みどりのとまり木

みどりのとまり木

母を病気で亡くし、弟の面倒と家事で忙しい毎日を送る真面目な女子高生が、立ち入り禁止の旧校舎の中庭で、キレイな顔立ちのサラリーマンと出会う。彼は27歳、10歳上の高校OB。穏やかで優しく大人な彼に恋をしてしまった主人公。しかし、彼には忘れられない人がいた。歳上の男性に片想いを続ける女子高生の切ないラブストーリー。小学館「ベツコミ」2019年12月号から連載中。

正式名称
みどりのとまり木
ふりがな
みどりのとまりぎ
作者
ジャンル
片思い
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
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概要・あらすじ

高校2年生、高石みどりの朝は早い。小学生の時、病気で母を亡くしてから、小さな弟の高石藍の面倒と家事はみどりの仕事。今日は藍が遠足に持って行くお弁当を作って弟を送り出す。学校に着いたら宿題をしようと思っていたのに、先生や友達からの頼まれごとで、なかなか自分の時間がとれない。みどりは一息つきたいときに旧校舎の中庭のベンチに向かう。そこは立ち入り禁止のため、空気が澄んでいて静かに過ごせるみどりの憩いの場所だった。中庭に先客がいて驚くみどり。ベンチに座り、目をつぶっていたその男性は、とてもキレイな顔立ちをしていた。壁に隠れながら様子をうかがっていたみどりは、足音をたてて相手に気づかれてしまう。その男性、桜木谷薫はこの高校のOBで、学校の隣の会社に赴任してきたため、懐かしくてつい入ってしまったのだと言う。最初は警戒していたみどりだったが、大人で聞き上手な桜木谷に自分のことを話し始める。みどりは放課後、友達とタピオカ屋へ行くことをとても楽しみにしていた。弟の世話や家事が忙しく、友達と放課後遊びに出かけることなどずっとできていなかった。しかし、父からの電話で急遽藍の迎えに行かなくてはならなくなった。そのことで友達を傷つけてしまったと落ち込み、なぜ自分ばかり我慢しなくてはならないのかと泣きながら、桜木谷に話した。桜木谷はみどりに「1時間ほど抜け出そうか」と旧校舎の中庭から柵を越え、外へ連れ出してくれた。みどりをタピオカ屋に連れて行った桜木谷は「君が少しくらいサボっても誰かが代わりをしてくれる。君は自分をもう少し甘やかしてもいい」とみどりを慰めた。こうして旧校舎の中庭で話をしたり、藍を連れて遊園地に付き添ってくれる桜木谷にどんどん惹かれていくみどり。桜木谷はみどりに優しく接してくれるものの、みどりの気持ちには応えてくれようとしないのだった。

登場人物・キャラクター

高石 みどり (たかいし みどり)

高校2年生の女の子。小学生の時に母を病気で亡くし、仕事で忙しい父の代わりに家事全般と弟の高石藍の面倒を見ている。しっかり者で真面目な優等生。先生や友達からも頼られる存在だが、人に甘えたりわがままを言うことが苦手。桜木谷薫と出会い、人に甘えることも大事なのだということに気づかされる。

桜木谷 薫 (さきや かおる)

27歳のサラリーマン。高石みどりの高校のOBで、優しくきれいな顔立ちの男性。仕事ができて有能だが欲がない。立ち入り禁止の旧校舎の中庭で、みどりと出会う。旧校舎の中庭は彼と妻の思い出の場所で仕事の合間によく訪れる。最愛の妻を病気で亡くしている。高校時代はやんちゃをしていて、中庭の柵に穴を開け、学校を抜け出していた。

高石 藍 (たかいし あい)

高石みどりの弟。小学1年生の男の子。小さい頃に母親を亡くし、父子家庭で育つ。学校が終わったら、児童クラブで姉が迎えに来てくれるのを待っている。忙しい父に代わり、いままで自分の世話をしてくれていた姉を守るため、ヒーローになりたいと思っている。姉思いの優しい男の子。唐揚げが大好き。

書誌情報

みどりのとまり木 2巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2020-05-26発行、 978-4098708734)

第2巻

(2020-10-26発行、 978-4098711598)

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