ぼくと仁義なきおじさん

ぼくと仁義なきおじさん

『ロマンティック・キラー』に次ぐ、百世渡の連載作品で、舞台は現代の日本。小学生5年生の関根勇飛は、毎日一人で留守番をしているが、ある日突然、天井に穴が開き、上の階に住む蒼井洋海が落ちてくる。イケオジ極道の蒼井としっかり者の勇飛の交流を描いた疑似家族コメディ。集英社「少年ジャンプ+」にて、2022年12月3日から2023年10月21日まで連載。

正式名称
ぼくと仁義なきおじさん
ふりがな
ぼくとじんぎなきおじさん
作者
ジャンル
家族
 
ギャグ・コメディ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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異色の二人による、秘密のお留守番コメディ

伯父と二人暮らしの小学5年生の勇飛は、学校から帰ると、毎日一人で留守番をしている。そんなある日、突然天井に穴が開き、イケメンのアラサー男性が落ちてくる。彼は上の部屋の住人、蒼井で、どうやら床が抜けたらしい。勇飛は、大家さんに連絡しようとするが、蒼井はそれを頑なに拒否する。蒼井は極道でありながら乙男(オトメン)であり、ファンシーな部屋を見られ、自分の趣味を知られるわけにはいかないのだという。その後、紆余曲折を経て、天井の穴をそのままにする代わりに、蒼井は勇飛の留守番に付き合うことになる。本作は、こうして出会った小学生と極道という異色の二人による、秘密のお留守番コメディである。

大人びた心優しい小学生×オトメン極道

勇飛には母の佳織がいるが、父は不明である。佳織が一人で出産した後、産後不安定になったため、幼少時は祖父母に育てられていた。しかし、祖父母の厳しいしつけを心配した佳織は、兄の航太郎に勇飛を引き取ってほしいと連絡。こうして勇飛は航太郎と二人暮らしをすることになった。そんな境遇からか、勇飛は小学生とは思えないほどのしっかり者であり、大人に迷惑をかけないようにいつも気を使っている。一方、イケオジ極道の蒼井は、見かけによらず可愛いものが大好きなオトメンである。小さい頃、自分の趣味を「気持ち悪い」と父に全否定された経験をいまだに引きずっている。また、10歳で弟を亡くした過去を持ち、一人で留守番をする勇飛のことをいつも気にかけていた。

様々な事情を抱えた人々による疑似家族

伯父の航太郎はトランスジェンダーであり「まりん」という名で夜の仕事をしている。勇飛を引き取った当初は、女装をやめ普通の会社に勤めたが、勇飛に「まりんちゃんのままでいいよ」と諭され、自分を偽ることをやめて夜の仕事を再開した。隣に住む女子中学生の立花朱音は、母親と二人暮らし。学校で仲間外れにされ、母ともケンカをして公園にいたところ勇飛と出会う。お互いに留守番が多いことで意気投合し、なんちゃって姉弟として仲良くなった。本作は、様々な事情を抱えた登場人物が繰り広げる、疑似家族ホームコメディである。

登場人物・キャラクター

関根 勇飛 (せきね ゆうひ)

小学5年生、10歳の男の子。他人を否定しない優しい性格で、また、小学生らしからぬ大人びた言動も特徴。伯父である航太朗と二人暮らしをしているが、伯父の仕事の都合で留守番をすることが多い。そのため、料理が上手い。天井が抜け、突然落ちてきた上階の住人、蒼井と交流を深めていく。 

蒼井 洋海 (あおい ひろみ)

33歳の男性。長身とメガネが特徴のイケオジで、勇飛の部屋の上階に住む。一見、スーツ姿のインテリだが、背中一面に龍の入れ墨をした眞開組の構成員。また、可愛いものやスウィーツが大好きで、ファンシーな部屋に住む乙男(オトメン)である。ぶっきらぼうでクールに見えるが、じつは心優しい性格で、いつも一人で留守番をしている勇飛を気にかけていた。

書誌情報

ぼくと仁義なきおじさん 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-03-03発行、978-4088834177)

第2巻

(2023-05-02発行、978-4088835389)

第3巻

(2023-09-04発行、978-4088837154)

第4巻

(2023-11-02発行、978-4088838076)

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