めんたるダイバー

めんたるダイバー

人間の精神に入り込む能力を持つ、「サイコ・ダイバー」と呼ばれる超能力者たちの戦いを描いたSFバトル漫画。眠田明と仙堂まなみの精神が融合した存在であるアニマ・アニムスが、悪の秘密結社であるナイト・メアの繰り出すサイコ・ダイバーたちに挑む。

正式名称
めんたるダイバー
ふりがな
めんたるだいばー
作者
ジャンル
異能力・超能力
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概要・あらすじ

サイコ・ダイバーに襲われた少女・仙堂まなみは、深い昏睡状態に陥っていた。世界頭脳基金プロフェッサー尾頭は、まなみを救うべく、サイコ・ダイバーの少年・眠田明をまなみの精神の中に侵入させる。その精神の中で、猫夢と名乗る悪のサイコ・ダイバーを前に、明とまなみの精神は突如として融合し、アニマ・アニムスと名乗る存在に変貌。

猫夢を撃退したアニマ・アニムスは、その後も世界頭脳基金の擁する最強の戦力として、悪の秘密結社であるナイト・メアとの戦いを続けていくこととなる。

登場人物・キャラクター

アニマ・アニムス (あにまあにむす)

眠田明と仙堂まなみの精神が融合した、「イドノイド」と呼ばれる存在。精神世界での戦いは、相手を精神的に凌駕した側が勝利するという法則があるため、最強のイドノイドであるアニマ・アニムスはやたらとハイテンションで能弁である。大人びた中性的な風貌の、人間に似た姿をしている。

眠田 明 (ねぶた あきら)

サイコ・ダイバーである16歳の少年。登場当初は他人の精神に入り込むことを嫌い、世界頭脳基金に協力することを嫌がっていたが、仙堂まなみとコンビを組むようになってからは文句を言うようなことはなくなった。まなみと同じ学校の生徒たちには「割といい男」と評されている。まなみからは「ちゃん」付けで親しく呼ばれており、まんざらでもない感情を抱いている。

仙堂 まなみ (せんどう まなみ)

サイコ・ダイバーである14歳の少女。天真爛漫な性格で、他人の精神に入り込むことにも抵抗はない。普段はのほほんとしているがそれなりに芯は強く、主張すべきところでははっきりと自分の意思を主張する。眠田明を慕い、懐いている。

プロフェッサー尾頭 (ぷろふぇっさーおず)

心理学博士である中年男性。また、世界頭脳基金の創設者にして指導者でもある。ハゲ頭で、眠田明からは「タコおやじ」、仙堂まなみからは「タコさん」と呼ばれている。世界頭脳基金の部下たちからは「教授」と呼ばれている。音楽が趣味で、若い頃はサックス奏者だった。

御前崎 敬 (おまえざき けい)

世界頭脳基金に所属する、プロフェッサー尾頭の右腕といわれる若い男性。日頃は眠田明と仙堂まなみの警護に当たっており、その際には銃を携行している。腕利きだが女心にだけは鈍く、ガールフレンドから遠まわしにプロポーズされてもそれに気づかないような朴念仁。

老師キプチャク (ろうしきぷちゃく)

サイコ・ダイバーであるラマ教の老僧。世界頭脳基金にもナイト・メアにも属しておらず、独自の価値観に基づいて行動している。サイコ・ダイバーとして、他人の記憶を封じ込めるという能力を持つ。

幻夢 (げんむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの若い男性。ナイト・メアの中では指導者的な役割を果たしている。アニマ・アニムスに興味を抱き、その能力について解明すべく、さまざまなアプローチを行っている。なお、アニマ・アニムスを殺すことを目的としているわけではなく、その正体が眠田明と仙堂まなみであることを知っても、2人に直接的に手出しをするようなことはない。 本名は「幻一郎」で、部下として従えている猫夢とは実は恋愛関係にあり、お互いに本名を知っている。そのイドノイドは口元をマスクで隠した人間のような姿をしている。

猫夢 (びょうむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの若い女性。本名は「しのぶ」。幻夢の忠実な部下として普段は敬語で話しているが、実は恋愛関係にあり、お互いに本名を知っている。日頃から猫を連れて行動していて、猫を介して他人の精神に入り込む能力を持つ。そのイドノイドは猫の獣人のような姿をしている。

剛夢 (ごうむ)

サイコ・ダイバーの若い男性。防御能力に特化したイドノイドを持ち、本体もがっちりとした大柄な体格。とある政治家の汚職についての記憶を持ち帰り、それをネタに金をゆすり取ろうとしている。猫夢の知人であるが、所属などの背後関係は不明。そのイドノイドはフルプレートアーマーのような姿をしている。

