ぼっけもん

ぼっけもん

鹿児島から東京に出てきた主人公の、苦悩と葛藤の日々を描いた青春物語。タイトルの『ぼっけもん』は、鹿児島地方の方言で、「豪傑者」スケールの大きい男「大胆不敵な男」などの意味。作者にとっては本作が初の連載作品となる。第31回小学館漫画賞受賞。

正式名称
ぼっけもん
ふりがな
ぼっけもん
作者
ジャンル
青春
レーベル
ビッグ コミックス(小学館) / コミック文庫(青年)(小学館)
関連商品
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概要・あらすじ

高校を卒業した浅井義男は、故郷の鹿児島から単身上京。昼は書店の倉庫で働き、夜は大学の夜間部に通うという日々を送っていた。慣れない東京での生活にとまどいながらも、流されることなく己を貫き通す。やがてそんな彼の前に、運命の女性が現れる。

登場人物・キャラクター

浅井 義男 (あさい よしお)

高校卒業後。故郷の鹿児島から単身上京。書店の倉庫でバイトをしながら大学の夜学部に通う。生粋の九州男児で、チャラチャラしたことや曲がったことが大嫌いなぼっけもん(鹿児島地方の方言で「豪傑者」「大胆不敵な男」などの意味)。同じ夜学部に通う秋元加奈子が恋人。卒業を間近に控えた大学4年の冬、卒論が間に合わずに留年が決定。 その後、高校時代の仲間に誘われ、故郷で事業を立ち上げるため、大学を中退して鹿児島に帰る。

秋元 加奈子 (あきもと かなこ)

主人公浅井義男の恋人。浅井義男と同じく夜学部に通う大学生で、同じ書店でアルバイトをしている。学年は浅井義男と同じだが、1年留年しているため、歳は1つ上。浅井義男を本気で愛しており、彼との未来を真剣に考えていたが、浅井義男の大学中退を機に別れる。大学卒業後は、バイト時代の知り合いの紹介で出版社に入社し、女性誌の編集者となる。

愛田 智子 (あいだ ともこ)

主人公浅井義男が高校時代に片思いしていた女性。高校卒業後、恋人前川良と駆け落ちして上京。会員制高級クラブのホステスになる。上京してきた浅井義男と、夜学部の学生たちが集まる県人会で再会する。

溝口 井香 (みぞぐち せいこ)

主人公浅井義男が住むアパートの管理人。高校教師の夫がいる。昔、鹿児島に住んでいたことがあり、浅井義男とはその頃からの知り合い。浅井義男のことを弟のように可愛がる。

前川 良 (まえかわ りょう)

主人公浅井義男が高校時代に片思いしていた愛田智子の恋人。愛田智子と駆け落ちして上京。東京ではヒモのような暮らしをしていた。

泉 勝広 (いずみ かつひろ)

主人公浅井義男の友人で、同じ夜学部に通う大学生。浅井義男と同じ書店でバイトをしている。女好きだが、まったくもてない。

中村 太士郎 (なかむら たしろう)

主人公浅井義郎の高校時代の後輩。大学進学のために上京、浅井義男がいるアパートに引っ越してくる。

鈴木 (すずき)

主人公浅井義男が住むアパートの住人で、夜学部に通う大学生。浅井義男の恋人秋元加奈子と同じ高校の出身で、学校のアイドルだった彼女に憧れていた。

白石 (しらいし)

主人公浅井義男の高校時代からの友人。高校時代の仲間と共に、地元鹿児島にライブハウスやレコード店が入る総合シアタービルの建設を計画。その計画に浅井義男を誘う。

島貫 (しまぬき)

主人公浅井義男の恋人秋元加奈子の高校の同級生。東京で秋元加奈子と再会し、彼女に交際を申し込む。

清水 (しみず)

出版社に務める編集者。主人公浅井義男の恋人秋元加奈子の高校時代の先輩。編集に興味があった秋元加奈子を、自分の会社に誘う。

石原 あかね (いしはら あかね)

鹿児島の大学に通う大学生。主人公浅井義男の妹浅井りえ子の友人。総合シアタービル建設に奮闘する浅井義男を応援するが、それが原因でビルの利権を狙うヤクザに襲われてしまう。

浜田 美保子 (はまだ みほこ)

主人公浅井義男の高校時代のクラスメイト。在学中から母親が経営する飲み屋を手伝っており、そのせいでよからぬ噂を立てられていた。店での源氏名はナミ。卒業式のあと、従兄に連れられて店にやってきた浅井義男に、すっと好きだったことを告げる。このときの彼女とのキスが、浅井義男にとってのファーストキス。

場所

ファーストゲート

『ぼっけもん』に登場する喫茶店。主人公浅井義男が高校時代の仲間と開いたライブ喫茶。本当はレコード店や本屋も入った総合ビルになるはずだったが、開店資金をだまし取られたり、ヤクザの妨害にあったりとトラブルが続き、まずは1階の喫茶店のみでオープンすることになった。

書誌情報

ぼっけもん 6巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第6巻

(1983-02-25発行、 978-4091804662)

ぼっけもん 9巻 小学館〈コミック文庫(青年)〉

第1巻

(2011-06-15発行、 978-4091962010)

第2巻

(2011-06-15発行、 978-4091962027)

第3巻

(2011-07-15発行、 978-4091962034)

第4巻

(2011-07-15発行、 978-4091962041)

第5巻

(2011-08-12発行、 978-4091962058)

第6巻

(2011-08-12発行、 978-4091962065)

第7巻

(2011-09-15発行、 978-4091962072)

第8巻

(2011-09-15発行、 978-4091962089)

第9巻

(2011-10-15発行、 978-4091962096)

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