概要・あらすじ
定時制高校に通いながら某出版社のアルバイトとして働く中年男性の・三田村鉄男はバックレの常習犯であり、給料を使い果たした後は親からお小遣いをせびるのが毎月のこと。容姿も醜くお調子者な性格なために未だ恋人が出来たことのない童貞であり、趣味としてオナニーを掲げるダメ人間。しかし、三田村は持ち前のポジティブシンキングと、オナニーをしたら嫌なことを全て忘れるという特技のおかげで遅咲きの青春を満喫していくのだった。
登場人物・キャラクター
三田村 鉄男 (みたむら てつお)
昼は出版社のアルバイトとして働きながら就業後に定時制高校に通う三十路の男性。遅刻やバックレの常習犯であり、ヘタレだが自信過剰な所もあるダメ人間。給料は10日ほどで使い果たし、その後は親から毎日1,000円のお小遣いをせびる生活を送っている。容姿も醜く、不潔で禿げている上にビール腹なため女性から好かれることはないが、話した程度でも相手が自分に好意を寄せていると思い込む節がある。 趣味はオナニーであり、日課でもあるほど。精力は絶倫で男性器の大きさも平均を大きく上回っている。更にオナニーをすれば嫌なことも全て忘れられるという単純な思考の持ち主。軽率な行動が目立つトラブルメーカーではあるが、職場ではいじられながらも何かと心配されている。 高校の同窓生である杉浦清佳からは好意を寄せられているが、出会った当初に受けた暴力のせいで彼女に強い恐怖心を抱いているために避けている。同性愛者からの人気も高く、同級生のホモ・小山和美から言い寄られたことがある他、ゲイ向けの雑誌に出演依頼を受けたこともある。 実際に白泉社・ヤングアニマル編集部でアルバイトをしていた男性・三田村鉄男氏をモデルとしている。
杉浦 清佳 (すぎうら きよか)
三田村鉄男が通う定時制高校の女子生徒。初登場時17歳。幼いころより空手を習っており、黒帯を締める実力者。さばけた性格をした美人ではあるが、レズビアン疑惑がかかるほど男との接点がなく、未だ処女。三田村のことは初対面の時にいい印象を持っていなかったが、文化祭の折に不慮の事故から彼に股間を揉まれてしまい、それから徐々に三田村のことを意識するようになる。 その後、三田村に積極的にアプローチをかける数少ない女性となるが、照れ隠しから暴力を振るうことも多いため、彼には避けられがち。両親は幼いころに離婚しており、現在はホステスとして働く母親と二人暮らし。
武藤 (むとう)
三田村鉄男が働く出版社の編集者。編集部内で三田村のことを一番いじる人物であり、三田村からは恐れられている。しかし、その半面三田村のことを人一倍心配してる面もあり、なにかと彼のことを世話している優しい性格の持ち主でもある。
永田 (ながた)
三田村鉄男が働く出版社の編集部の主任。ボサボサの髪にヒゲが特徴。仕事が出来るが、怒らせるとかなり怖い。トラブルメーカーである三田村には手を焼いているが、彼がまともな人間になることに期待をかけてもいる。
長嶋 孝昭 (ながしま たかあき)
三田村鉄男が働く編集部の新人社員。大学は卒業しているものの、一般常識が欠けており、編集部内では「学歴のある三田村」と呼ばれている。三田村同様に社外では自分のことを誇張した発言をすることも多く、その度に先輩たちからの洗礼を受けるところも三田村とよく似ている。グラビアアイドルの浅井まどかと交際をしているが、中々会えてはいない。
垣原 秀一郎 (かきはら しゅういちろう)
三田村鉄男が働く編集部の一員。四浪しながらも東大に入学した苦労人。インテリだが、その半面言い回しが非常に長ったらしく、説教を始めると留まることを知らない。フィリピンパブにはまりつつある。
大之木 武史 (おおのぎ たけし)