時夢 (たいむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの若い男性。とある会社のライバル企業の依頼を受け、警備員になりすまして接近した会社幹部の精神に潜入し、業務を妨害していた。他人の精神を退行させ、幼児化させる能力を持つ。そのイドノイドは全身タイツの上から時計やゼンマイ仕掛けなどの意匠を施したような姿をしている。

笑夢 (しょうむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバー。アニマ・アニムスを打ち破るための刺客として登場するが、あっけなく撃退される。他人を笑い死にさせる能力を持つ。本体がどのような人物であったのかは不詳。そのイドノイドは仮面を付けた道化師のような姿をしている。

銃夢 (がんむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの年齢不詳の男性。大柄な体格のロシア人で、かつて諜報部員として暗躍しており、本名は「セルゲル・チェルコネフ・ボロジン」。ターゲットの精神に直接侵入するのではなく、第三者の精神に侵入して支配下に置き、目標を銃殺させるという情け容赦のない手口を使うことから、「サイコ・スナイパー」の異名を持つ。 ナイト・メア首領の命令でアニマ・アニムスを抹殺するために送り込まれ、眠田明と仙堂まなみの命を狙う。そのイドノイドは片手が銃になった人間のような姿をしている。

操夢 (そうむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバー。アニマ・アニムスを打ち破るための刺客として登場する。人間の精神の中にいる怒りや憎しみなどを獣として実体化させて操るという能力を持つ。本体がどのような人物であったのかは不詳。そのイドノイドはシルクハットをかぶり頭部に片眼鏡らしき装飾があり、手には鞭を持ち、サーカスの獣使いのような姿をしている。

占夢 (せんむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの壮年男性。ナイト・メアの構成員であることに嫌気がさしており、占夢と呼ばれることも嫌がっていて、「ゼウス・友引」という名前で占い師として暮らしている。サイコ・ダイバーでありながら、他人の精神にダイブするのではなく、他人を自らの精神のうちに取り込んでその未来を占ったり、下僕を呼び出して攻撃する能力を持つ。 そのイドノイドはフードを深く被った人間のような姿をしている。

迷夢 (めいむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの中年男性。他人を迷宮に閉じ込める能力を使ってアニマ・アニムスと戦うが、力技で迷宮を破壊されてあっけなく敗れる。そのイドノイドはブロックが組み合わさってできたゴーレムのような姿をしている。

酔夢 (すいむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの中年男性。酒を飲めば飲むほど強くなるという体質の持ち主。炎を吐く能力でアニマ・アニムスに挑むが、力及ばなかった。そのイドノイドは三つ目で長く大きな耳を持った獣人のような姿をしている。

薬夢 (やくむ)

サイコ・ダイバーの若い男性。ジョギングをしている人間の精神に入り込み、ランナーズ・ハイによってエンドルフィンを分泌させ、相手の人間を密かに殺してからエンドルフィンを回収し、それを麻薬として売ろうとしている下衆な悪党。所属などの背後関係は不明。そのイドノイドはキノコと人間が融合した怪物のような姿をしている。

童夢 (どうむ)

サイコ・ダイバーの若い男性。VR空間の中に自身のイドノイドを投影し、子供を操る能力を持つ。客をマインドコントロールして売り上げを上げようと企むテーマパークの経営者に利用され、自分の国をそのテーマパークの中に作り上げようとした。そのイドノイドは付け鼻をした道化師のような姿をしている。

神夢 (しんむ)

ナイト・メア所属のサイコ・ダイバーの中年男性。「光の次元」という新興宗教団体の教祖をやっていて、他人の精神に入り込み、洗脳して自分の教団に入信させるという悪辣な手口を使う。そのイドノイドは後光を背にして光り輝くローブをまとった人間のような姿をしている。

螺夢&露夢 (らむあんどろむ)

ニューロ・コンピュータ「プロレマ」をハッキングするために、ナイト・メア所属の須藤兄弟という天才少年ハッカーによって創り出されたコンピュータ・ウィルス。イドノイドと同じような姿をしており、プロレマの電脳空間内にサイコ・ダイブすることに成功したアニマ・アニムスと戦って敗れる。機械と人間が融合したサイボーグのような姿をしている。

海夢 (かいむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの若い男性。本名は「鮫島」。イルカの精神に侵入し、通信事業の妨害、海底油田の独占発掘、海上での破壊工作などを行っている。海にバカンスに来ていた眠田明と仙堂まなみと偶然に遭遇し、アニマ・アニムスに退治される。そのイドノイドは海賊の服を着た鮫のような姿をしていて、イドノイドとしては珍しく下半身が尾の形状になっており足がない。

