モブサイコ100

男子中学生・影山茂夫は、強大な超能力を持ちながらも、地味で目立たない暮らしを送っていた。そんな彼が、行く先々で起こる奇怪な事件を仲間と共に解決しながら、精神的に成長していく姿を描いた青春超能力ファンタジー。「[裏サンデー]」2012年4月18日配信分から2017年12月29日配信分にかけて連載された作品。2016年には、TVアニメ化もされている。

正式名称
モブサイコ100
ふりがな
もぶさいこひゃく
作者
ジャンル
バトル
 
異能力・超能力
レーベル
裏少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊14巻
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世界観

超能力が題材。優秀な超能力者であるにもかかわらず能力の行使を控え、普通の人間として暮らす男子中学生・影山茂夫が主人公。自らの力が求められる際も、あくまで目立たず行動する彼だが、その姿は次第に認知され有名になっていく。霊やカルト教団との戦いも描かれ、圧倒的な力で悪者を倒す爽快なバトルも魅力の一つ。

あらすじ

第1巻

味玉県調味市に住む中学2年生の影山茂夫は、「モブ」と呼ばれるほど存在感が薄く、目立たない存在だったが、悪霊を除霊したり、物を浮かしたりする事のできる超能力を持っていた。茂夫はその能力を見込んだ自称霊能力者・霊幻新隆のもとでアルバイトをしていたが、果たして自分の生活はこのままでいいのだろうかと悩んでいた。そんなある日、茂夫は道で出会った女性に、新興宗教「(笑)]」に入会しないかと誘われる。茂夫が興味本位でついて行くと、そこには教祖のエクボと「(笑)」を調査するため潜入していた米里イチがおり、茂夫とイチは、エクボから「(笑)」が所有する「スマイルマスク」を被れば誰でも笑顔になり、幸せになれると説かれるが、二人は疑問を抱く。これに腹を立てたエクボは二人を無理やり笑わせようとするが、そんなエクボの乱暴な態度に、とうとう茂夫は激怒する。茂夫は普段自分の力を抑え込んでいるが、感情が爆発すると、すさまじい力を発揮するのである。これに焦ったエクボは悪霊である事を明かし茂夫と戦うが、あっさり敗北。「(笑)」は茂夫によって壊滅させられ、茂夫の力を気に入ったエクボは、その日から茂夫について回るようになる。

第2巻

宗教団体「(笑)」を壊滅させた影山茂夫は、「(笑)」の元教祖であり、茂夫に負けて弱体化した悪霊のエクボと、いっしょに行動するようになっていた。そんなある日、茂夫は明らかに偽物のラブレターを受け取る。それでも茂夫は指定された場所へ向かうが、やはりこれは罠で、茂夫は自分の通う塩中学校と、ライバル校の黒酢中学校のケンカに巻き込まれてしまう。すぐさま先輩の郷田武蔵達が助けに来た事で、戦いは塩中学校の勝利かに思えたが、そこに黒酢中学校の裏番長・花沢輝気が現れる。輝気は茂夫と同じ超能力者で、超能力を用いてケンカする事で、裏番長の地位を手に入れていたのである。超能力を人に向けてはならないと考える茂夫は、そんな輝気に攻撃されても防戦一方でいたが、茂夫のこの態度に輝気は激怒。超能力では敵わないと察し、腕力で茂夫を殺そうとする。しかし幼い頃、弟の影山律を不良達から守ろうとして超能力を使い、不良にも律にも大ケガをさせてしまった過去がある茂夫は、無抵抗のまま倒れる。これによって二人の戦いは終わったかに思えたが、その瞬間、別人のようになった茂夫が立ち上がる。

第3巻

影山茂夫は、花沢輝気によって気絶させられたあと、意識不明のまま超能力を暴走させ、黒酢中学校の校舎を破壊してしまった。すぐさま茂夫が意識を取り戻した事で生徒達にケガはなかったが、大事故を起こした自分のふがいなさに、茂夫は深いショックを受けるのだった。そんな茂夫を、霊幻新隆は優しく励ます。しかし、もう二度と超能力で破壊行為をしたくない茂夫の思いとは裏腹に、茂夫は周囲の人々の間で、正体不明の実力者として有名になっていくのだった。一方その頃、影山律は、見知らぬ男性に茂夫と間違えられ「覚醒ラボ」という施設を紹介されていた。そこは人工的に超能力を増幅させる施設らしく、まったく超能力のない律は、怪しいとわかっていながらも興味を持ち「覚醒ラボ」を訪れてしまう。そこで律は同年代の超能力者達と共にトレーニングを受けるが、なかなか能力は開花せず、精神的に追い詰められていく。そんなある日、塩中学校で盗難事件が起こる。それは生徒会長の神室真司が、番長の鬼瓦天牙を陥れるために仕組んだものだったが、律はそれを知りながら加担していた。これにより犯人扱いされた天牙は、校内で居場所をなくしてしまう。

第4巻

花沢輝気に除霊されたはずのエクボが、なんとか生還し、影山家に戻って来た。それに気づいた影山律はひとまずエクボを家に入れるが、これによってエクボは、これまで超能力のなかった律が、なんらかの理由で開眼した事を知る。そこでエクボは律のサポートを始め、やがて律の能力の源は、精神的ストレスであると特定する。これによって律は、過激な方法で塩中学校を管理しようとする神室真司にあえて協力する事で、わざと自分を苦しめてストレスを増やし、強大な力を獲得していく。こうして律が塩中学校の頂点に立ったある日、律は他校の不良に絡まれ撃退するが、そこに影山茂夫がやって来る。茂夫は、輝気から茂夫の名をかたる人物が暴れていると聞き、その正体を見に来たのである。真相を知った茂夫は律の代わりに不良達に謝罪するが、そこにフードをかぶった謎の男が現れ、律を無理やり連れ去ろうとする。茂夫は男と戦うが気絶させられ、そのまま律は誘拐されてしまうのだった。そして茂夫は助けに来た輝気から、男が世界転覆を目論む「」という組織の一員であると教えられる。さらにエクボから、律が超能力開花のために「覚醒ラボ」に通っていた事を知った茂夫と輝気は、情報収集のために現地へと向かう。

