概要・あらすじ
岡山県倉敷市の四季を背景に、恋や友情に悩む高校生の日常や心情を、一話完結のオムニバス型式で綴った青春ストーリー。倉敷市の風景や観光名所が随所に登場しており、その繊細でリアルな街並みが登場人物たちをより身近な存在に感じさせている。倉敷市の観光PR作品としても採用されている。
登場人物・キャラクター
咲 (さき)
『めくりめくる』の「Chapter1、12、45」に登場する女子高生。同級生で親友の夏とお花見に行きたいと思うが、夏の委員会の仕事が忙しくてなかなか行けない。満開を過ぎた頃にようやくお花見に向かう。桜はほとんど散っており、がっかりする咲だったが、夏に呼ばれて行った先で、散ってなお地面を埋め尽くす花びらの絨毯を見て感激する。
一瀬 杏 (いちのせ あん)
『めくりめくる』「Chapter2、2.5」に登場する女子高生。髪の毛がくせっ毛で、雨が降るとブワッと膨らんでしまい、そのことで友達にいじられるので、雨が嫌い。同じクラスの神崎に片思いしているが、そのことでも友達にからかわれている。ある雨の日、傘を誰かに持って行かれて途方に暮れていると、憧れの神崎と遭遇。「一瀬さんの髪が羨ましい」と言われ、さらに一緒の傘で帰ることとなり、一転して「雨の日が大好き」になる。
冬月 綾乃 (ふゆつき あやの)
『めくりめくる』「Chapter3、9」に登場する女子高生。早紀、友梨と仲が良い。クラスメイトの男子、大地や長谷川らと釣りに行くが釣れず、いきなり海に飛び込んだ早紀につられて海に飛び込んだりする。かつて告白した相手に「メガネの子は好みじゃない」と言われて以来、コンタクトを使っていたが、コンタクトをなくしてメガネを買おうか迷っていた時、長谷川にメガネ姿も魅力的だと言われ、ちょっぴりときめく。
綾戸 柚葉 (あやと ゆずは)
『めくりめくる』「Chapter4、20、46」に登場する女子高生。引っ込み思案で、クラスでも友達ができず、クラス委員の橘瑞樹に憧れを抱いていた。夏休みになって、近所の神社で瑞樹に再会する。友達になりたいという一言が言えずにいたが、実は瑞樹にも心を許した友達がいないことを知り、思い切って「友達になって!」と告白し、晴れて友達となる。 夏休みには、瑞樹を自分の好きな映画に誘って、仲を深めている。
香月 小姫 (こうづき こひめ)
『めくりめくる』「Chapter5、17、39」に登場する女子高生。「ひめ」という自分のあだ名が気に入らず、遠くの高校に入学するも、そのあだ名をつけた張本人である八王子七海も同じ高校に進学している。文化祭でお姫様役をやることとなるが、元来、人前で声を出すことが苦手だったので、練習もうまく行かず困っていた。見かねた七海が屋上での練習を提案し、なんとか当日を迎えるが、いざ幕が開くと頭が真っ白になってしまう。
絹川 藍 (きぬかわ あい)
『めくりめくる』「Chapter7、13」に登場する女子高生。天文部の星月先輩に憧れて入部するも、星月とのすれ違いが続いて悶々とした時を過ごしていた。ある日、星月の質問にうまい答えを返すと、星月も予想外の答えを返してくる。星月の意外な一面を知るとともに、少し距離が縮まることとなる。また、星月の名前をメールアドレスにしていたので、アドレスを聞かれた時に答えることができなかったが、代わりに星月の携帯電話の番号を知ることができた。
真奈 (まな)
『めくりめくる』「Chapter10、22」に登場する女子高生。親友の空木美鈴が走る姿が大好きで、それをカメラで撮るのが趣味。ある日、美鈴に誕生日プレゼントは何がいいか聞かれ、全力疾走する美鈴の姿を写真に収めたいと答える。久々に美鈴の全力疾走を見て満足する真奈だったが、それ以来、毎朝一緒に走ることとなる。
夏帆 (かほ)
『めくりめくる』「Chapter21、37、46」に登場する女子高生。背が高いことがコンプレックスで、少しでも低く見えるよう、猫背で歩く癖があった。ある時、同じように背が高い空木美鈴と出会い、背の高さを自然に受け入れている美鈴に感銘を受ける。その後、欲しい靴を買うためにバイトを始める。
二条 杏奈 (にじょう あんな)
『めくりめくる』「Chapter23、43」に登場する女子高生。趣味で小説を書いている。誰にも見せるつもりはなかったが、友人の夏海の父が小説家ということを知り、書いた作品を見てもらうことに。手紙の形でアドバイスをもらった杏奈は、少しの自信を手に入れ、友人たちにも作品を読んでもらいたいと思うようになる。
史織 (しおり)
『めくりめくる』「Chapter26、36」に登場する女子高生。クラスメイトの男子・伊達のことが苦手だと、友人の珠ちゃんに話すが、珠ちゃんには「私は結構好きかな」と言われる。あらためて伊達のことを見るが、やはり好きになれない。ある日、珠ちゃんに野球観戦に誘われるが、その試合は伊達の弟が出場する試合だった。 弟想いの一面を見て、史織は伊達のことを少し見直す。その後も、伊達のことを見ているうちに、いろいろと気になることが出てくる。そのことを珠ちゃんに話すと「好きになったんじゃない?」と言われ、思わず戸惑うのであった。