OH!MYコンブ

OH!MYコンブ

子供たちが考え、子供たちが作り出す新しい料理「リトルグルメ」をメインに、食の楽しさを提唱する作品。基本スタイルは1話完結型のコメディ漫画だが、中期以降はシリアスな展開を伴う連続ストーリーもいくつか登場している。企画・監修は秋元康。

正式名称
OH!MYコンブ
漫画
ジャンル
グルメ
レーベル
コミックスボンボン(講談社)
巻数
全12巻
関連商品
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概要・あらすじ

ぺろりん村に住むなべやきコンブは、天才的な腕前を持つ少年料理人。そんな彼が、市販のお菓子やインスタント食品、身近なフルーツなどを使って作り出す「リトルグルメ」を極めていく。初期のエピソードは主に学校や村で起こる騒動をギャグタッチで描写。そして中盤以降は「リトルグルメ」によってライバルと戦い、子供たちだけではなく、常識に縛られた大人たちをも新たな味覚の世界へと導いていく。

登場人物・キャラクター

なべやき コンブ

「リトルグルメの天才」と言われる料理人。かまぼこ小学校に通う正義感の強い少年。料理に情熱を燃やし、普通の料理も得意だが、市販のお菓子や身近なフルーツなどをアレンジする創作料理「リトルグルメ」を極める。そして、彼の作った料理を食べた者は予想外の美味しさのあまり「オーマイコ〜ンブ」と叫ぶのが定番のリアクション。 父親の経営する定食屋「めし団吾郎」をときどき手伝っており、父の料理があまりに不味いため、店はなべやきコンブのいるときのみ繁盛している。同じクラスのメンメンとは相思相愛の仲。未来へ行くエピソードでは2008年に26歳で彼女と結婚し、翌年には一人息子のなべやきパスタをもうけることになっている。 さらにその数年後は、都会的に発展したぺろりん村で、「リトルグルメレストラン コンブ」のオーナーシェフとして成功を収めている。

メンメン

本作のヒロイン。なべやきコンブとは幼なじみで相思相愛の仲。彼と同じくかまぼこ小学校に通う。両親が経営するラーメン屋「らーめんメンメン」の看板娘で、普段もほとんどお団子頭にチャイナ服という姿で行動している。ときにはなべやきコンブもうならせる「リトルグルメ」の腕前を発揮することもあり、バレンタインに上級生の行行子によって村中のチョコレートが買い占められた際も、創意工夫によって作ったバレンタインケーキでなべやきコンブに思いを伝えた。 趣味は占いで、マーブルチョコを使った占いは100%の的中率を見せる。明るい性格だが、怒ると非常に暴力的な一面を見せることもある。特になべやきコンブが他の女の子と仲良くすることには非常に敏感。 その思いが通じて、未来が判明するエピソードではなべやきコンブと結婚することが描かれている。

常夏 パイ助 (とこなつ ぱいすけ)

なべやきコンブとは4歳の頃にぺろりん村に引越して来て以来の親友。彼と同じくかまぼこ小学校に通う。パイナップルのような髪型で、通常のエピソードではクリスマスシーズンですらサングラスにアロハシャツという夏のような服装をしている。性格はお調子者で、かわいい女の子には目がない。 しかし、巨漢のクラスメイトアブラミトン子をはじめ、本人の好みではない女の子ばかりからラブコールを受ける。なべやきコンブには及ばないものの、彼も「リトルグルメ」の腕前はなかなかのもので、DETとの3番勝負では出場選手のひとりに選ばれている。家業は海の家「とこなつ屋」。父親は熱烈な加山雄三のファンでもある。 なべやきコンブが未来へ行くエピソードでは、将来は探検家になって世界を渡り歩いている。