第5巻

影山茂夫花沢輝気エクボの三人は「覚醒ラボ」にやって来た「」の一員から情報を聞き出し、霊幻新隆の車で、影山律達のいる「爪」第七支部へ向かっていた。一方その頃律は、いっしょに捕まった「覚醒ラボ」の面々と、地下牢に閉じ込められていた。律の機転で脱獄に成功した律達は、一人だけ別の場所に閉じ込められた白鳥海斗を探しながら、出口を目指す。時を同じくして茂夫達も現場に到着し、まずは誇山を倒したあと、三手に分かれて律達を探す事にする。その先でエクボは魔津尾、輝気は桜威に敗北し捕われてしまうが、茂夫は無飼槌屋嶽内を倒し、順調に進んでいた。しかし茂夫は、その先で一人倒れている律を発見する。律達は海斗と無事合流したあと、謎の少年に遭遇して律がほかのみんなを逃がす形で少年と一対一で戦ったものの、敗北してしまったのである。これを見た茂夫は涙し、そこに偶然現れた霧藤に襲われるが、撃退。だが、霧藤の幻覚を食らったせいで自らも倒れ、隠れて一部始終を見ていた謎の少年に、兄弟揃って捕獲されるのであった。一方その頃、なかなか戻らない茂夫を案じた新隆は「爪」第七支部に再度向かっていた。しかし「爪」の構成員達は、あまりにも堂々とやって来た新隆を、来月本部から来るボスだと勘違いし、迎え入れてしまう。

第6巻

霊幻新隆は「」の構成員達に、本部から来たボスだと勘違いされたまま第七支部に入っていた。そこで星野武史達「覚醒ラボ」の面々を見つけた新隆は、その場の全員にボスと勘違いされたまま、武史達の解放に成功する。さらに新隆は、その奥に捕らえられていた影山茂夫花沢輝気影山律を解放。勘違いされたまま脱出できるかに思えたが、そこに魔津尾桜威邑機、そして支部長の遺志黒が現れ、新隆達に襲いかかる。この強力な超能力者達に対抗できるのは茂夫だけであったが、日頃から人に超能力を当ててはならないと茂夫に教えている新隆は、その誓いを破ってはならないし、辛い時は逃げていいのだと言い、茂夫の代わりに桜威の攻撃を食らってしまう。これを見た茂夫は、一瞬力を暴走させそうになる。しかし、新隆の言葉を自分なりに真剣に捉えた結果、この場を新隆に任せる決意をし、一時的に自分の能力を新隆に移す事に成功。そこに現れた謎の少年の協力もあり、茂夫に強化された新隆はあっさり全員を倒す。そして最後に魔津尾に捕らえられていたエクボが合流した事で、茂夫達は全員揃って脱出に成功。こうして「爪」第七支部は滅ぶのだった。 

第7巻

影山茂夫達が「」第七支部を崩壊させて、しばらくが経過した。しかし霊幻新隆は、最近「霊とか相談所」への相談がない事に困っており、茂夫とエクボを連れて、都市伝説が流行している隣町まで飛び込み営業へ行く事にする。そこで霊感のある住民から、この地域では現在口裂け女をはじめとする都市伝説が実際に発生していると聞いた茂夫達は、現地の霊能力者・森羅万象丸と協力して、調査を始める事にする。やがて森羅万象丸と、新隆に頼まれてこっそり彼についていったエクボの二人は、赤いレインコートを着た不審者を発見する。しかし、彼を追い詰めたところで返り討ちに遭い、さらにそこへ口裂け女が現れる。だが、何とか茂夫と新隆が駆けつけた事で口裂け女は倒され、今回の件を機にホームページを開設した「霊とか相談所」には、少しずつ本格的な除霊依頼が入るようになるのだった。その後、茂夫達はいくつかの依頼をこなしていくが、そのうち茂夫は、霊の中には善良なものもおり、逆に人間の中にも邪悪なものがいることを知る。そして、今後例えば、自分が人間よりも霊に味方したいと思う事があったら、自分はどうすればいいのだろうと悩むようになる。

第8巻

影山茂夫霊幻新隆エクボの三人は、霊に取り憑かれた少女・浅桐美乃莉の除霊を行う事になった。しかし美乃莉に憑いた霊は強力で、その正体はエクボいわく、最上啓示という生前世間を騒がせた有名な霊能力者なのだという。このままでは美乃莉の命が危険と判断した茂夫は、自らを幽体離脱させ、美乃莉の体内に入り込む事で、啓示と対決する。しかしそこは、啓示の独壇場であった。そして敗北しかけた茂夫は、啓示の作り出した偽の世界に閉じ込められ、記憶と超能力を封じられた状態で暮らす事になってしまう。そこで美乃莉の姿をした少女から壮絶ないじめを受けた茂夫はやがて精神的に追い詰められ、ある日とうとう激怒し反撃する。しかし、これこそが啓示の狙いであった。啓示は偽の世界で茂夫を苦しめ、負の感情を植え付ける事で、茂夫の人格を暗く攻撃的なものに変えようとしたのである。だがそこに、エクボが助けに現れる。エクボによって記憶を取り戻した茂夫は、たとえ美乃莉が、偽の世界と同様残虐な人間であったとしても、今後変われる可能性がある以上は助ける事を決意するのだった。

第9巻

影山茂夫はついに最上啓示を除霊し、偽の世界からの脱出に成功した。これによって浅桐美乃莉の意識は戻り、一部始終を見ていた美乃莉は茂夫に感謝し、改心するのだった。こうして元の暮らしに戻った茂夫は、友人達と楽しい時間を過ごす。しかしその途中で、突然霊幻新隆に呼び出された事で先に帰らざるを得なくなり、これがきっかけで茂夫と新隆はケンカになってしまう。その日から茂夫はアルバイトをさぼるようになり、新隆は一人で対応せざるを得なくなっていく。そのうち孤独のあまり吹っ切れた新隆は、ありとあらゆる方法で「霊とか相談所」の宣伝を行い、すぐに有名人となっていく。そしてとうとうテレビ出演が決まるが、生放送中、新隆は美乃莉の件が原因で一方的に憎まれている霊能力者・浄堂麒麟にはめられ、大恥をかかされてしまう。これによって詐欺の疑いをかけられた新隆はバッシングを受け、記者会見をする事になってしまう。しかし会見中、突如怪奇現象が起きる。会見を見た茂夫が、新隆を本物の霊能力者と受け取れるように、外から細工したのである。そして今回の件で反省した新隆は、茂夫に、実は自分には超能力などない事を白状するが、茂夫はとっくに知っていたと言い、許すのだった。

