シガテラ

虐められっ子の男子高校生・荻野優介が送る日常と、その中に潜み平穏を侵略する非日常を描いた青春サスペンス漫画。タイトルのシガテラとは、南洋に棲むある魚が持つ毒のことを指し、非日常を暗喩している。

概要・あらすじ

平凡で冴えない男子高校生・荻野優介は、友人の高井貴男と共に同学年の谷脇から虐められる日々が続いていた。地獄のような学校生活だが、荻野にはバイクに乗りたいという夢があり、免許代やバイクを買うための資金を稼ぐためにアルバイトを始める。初めて自分の意志で始めた行動を快挙と呼び、日々充足感が増していく荻野

更には同じ教習所に通い、密かに思いを寄せる女性・南雲ゆみとの距離も縮め、やがて交際を始めることとなる。一方、止むことのない虐めに耐えかねた高井は谷脇への復讐を着々と進めていた。谷脇の元には高井がネットを通して知り合った森の狼と名乗る者から脅迫状が届く。荻野の幸せだったはずの日常が、少しずつ非日常に侵されていく。

登場人物・キャラクター

荻野 優介 (おぎの ゆうすけ)

高校生。冴えない少年で、友人の高井貴男と共に谷脇からいじめを受けている。ふと目にしたバイクに興味を抱き、バイクを買い免許を取る資金を稼ぐためにアルバイトを始めた。お人よしで人から頼まれたら断れない性格であり、度々厄介事に巻き込まれることとなる。後に教習所で知り合った女性・南雲ゆみと交際を始める。 親友だったはずの高井から、不幸の元凶のように罵られたことがトラウマとなってしまう。男性器は大きいと度々言及されている。

南雲 ゆみ (なぐも ゆみ)

明るくしっかり者で、心優しい美少女。荻野優介よりも学年は一つ上。教習所で荻野を見かけてから彼を「運命の人」と考えるようになり、後に無事結ばれることとなる。荻野と同じく、人からの頼みを断れない性格。勉強も得意で大学には推薦で入学、大学受験に臨む荻野の勉強も見ている。初登場時の髪型はセミロングで茶色だったが、弁当屋のアルバイトを辞めたことをきっかけに黒髪のショートになった。

高井 貴男 (たかい たかお)

荻野優介の友人であり、裕福な家庭に育つ。成績は優秀だが、二年の夏休み中父親が事業に行き詰まり退学を余儀なくされる。荻野同様に谷脇からのいじめにあっているが、大切な金づるなために暴力を振るわれる頻度は低い。度重なる行為に我慢できなくなり谷脇への復讐を始め、インターネットを通じて知り合った「森の狼」に助けを求めた。 その後行動がエスカレートしていく「森の狼」を前に良心の呵責に耐えきれずに、殺される寸前の谷脇を救出してしまう。自分が虐められるのは荻野のせいではと疑い、彼をビンボー神と呼んだことがある。

谷脇 (たにわき)

荻野優介と同期生。あき子という美人の彼女がいる。荻野を下僕のように扱い、高井貴男をカツアゲする傍若無人な性格の不良。実家ではなく、アパートにてあき子と生活している。腕力が強く、また精神力もかなり強靭。高井から依頼された「森の狼」によって拉致監禁されて耳も削がれてしまう。 生命の危機に瀕するが高井によって救出され、「森の狼」を殺害して帰宅した。その後喫煙がばれて退学となり、やくざの道へと足を踏み入れていく。友人は多そうに見えるが、全員彼のことを怖がって従っているだけであり、内心では嫌われている。

田島 あいこ (たじま あいこ)

南雲ゆみの親友で、同じ教習所に通っていた女性。そばかすが特徴的。さばけた性格で行動力もあり、ゆみと荻野優介が交際するきっかけを作った。荻野の天敵であり、口げんかをすることが多い。

あき子 (あきこ)

美人で谷脇の恋人。荻野優介や高井貴男の虐めに加わることはないものの、積極的に止めることもしない傍観者。谷脇に寄せる思いは強く、彼を本心で慕う数少ない人物。だが、荻野の巨大な性器を見て試してみたいと思う、性的に奔放な部分もある。谷脇が「森の狼」によって誘拐された際には、荻野を頼み一緒に高井を探してくれるように頼んだ。

森の狼 (もりのおおかみ)