ムスビ

なべやきコンブのクラスメイトの男子。おむすびのような顔をしている。かなり気弱で几帳面な性格だが、レンタルビデオで借りた映画の影響で突然不良少年となるなど、極端な行動を起こすことがある。。両親は弁当屋「ムスビべんとう」を経営。妹のタラ子に加えて五つ子の弟が誕生したため、苦労が絶えない。 非常に純情でもあり、バレンタインデーにクラスメイトの甘栗マロンからケーキを贈られた際は感激のあまり無言で固まっていた。また、サーカスの少女に恋をして、ボロボロになりながら彼女にエールを送ったこともある。未来の世界ではテレビ番組で体操のお兄さんをしているが、そこでも気弱な性格は変わっておらず、子供たちにボコボコにされている。

なべやき 団吾郎 (なべやき だんごろう)

なべやきコンブの父親。定食屋「めし団吾郎」を経営する。自称「天才料理人」だが、息子とは違い壊滅的に料理のセンスが無く、残飯やゴミ、害虫などを素材にした誰も食べられないようなゲテモノ料理を振る舞おうとする。その悪名はぺろりん村全体に留まらず、はるか宇宙にまで轟くこととなる。 性格はだらしなく、スケベで不潔。しかし息子のなべやきコンブには愛情を注いでおり、ときおり過剰に心配を寄せることもある。なお、妻も存在はしているが、「作者が設定し忘れた」ために最後まで一度も登場しない。

ジャガ校長 (じゃがこうちょう)

なべやきコンブたちの通うかまぼこ小学校の校長先生。その名の通りじゃがいものような顔をしている。お菓子が大好きで、校長室の金庫の中もお菓子でいっぱい。実家はスーパー「ジャガマート」。そこからたびたびお菓子を持ち出そうとしては、店番をする妻のサツマ夫人に見つかって怒られている。 非常に生徒想いの校長で、一度はかまぼこ小学校の学力低下を「文句省」に指摘されて失職しそうになるが、後任となった文句省から派遣された男に生徒との絆を認められて、ふたたびかまぼこ小学校の校長の座に戻っている。

パパイヤ・ピーチ

なべやきコンブたちのクラスを担任する女性教師。グラマラスなスタイルで、初登場時は寝坊して下着の透けたネグリジェで登校するなど、非常に露出度の高い服装が多い。そのため男子からは絶大な人気を誇るが、それを良しとしない女子とクラスを二分する騒動の火種となったこともある。普段はやや天然の入った穏やかな性格だが、宿題を忘れたり授業中に不まじめな生徒には鬼のような形相で怒る。 祖母はカフェ婆さんで、彼女の経営する駄菓子屋「カフェバー婆」に下宿している。

カフェ婆さん (かふぇばあさん)

ぺろりん村で駄菓子屋「カフェバー婆」を経営。店は駄菓子屋といってもカウンター席やテーブル席もあるカフェのようなスタイルで、子供から大人までが集う村民の憩いの場となっている。孫はなべやきコンブのセクシーな担任教師であるパパイヤ・ピーチ。彼女とはまつ毛だけが似ている。 未来編では103歳となっても健在で、変わらず「カフェバー婆」を切り盛りしている。

舌 厳格 (した げんかく)

有名な料理評論家で美食家。和装で威厳のある振舞いを見せ、理想と違う料理は作りなおしを命じるほど味に厳しい。自身の出演するテレビ番組で紹介されたぺろりん村のリトルグルメを全面否定し、本物の料理の真髄を伝えるためにぺろりん村にレストランを出店しようとした。しかし、なべやきコンブのリトルグルメを実際に食したことで、いつしか自分が失っていた「料理することの楽しさ」を思い出して考えを改める。 その後はなべやきコンブたちにマナーの大切さを教え、さらに迫り来る強敵の存在を伝えるなど、少年たちのよき理解者として存在感を示した。DETとの3番勝負では料理人として出場選手に指名されるが、車のブレーキオイルを抜かれて事故を起こし、満身創痍で会場に辿り着くもそのまま倒れてしまう。

試食 太郎 (ししょく たろう)

