ロストワールド

ロストワールド

少年科学者健一と脳を人間並みに改造された兎ミイちゃんが、エネルギー石の秘密を探るため、悪党一味と戦いながら宇宙船で謎の星ママンゴ星へと向かう。本作は、数回にわたって、手塚治虫自身によって描きあらためられている。中学時代に試作、20歳前後には私家本として描きあらため友人間で回覧。1946年、関西與論新聞に連載(未完)、1948年、不二書房より、『地球編』、『宇宙編』の2巻の単行本として発売。1955年に雑誌「冒険王」(秋田書店)に『前世紀星』のタイトルで連載(未完)。本項は、不二書房版による。

正式名称
ロストワールド
ふりがな
ろすとわーるど
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アドベンチャー
 
動物擬人化
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概要・あらすじ

ママンゴ星から飛来した隕石、エネルギー石には大きなエネルギーが秘められていた。少年科学者健一エネルギー石を求めて、宇宙船を建造し、研究によって生み出された植物人間や脳を人間並みに改造された兎とともにママンゴ星へと探検へ向かう。苦心の末、ママンゴ星へたどり着いた探検隊を待っていたのは、恐竜が跋扈する、地球の太古そのままの世界であった。

登場人物・キャラクター

敷島 健一 (しきしま けんいち)

少年でありながら博士の肩書きを持つ。秘密研究所ガラス屋敷で、動物の脳に人のような知能を持たせる実験など、さまざまな研究をしている。大きなエネルギーをもつ隕石エネルギー石を求めて、謎の星ママンゴ星へ向かう探検隊を組織。宇宙船を建造し、研究によって生み出された植物人間や脳を人間並みに改造された兎とともに到着したママンゴ星は、恐竜が跋扈する、地球の太古そのままの世界であった。

伴 俊作 (ばん しゅんさく)

私立探偵。悪事をほっておけない性格ゆえに、偶然出会った事件から、謎の隕石エネルギー石を狙う秘密結社の陰謀と戦うことになる。拳銃で撃たれたり、崖から落ちたり、半死半生に痛めつけられたりしても負けずに悪人を追いつめる、バイタリティーあふれるタフガイ。

豚藻 負児 (ぶたも まける)

健一の秘密研究所ガラス屋敷で植物の研究をしている。太っている上にみにくいので、誰も嫁にくるものがなく、代わりに植物からあやめともみじの2少女を生み出し、結婚を迫る。

アセチレン・ランプ

テンプラ新聞社の記者。ママンゴ星での発見に対する賞金を狙い、探検隊の宇宙船に密航する。あるときは、探検隊の味方、あるときは秘密結社の一員となるしたたかさを持ち、植物でできた少女もみじを襲って食べてしまったり、平然と人殺しもする凶悪な人物。

あやめ

豚藻負児の研究によって植物から作られた少女。もみじという双子の妹がいる。もともとは、豚藻負児の嫁となるべく作られたが、その求婚を拒絶する。もみじより、思慮深く豚藻負児の求婚を断る。少年科学者敷島健一を兄のように慕う。

ホールス

エネルギー石を狙う秘密結社の一員。風貌が似ているヒゲオヤジに変装する。

アフィル

エネルギー石を狙う秘密結社の一員。アヒルそっくりの顔をしている。

カオー・セッケン

エネルギー石を狙う秘密結社の一員。

もみじ

豚藻負児の研究によって植物から作られた少女。あやめという双子の姉がいる。もともとは、豚藻負児の嫁となるべく作られ、無邪気な性格から、その求婚をうけるはずであった。ママンゴ星探検隊にくわわり、手違いにより飢餓状態に陥った宇宙船で、飢えたアセチレン・ランプに食べられてしまう。

場所

ママンゴ星

太古の地球からちぎれて飛び去り、500万年ぶりに地球に接近する謎の星。

その他キーワード

耳男

『ロストワールド』に登場する脳を人間並みに改造された兎。敵のポケットに忍び込んだり、鳩時計に隠れたり、兎ならではの小回りのよさで私立探偵ヒゲオヤジや少年科学者敷島健一を助けて、謎の隕石エネルギー石を狙う秘密結社と戦う。

エネルギー石

『ロストワールド』に登場するママンゴ星から飛来した7つの隕石。7個同時に電流を流すことで、大きなエネルギーを生み出す。

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