第10巻

影山茂夫は、ある日突然何者かによって自宅に火を放たれ、さらに両親と影山律を連れ去られた事で激怒していた。そこに以前戦った誇山桜威が現れ、現在「」本部によって日本の超能力者達が無差別に狙われており、誇山達のような「爪」を抜けた元第七支部の人間や「覚醒ラボ」の面々は、ひとまず霊幻新隆のもとに避難している事を知らされる。一方その頃、律は「爪」第七支部で出会った謎の少年・鈴木ショウと共に行動していた。ショウの正体は「爪」のボスである鈴木統一郎の息子だが、統一郎を止めたいと考えている。そこで律の家族の安全を保障する事を条件に、律に協力を依頼したのである。律はこれに応じ、両親を避難させるが、茂夫とは連絡が取れない事を不安に思っていた。そのまま一晩明けるが、昨夜興奮状態に陥り、新隆の言葉でようやく落ち着いた茂夫は、まだ目を覚まさずにいた。そのあいだに統一郎は電波ジャックをして世界征服宣言をし、部下の島崎に総理大臣を誘拐させる。事態に気づいた花沢輝気は島崎と戦うが敗北。統一郎達は、総理大臣を連れて、県内で一番高い建物・調味文化タワーを占拠する。

第11巻

影山律鈴木ショウは、調味文化タワーを占拠した鈴木統一郎達を倒すため、現地に向かい戦闘を始めた。同時に花沢輝気をはじめとする超能力者のグループも、霊幻新隆の指揮のもと、潜入を始めていた。新隆とエクボは、離れた場所で指揮をしながら影山茂夫が目覚めるのを待っていたが、そこに「」の柴田が現れ、絶体絶命の危機が訪れる。新隆とエクボは二手に分かれ、エクボは茂夫に憑依する事で逃げ続けるが、そんな二人を救ったのは、トレーニング中の肉体改造部であった。茂夫を守ろうとする郷田武蔵の身体に、エクボが憑依して戦った事で柴田は倒れ、茂夫もようやく目を覚ますのだった。一方その頃、律達と輝気達は合流し、ショウだけを先に進ませる形で、島崎と戦っていた。こうしてタワーに入ったショウはまず羽鳥を倒し、最上階で統一郎と一対一の戦いを始める。しかしこの計画のために20年間準備して来た統一郎には歯が立たず、芹沢克也も現れた事で、危機に陥る。タワー下では律達も厳しい戦いを強いられており、このままでは負けてしまうかと思われた。しかし、そこにようやくたどり着いた茂夫や新隆、エクボが加勢し、律達は島崎に勝利する。

第12巻

影山茂夫は、鈴木統一郎を止めるため、エクボと共に調味文化タワーに突入した。そこでまずは総理大臣を逃した茂夫は、待ち受けていた芹沢克也から、いかに「」と統一郎が素晴らしいものであるかを説かれる。しかし茂夫は、克也が統一郎に利用されているとしか思えず、そんな克也を助けるためにも、克也を倒して統一郎を説得する決意をする。こうして茂夫とエクボが最上階にたどり着くと、そこには統一郎と痛めつけられた鈴木ショウがいた。茂夫は統一郎に話し合いでの解決を求めるが通じず、ショウは戦闘不能となり、エクボはタワーの外に弾き飛ばされてしまう。さらに防戦一方の茂夫も次第に追い詰められていくが、そこにエクボから話を聞いた霊幻新隆と、先程の戦いで改心した克也が駆けつける。しかし、それでも統一郎は話を聞かず、とうとう怒った茂夫は統一郎の説得をあきらめ、全力で戦う事を決意。ついに統一郎を追い込むが、統一郎は力を出しすぎたあまり自分の身体を制御できなくなってしまう。このままでは統一郎が大爆発を起こすと考えた茂夫は、統一郎を救うため、自分の身体で爆発のエネルギーを吸収し、受け止める事にする。

第13巻

影山茂夫が暴走する鈴木統一郎のエネルギーを受け止めた事で、大爆発は起こらずに二人は助かった。しかし、その時茂夫が持っていたブロッコリーの種がエネルギーの受け皿になってしまった事で、調味文化タワー跡には、のちに神樹(しんじゅ)と呼ばれる、巨大なブロッコリーが生えてしまうのだった。こうして統一郎は鈴木ショウとの和解ののちに逮捕され「」は解体。芹沢克也は「霊とか相談所」で働く事になり、茂夫達の暮らしには平和が戻ったかのように思えた。しかし調味市では次第に神樹ブームが起こり、やがて神樹を誕生させたのは、かつて「(笑)」を崩壊させ、その後も市内で数々の伝説を残している「サイコヘルメット教」の教祖なのではないかという噂が立つようになっていた。この教祖とは茂夫の事なのだが、茂夫が名乗り出る気がないために、教祖不在のまま信者だけが増え続けている状況にあった。そこで、これに目をつけた人間達は、次々に自分こそが教祖であると言い出し、とうとう本物の教祖を決めるオーディションが開催される事になる。エクボは茂夫にこれを機に名乗り出て、いっしょに有名になろうと誘うが、その時ほかの事を考えていた茂夫は、エクボを冷たく追い払ってしまう。

第14巻

影山茂夫が教祖オーディションに参加しなかった事で「サイコヘルメット教」の教祖は別の人物に決まり、神樹ブームは加速していた。一方その頃、茂夫と霊幻新隆は、神樹がエネルギーを求めるあまり街全体を破壊し始めている事に気づき、密かに伐採計画を立てていた。そこで二人は影山律にも協力を頼み、三人で現地に向かう。しかしその途中、律は豹変して調味市には神樹が必要なので、伐採はやめようと言い出す。さらにその直後、新隆にまで異変が起き、孤立させられた茂夫は一人で神樹に向かう。そして茂夫が神樹内部に辿り着くと、そこにいたのはエクボであった。茂夫はエクボの洗脳活動を止めようとするが、神樹のエネルギーを吸収したエクボは手強く、次第に本気の戦いになっていく。しかしその途中、エクボが茂夫の服装を変だと指摘した事で、茂夫は気づく。最近の茂夫は女性とのかかわりが増えた事で少し図に乗っていたが、周囲はそれを前向きな変化と捉え、服装が変でもあえて指摘せずにいた。しかしエクボだけはいつも本音で接し、そもそも今回の件に関しても、茂夫がろくに聞こうとしなかっただけで、エクボは事前に相談を持ち掛けていたのである。これに気づいた茂夫は、エクボの話をまともに聞こうとしなかった事を反省する。