鏡夢 (きょうむ)

サイコ・ダイバーの若い女性。鏡を操り、相手に偽りの姿を見せる能力を持つ。本体である女性は、顔に傷があることがコンプレックスで、美しい女性を憎んでおり、能力を使ってモデルの女性たちを自殺に追い込んでいた。所属などの背後関係は不明。そのイドノイドは鏡像であり、特定の姿は持たない。

影夢 (えいむ)

サイコ・ダイバーの若い男性。影の中に自身のイドノイドを潜ませる能力を持ち、その能力を使って、国際テロリストの姿をうっかり撮ってしまったカメラマンからネガフィルムを奪い取ろうとした。所属などの背後関係は不明。そのイドノイドは影そのものの姿をしている。

家夢 (ほーむ)

45歳の冴えないサラリーマンで、本名は「並野凡平」。ある日、軽い交通事故に遭ったショックでサイコ・ダイバーとしての能力を目覚めさせてしまう。軽い悪事を繰り返す中でナイト・メア所属の堕夢と出会い、悪の道に誘い込まれそうになるが、アニマ・アニムスとの戦いに敗れその邪心を浄化される。そのイドノイドは痩せ衰えた人間のような姿をしている。

堕夢 (そどむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの年齢不詳の男性。とある会社の精神を支配下に置き、会社を乗っ取っていたところで、営業マンとしてその会社にやって来た家夢と出会い、悪の道に誘う。アニマ・アニムスと戦って敗れる。そのイドノイドは獣人のような姿をしている。

氷夢 (ひょうむ)

ナイト・メアに所属しているサイコ・ダイバーの若い女性。とある男性と恋に落ち、ナイト・メアを抜けることが許されないために無理心中を図るが、アニマ・アニムスに説得されて生きる道を選ぶ。冷気をコントロールする能力の使い手で、幻夢からは「雪女」と呼ばれていた。そのイドノイドは氷でできた人間のような姿をしている。

ドグラ・マグラ (どぐらまぐら)

幻夢と猫夢の精神が融合した、イドノイドと呼ばれる存在。幻夢が、アニマ・アニムスについての研究の果てに辿り着いた、アニマ・アニムスを倒すための姿である。野獣じみた男性的な風貌の、獣人のような姿を持っている。

ナイト・メア首領 (ないとめあしゅりょう)

ナイト・メアの創設者であり首領であるが、どこにいて、どのような活動をしているのかはナイト・メアの構成員たちもほとんど知らない。本名は「アンティキオ」で、その正体は約1000年前に神に絶望した神聖ローマ帝国の騎士である。人の条理から外れ、不死の存在となっている。

集団・組織

世界頭脳基金 (せかいずのうききん)

プロフェッサー尾頭が作り上げた、サイコ・ダイバーについて研究している機関。略称は「WBF」。御前崎敬をはじめ構成員のような人々は大勢いるが、眠田明と仙堂まなみの他には所属しているサイコ・ダイバーはいない。ナイト・メアと対立している。

ナイト・メア (ないとめあ)

世界征服を企む、悪のサイコ・ダイバーたちによる秘密結社。数百年前には既に活動を開始していたとされる。多くのサイコ・ダイバーが所属しているということ以外は、その全容は不明である。ただ、必ずしも命令系統は厳密ではなく、所属はするが自由な活動をしている構成員も多い。

ザ・ドリーマーズ (ざどりーまーず)

3人組のサイコ・ダイバー。リードギター担当の音夢(リズム)、ボーカル担当の詩夢(ポエム)、ドラムス担当の騒夢(ドラム)からなる。とある才能あるシンガーソングライターの精神に入り込み、その音楽的才能を吸い上げようとしていた。なお、本人たちには音楽的センスはあまりない。

その他キーワード

サイコ・ダイバー (さいこだいばー)

他人の精神に入り込む能力を持った超能力者を指す。多くは他人の精神に入り込む時に「イドノイド」と呼ばれる怪人のような姿を取るが、老師キプチャクのように生身の時と同じ姿で具現化する者もいる。生まれながらにサイコ・ダイブの能力を持った者もいれば、後天的に能力を獲得した者もおり、また善人もいれば悪人もいて、サイコ・ダイバーと一口にいってもその性質はさまざまである。

イドノイド

サイコ・ダイバーが他人の精神に入り込み、具現化する時に取る姿。「具幻体」と表記されることもある。能力を反映した姿のもの、本人の願望や嗜好を反映した姿のものなど、さまざまな形状のイドノイドがいるが、ごく一部の例外を除いて基本的には直立二足歩行のヒューマノイド形態をとる。

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