ぺろりん村のスイカ団地に住む、デパ地下やスーパーの試食を極める一家の主。試食用に常に持ち歩く爪楊枝がトレードマーク。家族は妻の花子と息子の一郎。その試食で鍛えられた味覚を活かし、作中の各種イベントでは審査員や進行役を務める。味には一家言を持ち、たとえ相手がぺろりん村にとって敵となる者でも、公正なジャッジと的を射たコメントで料理を評価している。

チャイナルト

なべやきコンブと最初に対決する料理人。ラーメンどんぶりをひっくり返したような顔で、奇怪な行動が多い。ぺろりん村にラーメン店「ずるずる軒」を出店し、幼稚な手段でメンメンの両親が経営する「らーめんメンメン」の営業を妨害する。それに怒ったなべやきコンブとラーメン対決となり、リトルグルメ流に創意工夫を凝らした料理に敗北。 その後、新たに「ナルトラーメン」を出店するも経営難に陥った際には、なべやきコンブの考案したメニューによって救われた。顔がそっくりの妻子がいるが、そちらは素直な性格で、なべやきコンブたちとも関係は良好。

クッキー

なべやきコンブのライバルとなる少年料理人。かまぼこ小学校への転校生として登場するが、その正体はDETから送り込まれた刺客。なべやきコンブのふるまうリトルグルメをさらに改良してより美味しいアレンジを施し彼に初めて敗北の辛酸を嘗めさせる。しかし料理対決を通じて互いに認め合う仲となり、正々堂々とライバルとして戦うことを誓う。 そして卑劣な手段でぺろりん村を制圧しようとするDETに反旗を翻し、なべやきコンブと村の危機を救った。その後は生まれて初めての「友だち」という関係に戸惑いながらも少年らしさを取り戻し、やがて舌厳格の元に弟子入りして、正しい料理人の道を歩み始める。 未来の世界では、フランスに渡って若手シェフとして活躍していることが描かれている。

ジャッキー

DETに所属する料理人のひとり。残虐な性格で、料理対決でなべやきコンブに敗北したクッキーの腕をへし折ろうとしたこともある卑劣漢。しかし、そのクッキーにまったく同じメニューで「料理への心の込め方」の差で破れ、その後ゾル=ダームの主催する料理大会でなべやきコンブやクッキーたちと再会したときには、口は悪いままではあるが、正統派の料理人となっていた。 そして彼らとの再戦は叶わずウォンに敗北するが、ゾル=ダームの手下に拉致されようしたところを切り抜けたことから、大会に隠された大きな秘密をつかむ活躍を見せる。

ストロガノフ

リトルグルメを叩き潰してぺろりん村を制圧しようとする、DETのリーダー格。ぺろりん村の支配権をかけてなべやきコンブに料理勝負を挑む。客の入りで勝敗を決める勝負では、人間の欲望を満たすべく高級フランス料理を提供するが、なべやきコンブの「自分の考えたメニューをお客に作らせて楽しさを分かち合う」というコンセプトに衝撃を受け、素直に敗北を認めてぺろりん村を去る。

ドクター=カルビ

謎の研究所を営む科学者。作中では未来となる2014年でなべやきコンブの妻となっているメンメンに横恋慕し、ふたりの仲を割くために過去の歴史を改変して結婚自体を無かったことにしようとする。しかしふたりの息子であるなべやきパスタと、彼の手引でタイムスリップしてきた少年時代のなべやきコンブの活躍によって計画は破綻。 目的のためにメンメンにも怪我を負わせたことを過去のなべやきコンブに叱責され、自らの行為を深く反省する。

ゾル=ダーム

財団ゾルグループの会長。「味の帝王」の異名も持つ美食家。「超料理人選手権バトル8」を開催し、その選手としてなべやきコンブやクッキーたちを招待する。しかし、真の目的は優れた料理人のデータを集め、自らのために古文書に記されている不老不死の秘薬を作らせることにあり、そのために多くの料理人を拉致している非道極まる人物である。 そして大会の優勝者となったなべやきコンブに秘薬を作らせるが、古文書の本当の意味は「死んでしまえばそれ以上年をとることもない」といった内容であり、完成した秘薬を口にすると、全身が溶けて死亡してしまう。