第15巻

影山茂夫エクボは神樹内部で仲直りし、エクボは教祖をやめる事にした。しかし帰宅中、エクボは神樹が自我を持ち始めており、非常に危険である事に気づく。そこでエクボは茂夫を先に帰らせて神樹と戦い、倒すも、そのまま行方不明になってしまうのだった。そして1か月以上が経ち、塩中学校は冬休みとなった。そんなある日、茂夫は脳感電波部の面々から、自分達はもうすぐ卒業する暗田トメのために、彼女の悲願である宇宙との交信を実現させたいので、協力してほしいと頼まれる。これに応じた茂夫は、白鳥大地白鳥海斗の協力も得て校内にいたテレパシストの竹中を発見。竹中を説得し、大晦日の日にトメと霊幻新隆を連れて、泥舟山山頂で交信を試みる。すると、竹中の能力に茂夫が力を貸し、増幅させた事で茂夫達は交信に成功。現れた宇宙人達と楽しい時間を過ごし、忘れられない思い出を作るのだった。こうして冬休みは終わるが、始業式の日、茂夫は衝撃の事実を知らされる。それは片思い相手の高嶺ツボミが、来月引っ越してしまうという事であった。茂夫はツボミへの告白を決意するが、その当日待ち合わせ場所へ向かう途中で、交通事故に遭ってしまう。

第16巻

影山茂夫は、交通事故に遭い生命の危機に陥った事で、ふだん封じ込めている、もう一人の自分を目覚めさせてしまった。もう一人の茂夫は、かつて目覚めて力を暴走させ、影山律達数名にケガをさせた事があった。これによって茂夫には忌み嫌われ、律には恐れられ、ずっと押さえ込まれていたのである。茂夫から意識を乗っ取ったもう一人の茂夫は、触れるものすべてを破壊し、大災害を引き起こしながら、唯一自分を自然に受け入れてくれる存在である、高嶺ツボミのもとへ向かう。事態を察した花沢輝気は茂夫を止めようとするが敗北し、続いて現れた鈴木統一郎鈴木ショウも倒されてしまう。そこにようやく到着した律は、もう一人の茂夫に、これまで自分はもう一人の茂夫を恐れていたが、こちらもまた茂夫の一部分である事を認め、家族として本気で向き合いたいと伝える。さらに霊幻新隆エクボも現れ、二人は、もう一人の茂夫と眠ったままの本来の茂夫に向けて必死で語りかけるのだった。  

特殊な描写

特殊な描写として「モブ爆発」がある。影山茂夫の抑圧された感情が爆発される瞬間を「モブ爆発」と呼び、抑圧度はパーセンテージで表現している。パーセンテージは毎回蓄積されていき、「モブ爆発まで残り何%」「モブ何%」とアナウンスされる。100%になった茂夫は普段とはまるで別人で、感情を露わにし、「怒り」や「勇気」など蓄積された感情に応じた絶大な力を発揮する。爆発後は0%にリセットされ、再度蓄積が開始される。

メディアミックス

2016年7月から、TOKYO MX、読売テレビほかでTVアニメ版が放送された。監督は立川譲が務め、影山茂夫を伊藤節生が演じた。

作家情報

ONEは主にwebコミック誌で活躍中の漫画家。2009年に発表した『ワンパンマン』は自身の執筆によるオリジナル版に加え、村田雄介作画によるリメイク版が「となりのヤングジャンプ」で連載されている。その他の作品には『魔界のオッサン』『ゴキブリバスター』(作画:村田雄介)などがある。

登場人物・キャラクター

影山 茂夫 (かげやま しげお)

味玉県調味市にある、塩中学校2年1組に所属する男子生徒。ヘルメットのような髪型の、地味で目立たない容姿をしている。穏やかで心優しい性格だが、非常に高い超能力を保有している。霊幻新隆に相談したことをきっかけに彼に弟子入りし、心霊相談所「霊とか相談所」で、時給300円でアルバイト従業員として除霊活動を行っている。 元々、自分が超能力者であることは特に隠しておらず、小学校低学年までは周囲にその力を見せていた。しかし、過去に起きた数々の事件により、現在は人前での使用を控えている。普段は無表情で無感動に見えるが、抑圧された感情が爆発すると別人のような姿に変化し、圧倒的な力で敵を撃退する。しかし本人はその状態を恐れており、自分の力自体を快く思っていない。

霊幻 新隆 (れいげん あらたか)

影山茂夫の師匠で、心霊相談所「霊とか相談所」の経営者を務める若い男性。スーツ姿で、目と目の間の前髪だけが長い髪型をしている。霊能者を名乗っているが本人に霊能力はなく、茂夫の力を借りることで依頼をこなしている。いい加減な性格で口のうまい適当な人物だが、茂夫のことは高く評価しており、迷える彼に助言することも多い。 超能力以外の技術には優れ、マッサージや散髪、画像処理など、さまざまな特技を持つ。霊とか相談所に訪れる客にも、霊能以外の活動で喜ばれることが多い。じゃんけんにはめっぽう強く、無敗を誇る。

エクボ

宗教団体「(笑)」の教祖を務める男性。人類救済のため降臨した、現人神を自称している。正体は上級悪霊で、「神」となることを目指して活動していたが、影山茂夫に敗北。これにより弱体化し、人魂のような姿となった。その後は茂夫を懐柔し、いつか身体を乗っ取ることを目的に行動を共にするようになる。人間の姿の時も人魂の時も、頬に丸く赤みがさしているのが特徴。 憑依した対象の潜在能力を限界まで引き出すことができる。

影山 律 (かげやま りつ)

影山茂夫の弟で、塩中学校1年3組に所属する男子生徒。茂夫とは対照的に容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で、異性にもモテる完璧な人物。茂夫を「世界の基本」と捉えていたが、自分には彼のような超能力がないことをコンプレックスに感じている。兄を慕う一方で霊幻新隆のことは胡散臭い人間だと信用していない。校内では生徒会に所属しており、神室真司に一方的に妬まれ理不尽な仕打ちを受けている。 密裏賢治と出会い、隠された自らの超能力に気づいていく。

