そんな家族なら捨てちゃえば?

そんな家族なら捨てちゃえば?

『女には3年に一度どうにかされたい日がある』に次ぐ、村山渉の連載作品。舞台は現代の日本。サラリーマンの篠谷令太郎は、妻と娘から無視され、家庭内での行動も制限されていた。分断されてしまった家族を再生させようともがく、令太郎の姿を描いた人間ドラマ。芳文社「コミックトレイル」にて、2021年2月12日より連載。岩本蓮加(篠谷一花役)と竹財輝之助(篠谷令太郎役)のW主演でテレビドラマ化。2024年7月19日より関西テレビにて放送。

正式名称
そんな家族なら捨てちゃえば?
ふりがな
そんなかぞくならすてちゃえば
作者
ジャンル
家族
 
サスペンス
レーベル
芳文社コミックス(芳文社)
巻数
既刊11巻
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妻子に無視される夫が家族の再生を目指す

サラリーマンの篠谷令太郎は、妻・和美、娘・一花との3人暮らしである。しかし、家庭には「廊下に貼られた、透明なセロハンテープの線を越えてはいけない」「一緒に食事をしない」「トイレを使ってはいけない」など、妻が決めたさまざまなルールがあり、令太郎は行動を制限されていた。「ただちょっと変なルールがあるだけ」と思い込もうとしていた令太郎だったが、ひょんなことから知り合った倉敷沙耶子という女性から、それがDVである可能性を指摘される。どうすれば仲がよかった頃に戻れるのだろうか。令太郎は二人で歩んできた過去をたどりながら、妻が変わってしまった謎を解こうとする。

攻撃的な母と両親の仲直りを願う娘

篠谷和美は、思い込みが激しい性格で、すぐに勘違いをして相手を突き放してしまう癖がある。また、傷つきやすい自分を守るために他人に攻撃的である。令太郎に辛くあたっているのは、過去にひどいことを言われたからだという。しかし、すぐに感情的になる和美と、言葉を選びながら話す口数が少ない令太郎では、すれ違うばかりだった。娘の篠谷一花は、当初母の言いつけを守り、令太郎と距離をおいていたが、じつは二人に仲よくなってほしいと願っている。また、両親の性格を把握しており、どちらかといえば、母のほうが父を追い詰めていることを理解しているため、令太郎とも話をするようになる。そんな一花の支えは、転校生で沙耶子の息子・倉敷光である。

令太郎にあからさまな好意を示すシングルマザー

ある朝、駅のホームで動悸を起こした令太郎を助けたのが、沙耶子である。彼女は令太郎が家庭での行動を制限されてることを「DV」だとし、「自分を傷つけるような家族は捨てちゃえばいい」と発言する。それ以来、何かにつけて令太郎や一花を助ける相談相手になった。恋人がストーカー化したために転居してきたという沙耶子だが、じつは、以前から令太郎のSNSをフォローしていた。また、令太郎にあからさまな好意を示し、自分は味方であり、令太郎の「ほっとできる場所」になりたいと申し出る。 

登場人物・キャラクター

篠谷 令太郎 (しのや れいたろう)

ごく普通のサラリーマンの男性。妻・和美、娘・一花との3人暮らし。妻が決めたルールで行動が制限されており、狭い部屋で家庭内別居のような状況に置かれている。冷静な性格だが、妻と不仲になった原因がわからずにイライラすることも多い。SNSに毎日アップしているクイズは、趣味であり、気持ちを落ち着かせる手段でもある。

篠谷 和美 (しのや かずみ)

篠谷令太郎の妻。結婚前の職業は歯科衛生士。思い込みが激しく、感情的になりやすい面がある。家庭内では、廊下にセロハンテープで仕切りを作るなど、令太郎の行動を制限しており、夫を無視し続ける。また、娘の一花のことを考えているのは自分だけだという自負があり、娘にも令太郎と話さないように言い聞かせている。

篠谷 一花 (しのや いちか)

篠谷令太郎の娘。13歳の中学生。自分の世界に浸るのが好きで口数が少ない。登校を拒否して図書館で自習していたが、転校生の倉敷光と友達になってからは学校へ通う。「REITATO」というSNSアカウントにアップされるクイズを解くことを楽しみにしているが、それが父だとは知らない。両親には仲よくしてほしいと願っている。

倉敷 沙耶子 (くらしき さやこ)

篠谷一花のクラスメート・倉敷光の母。独身女性で、恋人がストーカー化したために引っ越してきた。大きめのメガネが特徴の美女。駅のホームでふらついていた篠谷令太郎を助けたことをきっかけに、令太郎の相談相手になる。令太郎に好意を寄せている。

倉敷 光 (くらしき ひかり)

倉敷沙耶子の息子の男子中学生。篠谷一花のクラスに転校してくる。明るく元気な熱血漢で、女子人気が高い。一花と友達になり、彼女のことを気遣うようになる。

書誌情報

そんな家族なら捨てちゃえば? 11巻 芳文社〈芳文社コミックス〉

第1巻

(2021-07-15発行、 978-4832238442)

第4巻

(2022-07-14発行、 978-4832239319)

第5巻

(2022-11-16発行、 978-4832239548)

第6巻

(2023-03-16発行、 978-4832239784)

第7巻

(2023-07-13発行、 978-4832203105)

第8巻

(2023-11-16発行、 978-4832203419)

第9巻

(2024-03-14発行、 978-4832203808)

第10巻

(2024-07-16発行、 978-4832204157)

第11巻

(2024-11-15発行、 978-4832204553)

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