幼なじみの二人はライバル関係
華園光と滝島彗は6歳の時からの幼なじみ。父親から特訓を受けたプロレスで彗に負けたことから始まり、どんなに頑張っても努力しても彗に一歩及ばない光は、つねに彗をライバル視している。一方の彗は負けず嫌いな光が、何度も自分に挑戦してくることを憎からず思っており、光に近づく男性を敵視して追い払うようになったりと、光にかかわることになると、感情が抑えられずに喜怒哀楽が激しくなる。
ヒーローは完璧イケメン×ヒロインは超鈍感女子
主人公の滝島彗は、超エリート校の白選館学園の高等部の学年上位7名で編成されたSAクラスのトップに君臨していた。眉目秀麗な社長令息でもあり、どんなに光が努力しても敵(かな)わないほど文武両道の完璧な人物。そんな彗に勝利することを目標に、光は努力を重ねて超エリート校でお金持ちしか入学できない白選館学園に合格を果たす。彗は実は光に片想いしており、遠回しながらも何度も彼女に好意を伝えているが、あまりの光の鈍感さに呆(あき)れ、怒りすら覚えながらもアプローチを続けている。
恋の障害はヒロイン自身
華園光と滝島彗の最大の恋の障害は、光の致命的なまでの鈍感さにある。みんなの前で彗から公開告白されても、「そんなわけがない」「気のせいだ」と気にも留めない。またキスをされても「彗が自分のことを嫌っているからではないか」と真逆な反応で悩み始めるなど、周囲を困惑させるほどのど天然さで彗を翻弄する。
登場人物・キャラクター
華園 光 (はなぞの ひかり)
白選館学園の高等部に通う女子。SAクラスに在籍している。登場時の年齢は15歳。庶民派の大工の棟梁(とうりょう)を務める家に生まれ育ち、素直な性格の努力家。6歳の時に大のプロレス好きな父親の紹介で滝島彗と出会い、初めての敗北を喫したことでライバル視するようになった。初等部からSAクラスに在籍しており、学園中のあこがれの的ながら、どんな分野でも彗に勝ったことがないことにコンプレックスを抱いている。恋愛に対して“超”がつくほど鈍感で、彗からの好意にいっさい気づいていない。ふつうは告白と受け取れる言葉も、華園光が別の解釈をするため彗はイライラさせられているが、ほかの仲間たちからは微笑(ほほえ)ましく見守られている。彗はSAクラスで万年2位のため、彗からはからかい半分に「二位さん」と呼ばれることがあり、そのたびに激怒している。
滝島 彗 (たきしま けい)
白選館学園の高等部に通う男子。SAクラスに在籍している。登場時の年齢は15歳。滝島グループの社長子息で、モデルと見まごうほどのイケメン。華園光とは父親同士がプロレスファンサークルの会員同士であることから知り合った。6歳の時、プロレスで光に勝利したことをきっかけにライバル視されるようになった。ある出来事を機に光を意識するようになり、恋愛感情を抱くようになる。ふだんはクールで冷静沈着ながら、光が危険な目に遭った際には語気を強め暴力も辞さない。いつも光に告白まがいの発言や行動を繰り返しているが、光がまったく気づいていないことに苛立(いらだ)ちを覚えている。