花沢 輝気 (はなざわ てるき)

味玉県調味市にある、黒酢中学校に通う2年生の男子生徒で、学校の裏番長。優秀な成績で両親をはじめとする周囲の大人に愛され、脅威的な喧嘩の強さで同性を圧倒。涼し気なそのルックスで異性にも大人気という、非常に充実した生活を送っている。しかし実は超能力者で、生活のすべてにおいて超能力を使うことで思い通りに暮らしている。そのため自らを世の中の主役と考えており、周囲を見下した態度をとる。 しかし影山茂夫と出会ったことで、彼に強い敵対心を持ちながらも、次第に変化が訪れる。得意技は「ダンシング戦法」で、常に研鑽を積み能力を強化している。

郷田 武蔵 (ごうだ むさし)

塩中学校に通う3年生の男子生徒。肉体改造部の部長を務めている。筋骨隆々な身体と太い眉、長いもみあげが特徴。度量の広い落ち着いた性格で、影山茂夫や、胡散臭い目で見られている脳感電波部員たちにも優しい。不良や争い事を嫌い、喧嘩はしない方針だが、いざ戦うとなるとめっぽう強い。貧弱な体型ながら肉体改造部に入部した茂夫のことを次第に認め、親しくなっていく。

米里 イチ (めざと いち)

塩中学校2年1組に所属する女子生徒。眉上で切った前髪にショートカットヘアの活発な印象の少女。新聞部に所属して熱心に活動し、不審な場所へも単身潜入取材を行っている。知的で物怖じしない堂々とした性格だが、ジャーナリズム精神があだとなり、しつこさを敬遠されたり、危険に巻き込まれることも多い。新興宗教団体サイコヘルメット教にも出入りするようになるが、彼らが慕う神の正体が影山茂夫であることは秘密にしている。

暗田 トメ (くらた とめ)

塩中学校3年5組に所属する女子生徒。眉上で切った前髪に肩につかない長さのボブへア、長い下まつげが特徴。脳感電波部の部長を務めているが、これといった活動はせず怠惰に暮らしている。しかし、テレパシーの存在そのものは信じており、いつか地球外生命体とテレパシーで交信することが夢。影山茂夫が超能力者と知り、彼に関心を持つ。 トメという名は、茂夫や影山律の祖母と同じ。

神室 真司 (かむろ しんじ)

塩中学校3年4組に所属する男子生徒。目の下の大きなクマと、深い顔のしわが特徴。生徒会に所属し、会長を務めている。両親からのプレッシャーと優秀な兄の存在に苦しみ、極端なエリート思考を持つ。特に一緒に生徒会活動をする影山律には強いコンプレックスを感じており、彼に間接的な嫌がらせを行うことが多い。自室は非常に荒れており、ゴミだらけになっている。

徳川 (とくがわ)

塩中学校に通う、前髪をきっちりと分けた3年生の男子生徒。生徒会に所属し、副会長を務めている。公正で論理的な思考を持ち、観察眼に優れる。そのため影山茂夫をはじめとする周囲の人物に鋭い指摘をすることも多い。神室真司とは1年生の頃からの付き合いで、彼の複雑な家庭環境を知る数少ない人物でもある。

密裏 賢治 (みつうら けんじ)

超能力研究施設「覚醒ラボ」を運営する男性。ふわふわした頭髪とあご髭、派手な服装が特徴。影山茂夫と間違えて影山律に声をかけ、ラボに勧誘する。裕福な資産家の息子で、超能力に強い憧れを持つ。そのため、社会や科学文明の発展ではなく自分自身が超能力者になるために研究を続けている。無邪気で善良な性格で、密裏グループの力を用いて超能力者たちをスカウトし、彼らの育成を行っている。

鬼瓦 天牙 (おにがわら てんが)

塩中学校に通う3年生の男子生徒。不良として名高く、番長を務めている。目の下の二重になったしわが特徴。黒酢中学校との争いに負け、裏の番長である花沢輝気を倒すため肉体改造部に協力を持ちかける。成績は悪く学年最下位だが、授業は真面目に聞いており、無遅刻無欠席を誇る。喫煙もしない。必殺技は「鬼ラッシュ」。

黒崎 麗 (くろさき れい)

超能力研究施設「覚醒ラボ」に所属する超能力者の少女。超直感能力の持ち主。前髪を右寄りの位置で分けて額を全開にし、髪を外にはねさせたボブヘアをしている。能力を活かしたカード当てを得意とするが、精度は60%程度と頼りない。しかし覚醒ラボにやってきてからは能力が向上しており、密裏賢治は超能力者たちが集まることによる相乗効果があると考えている。

星野 武史 (ほしの たけし)

超能力研究施設「覚醒ラボ」に所属する超能力者の少年。念動力使い。リーゼントヘアにもみあげが特徴。念動力を用いたスプーン曲げが得意だが、念動力というより単に腕力で曲げているように見え、超能力者としては頼りない。

朝日 豪 (あさひ ごう)

超能力研究施設「覚醒ラボ」に所属する超能力者の少年。発火能力の持ち主。前髪を斜めに分け、髪を耳より上の高さで外にはねさせた髪型をしている。指先からパイロキネシス能力を出して発火させることができるが、100円ライター程度の炎しか出せず、超能力者としては頼りない。

白鳥 大地 (しらとり だいち)

白鳥海斗の双子の兄で、超能力研究施設「覚醒ラボ」に所属する超能力者の少年。テレパシー能力を持つ。坊主頭に丸眼鏡、まろ眉が特徴。テレパシーは兄弟間でしか適応されず、離れていても意思疎通ができるのみとなっている。

白鳥 海斗 (しらとり かいと)

白鳥大地の双子の弟で、超能力研究施設「覚醒ラボ」に所属する超能力者の少年。テレパシー能力を持つ。角刈りに四角い眼鏡、海苔のような四角い眉が特徴。兄のことを「大地兄ちゃん」と呼び仲が良く、超能力犯罪組織「爪」により分断された際もお互いのテレパシーを頼りに情報交換を行う。

誇山 (こやま)