三田村鉄男が働く編集部の新人社員。俳優のえなりかずきに容姿が似ており、また主張性が控えめな性格なために影が薄い。編集の腕に自分のキャラクターは関係ないという考えを持ちつつも、実はサディストであり、人を縄で縛ることを好む。
小島 (こじま)
三田村鉄男が働く編集部の一員。もみあげが濃く、髪型はリーゼント風。編集部内では比較的三田村に優しい。しかし、犬好きが高じて部屋一面に犬の写真を貼っつけるなど変わった一面もある。
佐々木 崇 (ささき たかし)
三田村鉄男が働く出版社で、学術書を担当する編集。数々のヒットを生み出していた敏腕編集者であるが、ナルシストな上に妄想癖が強く、酔うとセクハラを繰り返すようになる。
浜田 カオル (はまだ かおる)
三田村鉄男が所属する漫画雑誌に寄稿する漫画家。売れっ子ではあるがバックレる癖があり、編集部でも扱いに困る存在。オタクでロリコンだがプライドは非常に高く、三田村ですら手を焼く数少ない人物。
藤波 光芳 (ふじなみ みつよし)
三田村鉄男が通う定時制高校の同級生。金髪に唇のピアスを二つ開けており、非常にいかつい容姿をした不良。三田村のことは、最初自分の喫煙をチクられたことでリンチしたことがある。しかしながら、比較的常識人であり、成長するに連れて次第に落ち着いていく。クラスメイトに彼女がおり、後に結婚する。
堀口 モモ (ほりぐち もも)
三田村鉄男が通う定時制高校に編入してきた女子生徒。幼い顔立ちをしており、髪型はツインテール。ヘルスに努めており、仕事外でも性的に旺盛ですぐに三田村以外の男子生徒と肉体関係をもってしまったほど。相撲取りの兄がいる。
小山 和美 (こやま かずよし)
三田村鉄男と同じ定時制高校に通う男子生徒。スキンヘッドに鋭い目をしたいかつい容姿の持ち主。同性愛者であり、三田村に強い好意を寄せている。同じく彼のことが好きな杉浦清佳とはライバルではあるが、お互い相手にされていない所は同じ。
黒沢 (くろさわ)
三田村鉄男が勤める出版社に寄稿する漫画家宮下のアシスタントとして働く女性。少し会っただけの三田村に、彼のことが好きだと勘違いされている。後に、自分と三田村のことを書いた恐怖漫画で新人賞を受賞し、他紙でのデビューが決まる。
熊谷 宏 (くまがい ひろし)
三田村鉄男が進学した大学の生徒。東北の田舎から来た純朴な青年で、訛りも強く性格も垢抜けていない。素直すぎるが故に、三田村の法螺をまともに信じており、彼のことをとてもすごい人物だと慕っている。
伊藤 春美 (いとう はるみ)
三田村鉄男が進学した大学の生徒。地味だがお淑やかで優しい性格の女の子。熊谷宏と交際し、その後彼の紹介で三田村と遭遇する。やや天然気味。
岡崎 香苗 (おかざき かなえ)
三田村鉄男が働く編集部の新人大学生アルバイト。きっぱりとした物言いをするハキハキした性格の持ち主。三田村に好意を抱かれているが、全く相手にしていない。好みのタイプはブルース・ウィルス。
小柳 典秀 (こやなぎ のりひで)
三田村鉄男が進学した大学の生徒。爽やかな好青年であるが、若干ナルシスト気味。空手歴は10年であり、昔から同門の杉浦清佳に好意を抱いている。清佳の大学進学を聞き、彼女と同じ大学に進学し告白をするも、既に三田村にぞっこんな清佳に振られてしまう。
林 彩子 (はやし あやこ)
三田村鉄男が働く出版社で、児童書の編集を担当する女性。通称・メルヘン彩子。東大出身で、在学中に司法試験に受かるほどの秀才であるが、猥雑な妄想に耽るクセがあり、三田村が対応に困るほどの変態。
瑳血虎 (さちこ)
三田村鉄男が川越で会った不良少女。ツッパっていて頭も悪いが、素直な性格。三田村のことを頭が良くて強い男だと勘違いをし、彼に恋をしてしまう。貞操観念はしっかりとしており、結婚するまでは処女を護ることを決めている。