概要・あらすじ
大学の女子寮で同室となった先輩・鯨井ルカと後輩・入巣柚実。インディーズバンドで活動し、アーティストという夢を追っかけているルカに対し、入巣は日々怠惰になっていく大学生活を送っていた。ある時ルカは大手プロダクションからの引き抜きを受け、大学を辞めて女子寮からも出て行ってしまう。謎のシンガーAとして活躍していくルカに驚く入巣。そんな彼女の元にルカからライブの招待状が届く。
登場人物・キャラクター
鯨井 ルカ (くじらい るか)
女子大生。インディーズバンド・ピートモスのヴォーカルを担当している。作詞や作曲も制作する。大学の寮・冴羽女子寮の一室で、後輩の入巣柚実と生活している。 バンド活動に打ち込むせいで、常に金欠状態。真っ直ぐ自分の目標に向かって生きているため、無気力な同年代を見て戸惑うこともある。 後に大手プロダクションからの引き抜きを受けて、正体不明の謎のシンガー・Aとしてデビューする。入巣や田口からは先輩と呼ばれている。
入巣 柚実 (いりす ゆみ)
女子大生。先輩の鯨井ルカと共に冴羽女子寮に棲む女子大生。大学入学当初はやる気に溢れ、規則正しい生活を送ることを決意していたが、次第に怠惰な生活を送るようになっていき、単位は落第すれすれだった。酒好きだが、あまり強くはない。普段は古本マックスという古本屋でアルバイトをしている。
田口 (たぐち)
入巣柚実の同級生の男子大学生。最初は入巣に惹かれていたが、彼女の寮を訪れたことをきっかけに鯨井ルカに好意を持つようになった。入巣と同様にルカを先輩と呼ぶ。車を所有しており、カーナビは萌えキャラがルートを教えてくれるものであり、オタク的な側面が見える。
中崎 (なかざき)
入巣柚実のバイト先、古本マックスの同僚。入巣に好意を持っており、彼女に積極的に話しかけている。しかし、知ったかぶりが多い上に勘違いが激しく、食事のマナーも悪いため「生理的に受け付けない」と思われている。
その他キーワード
駄サイクル (ださいくる)
『ネムルバカ』に登場する用語。鯨井ルカの造語で、自称ア~チストが身内で馴れ合いの中で繰り返す、「見る」・「褒める」・「作る」・「褒められる」という進歩がないままに繰りかえす一連の流れを指す。輪の中で需要と供給が釣り合ってしまうため、自己顕示欲を満たすために完成された空間。その中で努力をせず、才能も無いのに自分を高尚なアーティストと勘違いする者達も出てくる。 また、自称ア~チストに限らず、様々な形でどの場所にもこのサイクルは存在しうるとルカは指摘している。
ネムルバカ
『ネムルバカ』に登場する歌。鯨井ルカがヴォーカルを担当するインディーズバンド・ピートモスの楽曲であり、アルバム・我蛾に収録されている。作詞作曲はルカとなっているが、ルカの後輩・入巣柚実が寝ながら口ずさんでいた歌がメロディーの元となっている。