影山茂夫が街で目撃した超能力者で、超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員の若い男性。組織内では「傷」と呼ばれる幹部の一人。モヒカンヘアに大量のピアス、顔の真ん中に斜めに入った大きな傷跡が特徴。乱暴でやや思慮に欠け、隙も多いが実力は本物。組織の戦力増強のため、影山律を拉致しようと襲いかかる。得意技は「念動螺旋」。

桜威 (さくらい)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の若い男性。オールバックヘアに眼鏡をかけ、左頬にある大きな傷跡が特徴。呪術者で、すべての超能力者から超能力を奪う部屋「封印部屋」を作成することができる。能力の全容は謎に包まれており、仲間たちすら警戒するほど。誇山とは折り合いが悪く、彼を見下した態度をとる。

寺蛇 (てらだ)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の男性。オールバックヘアに口ひげと顎ひげ、顔の中心に真横に入った大きな傷跡が特徴。自由自在に対象を叩く「空鞭(からぶち)」と呼ばれる技を得意としており、最大射程は60メートルにも及ぶ。

邑機 (むらき)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の男性。額に書かれた謎の模様とこけた頬、スキンヘッドに入った大きな傷跡が特徴。「幽体術」の使い手で、自由自在に幽体離脱しながら、さらに分身させることができる。

嶽内 (たけうち)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の若い男性。長髪の前髪を真ん中で分け、額に入った大きな傷跡が特徴。普段はぼんやりとした雰囲気だが、戦闘モードになると人相が激変。気を外へ放出する奇跡の技「超気功」を用いて戦う。

宮蛾輪 (みやがわ)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の若い男性。真上に髪を立ててタンクトップを着、右眉に大きな傷跡があるのが特徴。強力な発火能力を持ち、体組織には熱耐性がある。高い能力に依存しているためか、やや思慮の浅いところがある。

槌屋 (つちや)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の若い女性。前髪を眉上で切り、耳の高さのボブヘアと、右目の下に入った大きな傷跡が特徴。熟練した硬気功能力を持ち、体内で練り上げた「気」を体の一部に集中させることで頑丈に強化する。さらにトップアスリート並みの身体能力も備えており、純粋な戦闘であれば「傷」の中でもその強さは際立っている。

遺志黒 (いしぐろ)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で、第7支部の支部長を務める。ガスマスクを付けているのが特徴。中性的な口調なうえ変声器で声を変えているため、性別、年齢共に不明となっている。さらに味方にさえ能力を隠しており、非常に謎の多い存在。

霧藤 (むとう)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の男性。前髪を一筋だけ残してオールバックにした髪型と長い顎、顎に入った大きな傷跡が特徴。幻覚を植えつける催眠能力を持ち、組織に連れてきた若い超能力者の恐怖洗脳を担当している。

魔津尾 (まつお)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の女性。外にはねさせたショートカットと厚い唇、右目に縦に入った大きな傷跡が特徴。悪霊を捕獲して自らの戦力にする力を持っており、「蠱毒の壺」を用いて強力な霊を育成している。捕獲した悪霊にはお菓子の名前を付けることが多い。

無飼 (むかい)

超能力犯罪組織「爪」第7支部の構成員で「傷」と呼ばれる幹部の幼い少女。4本に分けて編んだ三つ編みヘアに、頭頂部にはお団子を作っている。人形を使役する能力を持ち、大量の木人形を同時に遠隔操作することができる。さらに一度プログラムを組んだ念信号は無飼の意識が続く限りは生き続けるため、不死身の人形兵を従えていると言える。 一人称は「僕」。

鈴木 ショウ (すずき しょう)

影山茂夫たちが「爪」第7支部で出会った少年。ツンツンに立てた髪の毛とスカジャン姿が特徴。影山律と自分が似ていると捉えており、律を非常に気に入っている。父親の鈴木統一郎とは折り合いが悪く、彼のやり方には反対している。自分は統一郎よりも優れていると信じることで自らを鼓舞しており、茂夫にコンプレックスを持つ律にも、自信を持つように促す。

森羅万象丸 (しんらばんしょうまる)

影山茂夫と霊幻新隆が飛び込み営業先で出会った霊能者の男性。日輪霊能連合会に所属している。スポーツ刈りに小太りの体格で、大きな数珠を首に巻いているのが特徴。茂夫たちと共に、街に広まる都市伝説の調査をすることになる。小学生時代は相撲部の副部長を務め、中学校時代は卓球部に所属していた。現在は運動不足気味。

浄堂 麒麟 (じょうどう きりん)

日輪霊能連合会の会長を務める、年老いた男性の霊能者。バーコード頭に垂れ下がった頬、極端にしわの寄った眉間が特徴。敵対した霊能力者は廃業に追い込まれるという噂があるほどプライドが高く執念深い。浅桐美乃莉の件で知り合った霊幻新隆を一方的に敵視しており、彼に嫌がらせをするようになる。

最上 啓示 (もがみ けいじ)

40年前に世間を騒がせた有名霊能者の男性。霊視、口寄せ、お祓いなど人々の相談に乗り、善良な霊能者として人気の存在だった。しかし、ある時を境に突如メディアから姿を消し、呪術を用いた暗殺者としての活動が増えていった。人間たちに強い恨みを持っており、自身が悪霊化することで復讐しようとしている。エクボとは交戦経験があり、エクボはその圧倒的な実力を非常に恐れている。 最盛期は24歳で、精神世界では当時の姿で出現する。

鈴木 統一郎 (すずき とういちろう)

鈴木ショウの父親で、超能力犯罪組織「爪」のボスを務める48歳の男性。短い髪に、炎のように枝分かれした形の眉毛が特徴。世界征服のため20年間かけて戦力を蓄え、海外の超能力者もスカウトし万全の状態で宣戦布告をする。他人に一切配慮せず、自分のためだけに生きることで極端なポジティヴ思考を得ている。

柴田 (しばた)

超能力犯罪組織「爪」の構成員を務める男性で、「5超」と呼ばれる組織内でもトップクラスの存在の一人。髪をツンツンに立て、大柄なのが特徴。「サイコステロイド」と呼ばれる、超能力で超強化した身体で戦う。しかし自力で鍛えた体ではないため、地道な筋力トレーニングで得た筋肉に比べると密度は劣る。

