まる三角しかく

まる三角しかく

『僕らがいた』で知られる小畑友紀の連載作品で、『僕らがいた』連載開始の2年前、2000年にスタートさせた作品。とある日本の町が舞台。中学1年生の石原ちとせは、松浦晴希のことが好き。仲よくじゃれ合っていた二人の間に現れたかわいい転入生・石原美加。松浦の気持ちを美加に奪われてしまったちとせの長くせつない片思いを描いた学園ラブコメディ。小学館「別冊少女コミック」2000年9月号から2001年5月号まで掲載。

正式名称
まる三角しかく
ふりがな
まるさんかくしかく
作者
ジャンル
片思い
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
全2巻完結
関連商品
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何度失恋しても、会えば恋してしまう、等身大の女子高生の青春を描く

中学1年生の夏、松浦晴希のことが好きだった石原ちとせは、松浦と石原美加が手をつないでいることを知り、告白もできないまま転校してしまう。その後、時を経て、ちとせは松浦、美加と高校で再会。中学時代、二人は付き合ったものの、すでに別れていたことを知る。ちとせが松浦と高校で再会するところまでが第1話。松浦に会ったことで、ちとせは再び松浦を好きになってしまう。主人公・ちとせの揺れる恋心、青春のもどかしさをリアルに描いた学園ラブコメディ。

クラスの人気者男子×面倒見がいい普通の女の子

松浦は明るくて面白く、スポーツ万能。クラスの中心的人物で、屈託なく笑う顔が印象的なモテ男子。ちとせは、傷つくのが怖くて、本当のことがなかなか言えない普通の女の子。ひとりでいる子を放っておけないお人よしなところもある。松浦とちとせは、文句を言い合いながらも、仲のいい関係だった。しかし、美加が転入してきたことで、その関係に溝ができてしまう。

美加の存在が邪魔をして、近づいたり離れたりを繰り返す二人

松浦のことが好きなのに、それを否定するちとせに対し「本当に思ってることは絶対言わないんだね」と美加から言われ、ショックを受けるちとせ。高校1年の春、ちとせはついに松浦に告白する。中学時代、松浦も自分を好きでいてくれたことがわかるが、結果的には美加を好きになってしまったと謝られてしまう。二度同じ人に失恋したちとせは、気まずくなって、松浦と目を合わせることもなくなった。高校1年の冬。転びそうになったちとせを抱え、助けてくれた松浦。それがきっかけで、二人は普通に話せるようになり、いい雰囲気になっていく。だが、ちとせの中で美加の存在が大きく、美加の話題になるとまた気まずくなってしまうのだった。

登場人物・キャラクター

石原 ちとせ (いしはら ちとせ)

声が大きくておでこを出した元気な女の子。松浦晴希のことが好き。言葉では松浦に文句ばかり言ってしまうが、好意を持っていることを周囲には気づかれている。中学1年生ではクラス委員をしていた。仲間はずれにされている子を放っておけないお人よし。面倒見がよく、周囲ともうまく調和がとれるので、友達はすぐにできる。高校では羽球部に入る。

松浦 晴希 (まつうら はるき)

明るくて、スポーツ万能で、笑顔がかわいいイケメン。男子からも女子からもモテるクラスの中心人物。調子がよく、中学時代は石原ちとせから、よくプリントを写させてもらっていた。高校ではバスケットボール部に所属。言いにくいこともハッキリ言うタイプで、男らしいところもある。

石原 美加 (いしはら みか)

石原ちとせと松浦晴希が中学一年の時にクラスに転入してきた女の子。口数が少なくておとなしい美人。周りの目を気にせず、松浦についてまわる。そのロコツな行動と、周りと全然話さないことから、クラスの女子の反感を買って集団で無視されることもある。自ら友達をつくろうとせず、いつも孤立している。勘がよくて、よく気がつく。天井が高く、対面キッチンのある丘の上の大きなマンションに住んでいる。

書誌情報

まる三角しかく 全2巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2001-02-24発行、 978-4091380043)

第2巻

(2001-07-26発行、 978-4091380050)

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