出来事をきっかけに一方の世界の高嶺花子は『宇宙開拓史』に興味を持つが、このことがふたりの健二の世界の違いを大きくしてしまう。

ピラブタ

健二が苦手とする不良めいたクラスメイト。たびたび健二にこづかいをせびり、やくざと付き合いがあると言われている。健二が授業中に高嶺花子の顔をノートに描いていたことを言いふらすが、一方の世界ではそれが好結果となり、健二と高嶺花子の仲が接近することになる。

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