峰岸 (みねぎし)

超能力犯罪組織「爪」の構成員を務める男性で、「5超」と呼ばれる組織内でもトップクラスの存在の一人。前髪を真ん中で分けたストレートヘアをしている。植物使いで、使役する植物に捕らえられたが最後、締め上げられ養分にされてしまうと言われている。よく読書をしており、植物の本を手にしていることが多い。

芹沢 克也 (せりざわ かつや)

超能力犯罪組織「爪」の構成員を務める男性で、「5超」と呼ばれる組織内でもトップクラスの存在の一人。もっさりとした髪型と無精ひげが特徴。常に傘を携帯しており、傘を用いて攻撃から身を守る。鈴木統一郎を妄信しており、自分のような人間が社会復帰できたのは彼のおかげだと考えている。

島崎 (しまざき)

超能力犯罪組織「爪」の構成員を務める男性で、「5超」と呼ばれる組織内でもトップクラスの存在の一人。盲目なため、いつも目を閉じているのが特徴。瞬間移動能力を持つうえ、人の動きを先読みできるという驚異的な力を持つ。丁寧な口調で話す。

高嶺 ツボミ (たかね つぼみ)

影山茂夫の幼なじみで想い人。塩中学校に通う2年生の女子生徒で、ファンクラブが設立されるほどの校内のアイドル的存在。前髪を左寄りの位置で分け、肩の下まで伸ばしたセミロングヘアをしている。幼い頃は茂夫によく超能力を見せられていたが、本人はあまり関心がなく飽きてしまっていた。

花子 (はなこ)

心霊相談所「霊とか相談所」に相談に訪れた若い女性。眉上で切った前髪に肩につかない長さのボブヘアをした、あまり整っているとは言えない顔をしている。そのため、霊幻新隆は花子が霊に取り憑かれているため容姿が変貌したと捉える。しかしそれは誤りで、実際は廃ビルで肝試しをして以来、毎晩「霊に頭突きされる」という悪夢を見るため相談にやってきた。

太郎 (たろう)

花子の恋人。眉上で切った短い前髪と、頭頂部にあるりんごのヘタのような「アホ毛」が特徴。花子に付き添い、心霊相談所「霊とか相談所」にやってきた。霊幻新隆の力には懐疑的で「確実に偽者である」と捉えている。花子の容姿については、密かに悩んでいる。

天井破り (てんじょうやぶり)

花子の夢に夜な夜な出現する、若い男性の悪霊。生前、ゴキブリに驚いてジャンプしたところ、天井に頭が突き刺さり、それが死因で亡くなって悪霊となった。現在は廃ビルに存在し、肝試しにやってきた人間に取り憑いて毎晩悪夢を見せている。人間に「自宅の天井を突き破る」という呪いをかけることができる。

犬川 (いぬかわ)

影山茂夫の小学校時代からの知り合いで、塩中学校2年1組に所属する男子生徒。真ん中で分けた前髪と、まろ眉が特徴。部活動は脳感電波部に所属しており、廃部の危機にある部を助けるため茂夫を部に誘う。脳感電波部のことは遊んでばかりの「どうしようもない部活」と捉えているが、学生には非生産的な時間を送ることも大切だと考えている。

ヒトシ

心霊相談所「霊とか相談所」へ相談に訪れた若い男性。短く切った髪と太い眉毛が特徴。亡くなった父親ともう一度話すために霊幻新隆のもとへ訪れる。実際は父親の遺産が目当てで、降霊を依頼したのも金庫の暗証番号を聞き出すためだった。

エミ

塩中学校に所属する女子生徒。前髪を斜めに分け、肩につかない長さでボブヘアにしている。次期生徒会長選に出馬した影山茂夫に興味を持ち、交際を持ちかける。趣味は小説を書くことだが、あまり周囲には教えていない。

マリ

友人のチヒロと共に、インターネットを通じて心霊相談所「霊とか相談所」に相談した女子高生。外にはねさせたボブヘアと、長い下まつげが特徴。私立聖ハイソ女学園で起きる怪事件を生徒たちだけで解決するため、影山茂夫と霊幻新隆に協力を要請する。一見友好的だが皮肉屋で、茂夫の実力を不安視している。

くねくね

心霊相談所「霊とか相談所」に除霊依頼が寄せられた上級悪霊。畑の作物から養分を奪い、枯れさせて畑の持ち主を困らせている。かかしの帽子をかぶり、老人のような口調で話す。自分こそが畑の持ち主だと考えており、横暴な態度をとる。

浅桐 正志 (あさぎり まさし)

(株)アサギリホールディングスの代表を務める中年の男性。涙袋のしわと口ひげが特徴。娘の浅桐美乃莉に取り憑いた霊を除霊するため、霊幻新隆たち多数の霊能者に協力を要請する。しかし美乃莉自身は正常だと主張しており、浅桐正志こそが霊に取り憑かれている疑いもある。

浅桐 美乃莉 (あさぎり みのり)

浅桐正志の娘。中学2年生で、長めの前髪にふんわりしたボブヘアをしている。悪霊に取り憑かれたとして、自宅に監禁状態でベッドに寝かされているが、一見すると正常で不審な点が多い。本来は傲慢で意地悪な性格であり、自分の立場を盤石にするためにはいじめも平気で行う。

羽鳥 (はとり)

超能力犯罪組織「爪」の構成員である若い男性。「5超」と呼ばれる、組織内でもトップクラスの存在の一人でもある。前髪を眉上で短く切った、癖のある短髪に眼鏡をかけている。電子機器や電波にかかわるシステムへ、自由に侵入して操作できる能力を持つが、どのような仕組みで侵入できているのかは、羽鳥自身も理解できていない。

浅桐 みのり (あさぎり みのり)

アサギリホールディングス代表浅桐正志の娘で14歳。甘やかされて育ったためか、意地の悪い性格。悪霊に取り憑かれており、父親によって集められた霊能力者たちに除霊を試みられている。

ボス

”爪”を率いる謎の人物。超能力者の集団を指揮して、本気で世界を征服しようとしている。”爪”の幹部はいつでもボスに挑戦でき、勝ったものが”爪”のボスに成り代わることができるというシステムを採用しており、ボスでありながら幹部たちから命を狙われている立場にある。しかし、自身も強力な超能力者であるらしく、挑んだ幹部は皆返り討ちにされている。 その際顔に傷を負わせられるため、ボスに挑戦したことのある”爪”の幹部たちは「傷」と呼ばれている。