高井貴男がインターネットで知り合った、年齢本名不詳の男性。不平等な世の中に嫌気が差して自殺を考えていたが、「どうせ死ぬなら谷脇を殺してくれ」という高井の言葉をきっかけに、世の「バカ野郎」に死刑よりも重い罪を与えるという危険思想に芽生えていく。谷脇へは、最初彼の愛猫を標的とした脅しを行い、その後誘拐監禁して耳を削ぎ落すなどの行為に及んだ。

斉藤 一樹 (さいとう かずき)

荻野優介の同級生。教室でバイク雑誌を見ていたところ、同じ趣味を持つ荻野に声を掛けられて交流が始まった。性格はおとなしめ。荻野とツーリングに行く際に同伴した彼の恋人・南雲ゆみに一目惚れしてしまい、荻野に対して嫉妬心を抱くようになってしまう。その後偶然拾った荻野の携帯からゆみの裸体が移った写真を見つけ、更に恋心を募らせるようになっていく。 そのことを相談した幼馴染の金造から、薬を使ってゆみをレイプすることを提案され、深い葛藤に苦しむことになる。

越 みつひろ (こし みつひろ)

荻野優介がアルバイトしているコンビニに入ってきた男子高校生。荻野とは過去に虐められた経験を持つ者同士、すぐに意気投合した。太田リツ子という美人の彼女がいるが、友達以上には思えず別れること考えている。

新林 (にいばやし)

一人暮らしを始めるために南雲ゆみが始めたアルバイト先で主任を務める30歳の男性。目が細く、表情に乏しい小男。仕事には真面目に取り組むものの、捻くれた性格をしており、新人をすぐ辞めさせてしまう。性的に不能だとゆみの同情心を買うようなことを言い、猥褻な行為に及ぼうとした。他にも孤児という設定も持っていたが、後に全て嘘だったことが判明する。

坂月 みわ (さかぐち みわ)

荻野優介の同期生で、やや肥満気味な女子生徒。虚言癖があることで有名。また援助交際もしている。偶然にも荻野と同じ教習所に通っており、彼の性器に強い興味を抱き、積極的なアプローチをかける。教習所に通っていることを谷脇や学校に告げ口すると荻野を脅す自分勝手な性格。

村岡 ハルエ (むらおか はるえ)

荻野洋介の同期生で、二年次に同じクラスに所属していた女子学生。英語の授業中、教科書を読むことを頑なに拒否していた。大学受験に失敗した荻野が偶然立ち寄った本屋で再会。二年次は地味目だったが、現在では髪の毛をドレッドヘアにして肌も焼いており、印象が大分変化している。友人の美容師から影響を受けて前衛的ヌードアートに目覚め、荻野に協力を依頼した。

金造 (きんぞう)

斉藤一樹の幼馴染。睡眠薬を利用し、南雲ゆみと田島あい子を呼び出してレイプしようと斉藤に持ちかける。容姿は垢抜けず冴えない。

アキ子 (あきこ)

荻野と同じ高校に通う。谷脇の交際相手。荻野をいじめる谷脇を(一応)止めようとする良識的な面を持つ。容姿も垢抜けており、谷脇への想いは一途である。

越 ミツヒロ (こし みつひろ)

荻野のバイト先であるコンビニの同僚。荻野と同学年だが別の有名進学校に通っている。中学生の頃までいじめられていたという経験から、荻野と親しくなる。

田島 あい子 (たじま あいこ)

南雲ゆみの同級生で親友。荻野と南雲の交際を橋渡しするが、荻野とあまりそりが合わず、いつも口げんかをしている。のちに斉藤一樹に一目惚れし、うまく近づけるよう荻野に強要する。

ユウコ

最終話のみに登場。社会人になった荻野の交際相手。

書誌情報

シガテラ 全6巻 講談社〈ヤンマガKC〉 完結

第1巻

(2003年12月発行、 978-4063611939)

第2巻

(2004年4月発行、 978-4063612264)

第3巻

(2004年9月発行、 978-4063612554)

第4巻

(2005年2月発行、 978-4063613094)

第5巻

(2005年4月発行、 978-4063613346)

第6巻

(2005年8月発行、 978-4063613612)

シガテラ 全4巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2013年2月発行、 978-4063709049)

第2巻

(2013年3月発行、 978-4063709070)

第3巻

(2013年4月発行、 978-4063709094)

第4巻

(2013年5月発行、 978-4063709179)

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