幼なじみのイケメン4人と女子1人という逆ハーレム
4人の同級生男子と同じ住宅地「恋ケ浜ハイランド」で暮らす西野水帆は、彼らと兄弟のように育った。気の置けない仲間だった5人は、高校2年生になり、その関係は少しずつ変わっていく。個性的な4人のイケメンと幼なじみという好シチュエーションに加え、ほかの男性からもモテまくる水帆。読者は主人公に自分を重ねて逆ハーレム状態を楽しめる。
弟のような幼なじみからの積極的なアプローチ
羽沢輝月はイケメンだが、普段はちょっと抜けていて頼りない。水泳部で練習に励んでいる姿はカッコよく女子人気も高い。水帆にとって末の弟のような存在だった輝月が、水帆の17歳の誕生日から積極的なアプローチを開始する。水帆は素直に真っすぐ自分に好意を向ける輝月に惹かれ始めるが、彼を好きになったら幼なじみの関係が崩れるのではと懸念してしまう。
憧れの先輩からの告白
ずっと憧れていた水泳部の斎藤先輩に励ましの声をかけ、告白する水帆。しかし落ち込んでいた斎藤は、水帆にキツく当たってしまう。輝月は水泳部の先輩である斉藤に「水帆に手を出さないでほしい」と伝えるが、水帆の励ましの言葉が心に残った斎藤は輝月の前で「まだ、オレのことが好きならつき合ってほしい」と水帆に告白する。
水帆に思いを寄せる男たち
幼なじみの柏木深は、ずっと水帆のことを好きだった。ただ、素直に自分の気持ちを伝えることができず、水帆に世話を焼きながらも悪態をついてしまう。星川周吾も水帆に対する思いを隠していた。そんな中、幼なじみの和泉藍が「中学の時、水帆に告ったことがある」と輝月、深、周吾の前で暴露する。さらに水帆の初恋の人で、周吾の兄・星川透吾が恋ヶ浜ハイランドに帰ってきて、波乱の展開が待ち受ける。
登場人物・キャラクター
西野 水帆 (にしの みずほ)
高校2年生の女の子。幼い頃に母を亡くし、父子家庭で育つ。恋ケ浜ハイランドという住宅地で育ち、十年来の幼なじみが四人いる。四人は水帆と同い年で、みな男の子。家族のように育ち、共に同じ高校に通っている。漫画家を目指しており、出版社に持ち込みもしている。水泳部の斉藤先輩に憧れている。いつもメガネをかけていたが、高2でコンタクトデビューする。
羽沢 輝月 (はざわ きづき)
高校2年生の男の子。西野水帆の幼なじみ。恋ケ浜ハイランドで育ち、水帆と同じ高校に通う。水泳部で全国大会を目指している。イケメンで背が高く、締まった体つき。泳いでいるときの色気がすごいと、女子人気が高い。普段は少し抜けていて、カバンのチャックを開けたままにしていることも。小さい頃はぜんそく持ちでよく学校を休んでいた。一途に水帆を思っている。
柏木 深 (かしわぎ しん)
高校2年生の男の子。西野水帆の幼なじみの一人で、恋ケ浜ハイランドに住んでいる。クールなイケメンで、幼なじみ以外の相手には態度が悪く、怖い印象を与えている。口が悪く、水帆にいつも「バカ」「ポンコツ」と言っている。頭が良く成績優秀で、医学部を目指している。不器用で、自分の気持ちを素直に表現するのが下手。ずっと水帆のことを思っており、医学部を目指したのも水帆のお母さんが死んだことがきっかけ。
星川 周吾 (ほしかわ しゅうご)
高校2年生の男の子。西野水帆の幼なじみの一人で、恋ケ浜ハイランドに住んでいる。メガネをかけていて、髪には強めのウエーブがかかっている。いつもおちゃらけていて、明るいムードメーカー。自分は3番手の男だから、女性が気軽に付き合えるといい、プレイボーイを装っている。水帆への思いを隠している。
和泉 藍 (いずみ あいる)
高校2年生の男の子。西野水帆の幼なじみの一人で、恋ケ浜ハイランドに住んでいる。綺麗な顔をしていて、モデルとして活動し、人気のインフルエンサーでもある。周りの細かい変化にすぐに気づくところがある。好きな人が幸せであればいいと、水帆に気持ちを告白するつもりはない。中学時代は荒れていて、悪い仲間とつるんでいた。
書誌情報
どうせ、恋してしまうんだ。 9巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2021-03-12発行、 978-4065226643)
第2巻
(2021-07-13発行、 978-4065240908)
第3巻
(2021-11-12発行、 978-4065259009)
第4巻
(2022-04-13発行、 978-4065275511)
第5巻
(2022-08-12発行、 978-4065284858)
第6巻
(2023-03-13発行、 978-4065308363)
第7巻
(2023-10-13発行、 978-4065331781)
第8巻
(2024-03-13発行、 978-4065349694)
第9巻
(2024-08-09発行、 978-4065366233)