概要・あらすじ
大学ボート競技界で「伝説のダブルスカル」と呼ばれ、将来を期待されていた大沢誠は、相棒の倉田健二の死をきっかけに部を辞めてしまう。しかし、倉田健二とマネージャー・小田切操の3人で交わしたオリピック出場の約束をかなえるため、再びボート競技の世界へ戻る。猛特訓を重ね、見事インカレに優勝、ナショナルチームのメンバーに選ばれる。
登場人物・キャラクター
大沢 誠 (おおさわ まこと)
龍王大漕艇部所属。親友の倉田健二とペアを組み、伝説のダブルスカルとして日本ボート界の期待の星として注目されていた。しかし、練習中の事故で倉田健二が死亡。それを苦にして一度は部を去ったが、倉田健二、そして小田切操と3人で約束したオリンピック出場の夢をかなえるため、再びオールを取る。 インカレでの活躍が評価され、オリンピック強化指定選手選考会に参加、ナショナルチームのメンバーに選ばれる。小田切操のことがずっと好きだったが、倉田健二に遠慮し、想いを打ち明けられずにいた。
小田切 操 (おだぎり みさお)
大沢誠が所属する龍王大漕艇部のマネージャー。大沢誠とは高校時代からの付き合い。大沢誠のことがずっと好きだったが、倉田健二に告白され、彼と付き合うように。倉田健二が自分のことで大沢誠と勝負し、その最中に事故死したと知り、彼の死の原因が自分にあったのではと思い悩む。 部を去った大沢誠を、再び漕艇の世界へ引き戻す。
倉田 健二 (くらた けんじ)
大沢誠の親友で、龍王大学漕艇部のエース。大沢誠とペアを組み、漕艇界期待の星として伝説のダブルスカルと呼ばれていた。大沢誠との練習中に事故に遭い、帰らぬ人となる。マネージャーの小田切操と付き合っていた。
田嶋 千香子 (たじま ちかこ)
親友の死で失意の底にあった大沢誠と知り合い、同棲を始める。再び漕艇の世界に戻った大沢誠を応援するが、やがて彼の小田切操に対する思いに気づく。
八木 (やぎ)
大沢誠が所属する龍王大漕艇部の部員。当初は一度部を去った大沢誠に反発していたが、ダブルスカルでペアを組むようになってからは選手として尊敬するようになる。大沢誠とペアを組んで出場したインカレでは、見事優勝を果たす。
高村 (たかむら)
大沢誠が所属する龍王大漕艇部のコーチ。大沢誠がオリンピックを狙える逸材であると確信し、シングルスカルからダブルスカルへの転向を命じる。
望月 淳子 (もちづき じゅんこ)
ナショナルチームのメディカルコーチ。大沢誠の才能に注目し、ナショナルチームのメンバーに推薦する。
滝 大輔 (たき だいすけ)
全日本選手権シングルスカル5年連続優勝という輝かしい成績を持ち、日本ボート界ナンバー1選手として知られる。大沢誠の才能に注目し、自ら指導を買って出る。
森 茂雄 (もり しげお)
ナショナシルチームのヘッドコーチ。頭が固く、カタブツのシゲと呼ばれている。大沢誠をナショナルチームのメンバーに抜擢する。
梶原 信二 (かじわら しんじ)
ナショナルチームのメンバー。オリンピック代表の座を賭け、大沢誠と勝負する。
安斉 (あんざい)
ナショナルチームのメンバー。滝大輔と長年ペアを組んできた。主人公・大沢誠との練習中に腰を痛めてしまい、選手生命を絶たれる。
今村 (いまむら)
大沢誠の高校時代の同級生。現在は母校である膳場西高のボート部のコーチをしている。
助三郎 (すけさぶろう)
大沢誠の同棲相手である田嶋千香子の兄。職業はヤクザ。大のボート好きで、大沢誠に漕艇部に戻るよう勧める。
その他キーワード
伝説のダブルスカル (でんせつのだぶるすかる)
『レガッタ~君といた永遠~』に登場するキーワード。大沢誠とその親友倉田健二のペアに付いた呼び名。倉田健二が事故で亡くなり、「幻のオリンピック候補」と呼ばれるようになった。