概要・あらすじ
田舎が嫌いな高校生の白山辰彦は、上京を夢見てバイトに励んでいた。1日中ラジオを聞いて、学校に行って、上京する費用を稼ぐ。それだけで十分で、友達や恋人がいなくても問題はない。白山はそんな風に考えていた。そんなある日のこと、白山は田んぼに落ちていた老人を助けた。その老人が三田建設の社長、三田トシオだったこともあったのだろう。救出劇は新聞記事になり、白山は警察に表彰された。入院しているトシオを見舞った白田は、トシオからあるお願いをされる。それは、孫娘の三田民子と付き合ってほしいというものだった。「君みたいな子がボーイフレンドなら、安心して天国に行ける」トシオはそんな断りづらいことを言う。その後、病室にやってっきた民子を紹介され、白田と民子はなんとなく付き合うことになった。ラジオを聴いて一人でニヤついているため「ニヤ山」とあだ名される白田。デューク東郷に憧れ、M16スナイパーライフルのモデルガンを持ち歩く民子。お互いクセは強いが、なぜか波長が合う二人は、順調にデートを重ねていくのであった。
登場人物・キャラクター
白山 辰彦 (しろやま たつひこ)
高校2年生の男子。地味めな顔とレンズ幅の狭い四角いメガネが特徴。自分の住む田舎町が嫌い。東京へ行くことを夢見て、コンビニエンスストアでのアルバイトに励む。ラジオが大好きで、学校でも1日中聴いてニヤついているため、「ニヤ山」と呼ばれている。重度の運動音痴で、友達はいない。カエルを指で押しつぶしてしまったことがあり、以来カエルが大の苦手。田んぼに落ちた三田建設の社長、三田トシオを助けたことから、孫娘の三田民子を紹介され、付き合うことになる。
三田 民子 (みた たみこ)
高校2年生の女子。白山辰彦の同級生。祖父である三田建設の社長、三田トシオの強い要望で、白山と付き合うことになる。真面目そうな容姿をしており、センター分けのロングヘアー、楕円(だえん)形のメガネが特徴。趣味は『ハンニバル』をはじめとするサイコホラー映画鑑賞、『ゴルゴ13』を読むことなど。デューク東郷に憧れており、彼の愛銃であるM16ライフルのモデルガンを所持する。超インドア派を自称し、積極的にスポーツはやらないが、運動神経は抜群。50メートル走は中学時代から7秒台をキープしている。また、ボウリングも上級者で、マイボールを持っているほど。モノマネが得意で、祖父や学校の先生をそっくりにまねる。
日比谷 千代 (ひびや ちよ)
高校2年生の女子。三田民子の幼なじみで親友で、メイクが大好きなギャル。民子のことが好きすぎて、白山辰彦には悪い感情を持っている。
白山 朝子 (しろやま あさこ)
白山辰彦の姉。銀行に勤める21歳の女性。辰彦にそっくりで、レンズ幅の狭い四角いメガネをかけている。特撮番組『路面ライダー』の大ファンで、『路面ライダー』の変身ポーズを知っている三田民子に好感を抱く。バイクが趣味で、全身黒ずくめのライダースーツでバイクを操る。
白山 莉子 (しろやま りこ)
白山辰彦の妹。小学4年生。辰彦にそっくりで、レンズ幅の狭い四角いメガネをかけている。マイペースな性格で、好きな教科は「道徳」。少女漫画が大好きで、たくさん本を持っている。
書誌情報
白山と三田さん 10巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2022-04-18発行、 978-4098510610)
第2巻
(2022-05-18発行、 978-4098511259)
第3巻
(2022-08-18発行、 978-4098512225)
第4巻
(2022-11-18発行、 978-4098513895)
第5巻
(2023-02-16発行、 978-4098516032)
第6巻
(2023-05-18発行、 978-4098520541)
第7巻
(2023-08-18発行、 978-4098527816)
第8巻
(2023-11-17発行、 978-4098530144)
第9巻
(2024-02-16発行、 978-4098531134)
第10巻
(2024-03-18発行、 978-4098531790)