概要・あらすじ
放浪の画家の父と二人で、世界中を旅して育った星野ひかり。父が死んで叔父の星野金太郎の家に身を寄せることになった。星野金太郎が経営する星の子幼稚園で雑用を手伝うことになり、持ち前の明るさですぐに園児の人気者になる。しかし星野金太郎の養子の子供たちは、血のつながりがある星野ひかりに財産がいってしまうのではないかと気が気ではない。
ある日、星野金太郎が星野ひかりに星の子幼稚園を譲ると言い出した。それを阻止しようと、プレイボーイの星野緋色が星野ひかりをてなずけようと動き出す。
登場人物・キャラクター
星野 ひかり (ほしの ひかり)
ショートヘアの元気な女の子。年齢的には高校生だが、高校には行っていない。放浪の画家だった父と共に、世界中を旅して育つ。父が亡くなり、叔父の星野金太郎を頼り、星野金太郎が経営する星の子幼稚園で雑用を手伝うことになる。学校に通って学んではいなかったが、父と各国をまわっていたため、さまざまな知識がある。 幼い頃から父と二人きり、それも自由奔放で子供など忘れて置いていってしまうような父と暮らしていたため、家族というものに憧れている。
星野 緋色 (ほしの ひいろ)
星野家の養子で次男。職業は予備校の売れっ子講師。小学生のころから自分が周りの女性の目線をあつめている事に気がつき、数多くの女性と付き合ってきたプレイボーイ。星野金太郎が星の子幼稚園を星野ひかりに譲ると言い出したため、彼女をたらしこんで土地を自分たちのものにしようと計画する。 しかし逆に彼女の魅力のとりこになり本気で好きになる。
星野 幹久 (ほしの みきひさ)
星野家の養子で長男。職業は中学校の体育教諭。星野幹久、星野緋色、星野浅葱の3人の夢は、星野家の都内一等地の広々とした土地を利用して、保育から高校までの一大学校法人を作ること。
星野 浅葱 (ほしの あさぎ)
星野家の養子で三男。大学生だが、年収400万の超人気家庭教師。星野幹久、星野緋色、星野浅葱の3人の理想は、星野家の土地を利用して、保育から小中高の一貫校を作ること。なんでもお金に換算するところがあり、3人の中では一番お金に執着している。
星野 すみれ (ほしの すみれ)
星野家の養子で長女と教えられ育ってきたが、実は星野ひかりの本当の妹。高校生。小さい頃から星野家の家の中のことをしきってきた。複数の目玉焼きをいっきに焼くのがゆるぜず、豆腐は真四角に切らないとゆるせない潔癖な部分がある。
星野 金太郎 (ほしの きんたろう)
星野ひかりの叔父。星の子幼稚園の経営者。妻は亡くなり、養子となった4人の子供たちと星の子幼稚園の隣に建つ家で暮らしている。妻が亡くなった後、4人の子供たちがいたからなんとかやってこられたが、同じ想い出を持ち、唯一血のつながりのある星野ひかりに星の子幼稚園を譲ると言い出す。
星野 銀二 (ほしの ぎんじ)
星野ひかりの父親。若い頃、親に勘当されている。放浪癖があり、幼い星野ひかりをつれて世界中をまわっていた。しかし星野ひかりを1人残して死んでしまった。
のぐち たかお
星の子幼稚園のひばりぐみの園児で大阪から来た男の子。くりくりの坊主頭。他の園児と違う大阪弁を話すことから、あまりしゃべらないようにしていたが、星野ひかりと接するうちに普通に話すようになっていった。星野ひかりのことをとても慕っている。
千歳 香 (せんざい かおり)
ショートボブの大財閥のお嬢様。星野緋色の昔の彼女。冷淡な野心家が好きで、相手が財産狙いでもかまわないという女性。しかし結婚するには家の格を揃えなければいけないという価値観を持っている。星野緋色に一度格のある家に養子に入り、そこから婿にきて欲しいという話をしていた。しかし星野緋色が星の子幼稚園にこだわったため、振られる。
嘉悦 祐二 (かえつ ゆうじ)
パリの画廊の2代目。星野ひかりが父を亡くして弱っていたときに側にいて彼女がすがった相手。星野銀二の絵を管理していて、彼が死んだと聞いて急いで星野ひかりに会いに星の子幼稚園を訪ねてきた。女性を美術品として見ているところがある。
嘉悦祐二の父 (かえつゆうじのちち)
眼鏡をかけて、髭をはやしたぽっちゃり体型のおじさん。頭のてっぺんがツルツル。婿養子で妻には強く言いたい事も言えない。自分が思い描いていた夢を全て体現した星野銀二に憧れいて、彼が描いた星野ひかりの赤ん坊の時の絵が一番好きで大切にしている。
場所
星の子幼稚園 (ほしのこようちえん)
『クレヨンの王様』に登場する施設。星野金太郎が園長をしている幼稚園。都内の一等地にあり、広さもそれなり。幼稚園の隣に星野家がある。クラスはひよこぐみ、すずめぐみ、ひばりぐみがある。