思春期の生徒たちの悩みを、みょーちゃん先生が解決
本作は「みょーちゃん先生」こと笹舟みよかが、生徒たちのさまざまな悩みを聞き、解決のために奔走する姿を描いている。みよかの勤務する高校は、校則が緩いこともあって男女交際が盛んで、みよかのもとには恋人募集や恋人との親密関係を望む生徒たちからひっきりなしに相談が寄せられている。また性的なきわどい相談も少なくなく、みよかは羞恥心を覚えつつも、思春期の生徒たちの模範となるため、時には身体を張って悩みを解決していく。
みょーちゃん先生を信頼する生徒たち
笹舟みよかが受け持つ生徒たちは、みよかが既婚者と知りながら告白する男子生徒がいるなど、個性的な生徒が多い。新聞・マルチメディア部に所属する鴻田実々は、女性の身体的コンプレックスの特集のため、巨乳のみよかに協力を仰いだり、マッチングアプリを模した恋人募集をしたりと、読者を獲得するために手段を選ばない。狛田アリサは、彼氏の新発田壮平が女子に人気があることを危惧し、彼を悩殺するための方法を模索していた。個性的な生徒の突拍子のない相談ことが、本作のコメディとしての楽しさを引き立てる大きな要素となっている。
みょーちゃん先生を取り巻く人間関係
笹舟みよかは生徒のみならず、教師からも信頼を集めている。親友の吉木れなみは、みよかが生徒に慕われていることから、軽い嫉妬を覚えながらも彼女の人気にあやかろうとしている。しかしみよかの天然ぶりを危うく思い、親友としてお節介を焼くことも多い。美術教師の樫いこりは、生活能力が欠如しているため、学校ではみよかに何かと手助けされながらも、みよかもいこりのサポートを楽しんでいる。また、みよかの夫とは現在も新婚さながらのアツアツぶりで、義姉にあたる笹舟英梨馬とも良好な関係を築いている。
登場人物・キャラクター
笹舟 みよか (ささふね みよか)
とある高校の養護教諭を務める既婚者の女性。年齢は26歳。生徒たちからは親しみを込めて「みょーちゃん」「みょーちゃん先生」と呼ばれている。明るい性格で人当たりもよく、同僚や生徒にもフレンドリーに接し、生徒たちの良き相談役を担っている。さらに思春期の子どもたちの出来事や、男女関係の機微に詳しいため、特に女子生徒から絶大な人気を誇る。また、平均的な大人の女性よりも巨乳であることから、胸に関する悩みを相談されることが多く、やや複雑な思いを抱いている。3年前にランジェリーデザイナーの笹舟英梨馬の弟と結婚しており、現在も非常に仲がいい。
吉木 れなみ (よしき れなみ)
笹舟みよかと同じ高校で教師を務める女性。気が強いが社交的な性格で、同僚のみよかからも頼りにされている。マイペースな美術教師の樫いこりとは折り合いが悪く、彼女がみよかに悪影響を及ぼすことを心配している。いつも輪の中心に立ちたがったり、他人に褒められることを好むなど承認欲求が強く、教師になったのも生徒のアイドル的な存在になりたいためだった。しかし、みよかの天然アイドルキャラの前に早々に負けを自覚し、ネット配信のインフルエンサーを目指すようになる。
クレジット
- 原作
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鹿成 トクサク
書誌情報
みょーちゃん先生はかく語りき 7巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2023-06-06発行、 978-4065317587)
第2巻
(2023-09-06発行、 978-4065330098)
第3巻
(2023-12-06発行、 978-4065339916)
第4巻
(2024-03-06発行、 978-4065350645)
第5巻
(2024-06-06発行、 978-4065358214)
第6巻
(2024-09-05発行、 978-4065368824)
第7巻
(2024-11-06発行、 978-4065375969)