夕方までに帰るよ

怪しげなクラブに夢中な両親と引きこもりの姉を持つ、中学生の少年。彼が、苦しみながらも姉との対話を続けようとする家族の物語。「モーニング・ツー」2010年40号から2011年45号にかけて掲載された。

正式名称
夕方までに帰るよ
ふりがな
ゆうがたまでにかえるよ
作者
ジャンル
家族
レーベル
モーニング KC(講談社)
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概要・あらすじ

中学生の灰田柊一は、ある日先生の勧めで離れて暮らす姉、灰田純の住むアパートを訪れる。しかしそこにいたのは、引きこもりとなり段ボールのハリボテに隠れている変わり果てた純だった。愕然とする柊一だったが、純を放っておけず、彼女と、彼女を取り巻く環境を知ろうとする。

登場人物・キャラクター

灰田 柊一 (はいだ しゅういち)

中学生の男子生徒。久しぶりに会った姉灰田純が、以前とはまるで別人となってしまったことに動揺する。純が家を離れる前から彼女の異変に気づいていたが、傍観者を決め込み深く関わろうとしてこなかったことを悔やんでいる。両親がカルト教団「ソントク・ナイン」に夢中になるまでは、両親の不仲と暴力に苦しめられていた。テスト中におもらしをした過去が原因で、テストのある日は教室に入れない。

灰田 純 (はいだ じゅん)

灰田柊一の姉。自宅を離れて一人暮らしをしている。学生時代は頭脳明晰で皆勤賞、友人も多い優等生だった。しかし現在は引っ越し先のアパートに引きこもり、部屋に作った段ボールのハリボテ空間の内側にこもっている。基本的に引きこもりだが、時折家を抜け出し「お出かけ」をすることがある。以前は柊一と仲が良く、特に幼い頃は喧嘩の耐えない両親から身を守るため、2人で「秘密基地」を作って遊んでいた。 好きな食べ物は茎わかめ。

管理人 (かんりにん)

灰田純が住むアパートの管理人を名乗る若い男性。短い髪にサングラスをかけ、顎ひげを生やしている。純のようなひきこもりの人間を集め、自分のアパートに住まわせて飼育しており、住人を24時間監視している。小学生の頃は生き物係を務めており、当時から生き物の飼育が趣味。

お隣さん (おとなりさん)

灰田純と同じアパートに住む、純の隣の部屋に住んでいる若い女性。前髪を斜めに分け、肩より下まで伸ばしたセミロングヘアをしている。純と同様に引きこもっており、猫の食事がきっかけで知り合った灰田柊一に乱暴な態度をとる。純に代わり、柊一と純の両親に会う替え玉役も務めている。一人称は「俺」。

先生 (せんせい)

灰田柊一が通う中学校の男性教師。小太りの身体に太い眉、垂れ下がった頬に、眼鏡が特徴の人物。柊一に灰田純と会うように勧めたことがきっかけで、自分自身もアパートにまつわる事件に巻き込まれていく。女性用下着を身に着ける特殊な性癖を持っている。

バナナボーイ

管理人の飼っている大きな犬。管理人が仕事でアパートを離れている間、アパートの見張りを務めている。先生には噛みつくが、灰田柊一には懐いている。主人である管理人のことを、いつも退屈そうで、夜は自分がそばにいないと眠れない人間だと捉えている。時折管理人に暴力を振るわれている。

集団・組織

ソントク・ナイン (そんとくないん)

灰田柊一と灰田純の両親が会員になっているクラブのこと。「サマンサ先生」の教えのもと、数々の怪しげな活動を行っているため、柊一はイカサマ教団、カルト教団だと捉えている。宇宙からのシグナルから身を守る「防宙ボウシ」、炊かずに食べる米「サマンサ式オーガニック米」など、多数の怪しげなアイテムを販売している。

場所

アパート

灰田純が住む2階建てのアパート。管理人が選んだ「無気力で、ずれていて、目にビー玉が入っているような子」たちが暮らしている。管理人曰く、住人は総じて引きこもりで、彼の24時間体制の監視のもとで生活している。管理人はこのアパートが自分の持ち物であると語っているが、管理会社に電話をかけると、大家と名乗る中年の女性が出るなど不審な点が多い。

書誌情報

夕方までに帰るよ 講談社〈モーニング KC〉

(2015-09-23発行、 978-4063885071)

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