ウォン

「超料理人選手権バトル8」の参加者のひとりである料理人。しかし、その正体はゾル=ダームが己の欲望を実現するために作り出した人造人間。ゾル=ダームが拉致した料理人の技術が全てインプットされており、いかなる料理も完璧に再現することが可能。次々と対戦相手に強い敗北感を植えつけながら決勝戦に進出し、なべやきコンブと対決する。 しかし最後は決して機械では真似のすることのできない「心」がこもった料理に敗退。そこではじめてウォン自身にも感情の片鱗を見せている。

秋元 おすし (あきもと おすし)

原作者である秋元康の作中キャラクター。登場人物へのツッコミや、各種大会の解説役を務める。また、「あきもと製菓」の関係者としても登場。

集団・組織

DET (でっと、だーく えんぱいあ おぶ ていすと)

『OH!MYコンブ』に登場する敵対組織。それまでに登場したギャグテイストのキャラクターとは一線を画する、シリアスなムードが特徴。各地の飲食店を自分たちの配下とし、その地域を支配してきた。そしてぺろりん村をターゲットとし、この地域で台頭する「リトルグルメ」を叩き潰して村を制圧しようとした。なべやきコンブたちに料理勝負を挑むが、食材の買い占めから事故を装った選手の出場妨害まで、目的のためには手段を選ばない。 しかしその勝負に敗れた後に組織は壊滅したことが、かつてメンバーのひとりであったジャッキーによって語られている。

かまぼこ小学校 (かまぼこしょうがっこう)

『OH!MYコンブ』に登場する小学校。その名の通り、板に乗ったかまぼこのような外観の校舎が特徴。なべやきコンブたちが通い、ジャガ校長のもと、個性的な児童たちがのびのびと日々を過ごしている。また児童たちだけでなく、パパイヤ・ピーチがネグリジェで出勤するなど、教師の側もかなり自由な校風である。一度は学力が低下していることを「文句省」から指摘され、指導力を問われたジャガ校長が解雇されそうになったが、後任として派遣されてきたスパルタ式教育の教鬼も、子供たちとジャガ校長の絆の深さを認識。 教鬼の働きかけによってふたたびジャガ校長に戻された。なお、なべやきコンブたちは「イカ年ゲソ組」であり、一般的な学年とは違う呼称を採用。 ほかに上級生にあたるクラスとして「フグ年クラゲ組」などが作中に登場している。

場所

ぺろりん村 (ぺろりんむら)

『OH!MYコンブ』の主な舞台となる村。なべやきコンブやメンメンたち、主要人物のほとんどが在住する。「リトルグルメ」が盛んな地域で、村の名物としてリトルグルメがテレビで紹介されたこともある。海水浴場や遊園地「ニコニコランド」、さらに「屋台レース」という独自の公営賭博場など、娯楽施設は非常に充実。また、作中では未来となる2009年には近未来的な建物が立ち並び、2014年ともなると大都会の様相を見せているが、それでもまだ呼称はぺろりん村のままとなっている。

クレジット

企画

秋元 康

書誌情報

OH!MYコンブ 全12巻 講談社〈コミックスボンボン〉 完結

第1巻

(1991年5月発行、 978-4063216134)

第2巻

(1991年8月発行、 978-4063216141)

第3巻

(1991年11月発行、 978-4063216158)

第4巻

(1992年2月発行、 978-4063216165)

第5巻

(1992年5月発行、 978-4063216172)

第6巻

(1992年10月発行、 978-4063216561)

第7巻

(1993年2月発行、 978-4063216646)

第8巻

(1993年4月発行、 978-4063216684)

第9巻

(1993年8月発行、 978-4063216769)

第10巻

(1994年2月発行、 978-4063216905)

第11巻

(1994年5月発行、 978-4063217018)

第12巻

(1994年9月発行、 978-4063217131)

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