天草 晴明 (あまくさ はるあき)

妖怪ハンターとして活動する若い男性。大和時代の男性のような服装にみずらヘアをしている。眉毛が太く、下まつげが長く、唇が分厚い。容姿も不審なうえに帯刀しているため、よく職務質問されている。難解な表現と、回りくどい話し方を好む。影山茂夫が中学2年生の秋、妖怪の気配を追って調味市にやって来るが、自分一人で除霊するのは難しいと判断して「霊とか相談所」を訪れ、霊幻新隆に協力を頼む。

峰岸 (みねぎし)

超能力犯罪組織「爪」の構成員である若い男性。「5超」と呼ばれる、組織内でもトップクラスの存在の一人でもある。前髪を目の上で切って額が見えるように真ん中で分けた短髪。三白眼で目つきが悪く、眉毛がない。植物を自在にあやつる能力を持ち、その植物達に自分のエネルギーを注ぐ事で成長・増殖させて戦う。しかし峰岸自身は特に植物が好きというわけではなく、戦いの道具としてしかとらえていなかった。だが「爪」解体後は、生花店でアルバイトするようになる。

竹中 (たけなか)

調味市立塩中学校に通う2年生の男子。前髪を目の上で切って真ん中で分けた短髪にしている。以前は脳感電波部に所属していたが、思っていたような部活ではなかった事を理由に退部し、2年生の冬にはテニス部に所属している。人の心を読む事ができ、さらに自分の考えている事を人の頭に送って伝える事のできるテレパシストで、5歳の時に自らの能力に気づく。しかし、人の心を読み、その人の考えている事を言い当ててしまった事で何度もトラブルを起こし、次第に能力を制御するすべを身につけるようになる。現在は、つねに耳栓をする事で他人の心をシャットアウトしていた。しかし中学2年生の冬休みのある日、部活中に白鳥大地、白鳥海斗から送られて来たテレパシーに気づき、発信元の肉体改造部の部室を訪れる。そこで、影山茂夫と脳感電波部の部員達から、現在茂夫達が暗田トメのためにテレパシストを探している事を知り、仕方なく協力する事になる。

集団・組織

霊とか相談所 (れいとかそうだんじょ)

霊幻新隆が経営する心霊相談所で、霊によるトラブルに悩む人々を助けることを目的としている。利用料金は除霊コースによって変わり、「お手軽Aコース」で20%、「真面目Bコース」で50%、「本気のCコース」で99%の霊を「削減」することができる。霊の再発生で追加除霊が必要な場合は料金2割引サービスも行っている。その他にもマッサージや散髪など、霊とは無関係のサービスも行っているが、霊幻はあくまで「除霊」と主張している。

脳感電波部 (のうかんでんぱぶ)

塩中学校にある部活動で、暗田トメが部長を務めている。人間の脳の未知の部分に注目し「脳を活性化させ、テレパシーを受信すること」を活動目的としている。しかし実際は何の活動もしておらず、部室で怠惰に過ごす日々を送っている。かつては真面目にテレパシーについて学び、実践を行っていたが、効果を得られない状態が続き、いつしか現在のような状態になってしまった。 周囲には薄気味の悪い部活だと思われている。

肉体改造部 (にくたいかいぞうぶ)

塩中学校にある部活動で、郷田武蔵が部長を務めている。通称「肉改部」で、その名の通り筋力増強を目的としたトレーニング活動を行っている。廃部となった脳感電波部の部室を譲り受けたが、主にトレーニング器具の置き場として使っており、部室は元脳感電波部員にも引き続き使用させている。屈強な肉体を喧嘩に用いることを良しとしない、穏やかな性格の生徒が集まっている。

(笑) (かっこわらい)

エクボを教祖とする、新設されたばかりの新興宗教団体。笑うこと、笑顔になることで不幸の連鎖を断ち切り、幸せになることを目的に活動している。一見すると悪事とは無縁の団体だが、集団催眠による洗脳や強迫観念の植えつけを行っている疑いがあり、不審な点も多い。信者はスマイルマスクを用いる等の方法で普段から笑顔を作るための過度な矯正を行っているため、にらめっこには極端に弱い。

サイコヘルメット教 (さいこへるめっときょう)

影山茂夫を神と崇める新興宗教団体。主に「(笑)」に所属していた信者たちが、(笑)の解散後、新たな拠り所を求めて結成した。しかし茂夫は教団の存在すら知らず、信者たちも茂夫の消息がつかめないため、街中にポスターを貼るなどの地道な方法で茂夫を探している。インターネット上では「ネタ宗教」扱いされており、信者たちもお祭り感覚で参加している節がある。

覚醒ラボ (かくせいらぼ)

密裏賢治が中心となって活動している超能力研究施設。超能力を解明し、操作・増幅させることを目的としている。調味市内のマンション「フォートレス調味」の全フロアが本拠地となっており、見込みのある超能力者を時給3000円で雇って能力向上トレーニングを行っている。

(つめ)

鈴木統一郎がボスを務める超能力犯罪組織。優秀な超能力者を集めて革命を起こし、世界転覆を目論んでいる。戦力増強のため、子供の超能力者を拉致して洗脳しており、影山律ら覚醒ラボの超能力者も目をつけられる。組織内にはボスに逆らって傷を負いつつも、実力を認められ幹部の座を与えられた集団「傷」や、トップクラスの実力を持つ「5超」などがいる。

”爪” (つめ)

『モブサイコ100』に登場する組織。超能力を利用して世界征服を企んでいる危険な集団。人間の心身に極限までストレスを与えることで、人工的に超能力者を作り出すことに成功している。世界各地に支部を持ち、それぞれの支部は支部長と「傷」と呼ばれる幹部によって管理されている。覚醒ラボにいる影山律たち子どもの超能力者を拉致する。

その他キーワード

ソルトスプラッシュ

霊幻新隆が除霊の際に用いる必殺技の一つ。塩を激しくまき散らすことで霊を撃退する技だが、清めた塩ではなく食塩を用いているので効果はない。また、霊幻は霊は塩で溶けると思い込んでいるため、塩の散布に効果がないのではなく、塩の質に問題があることには気づいていない。

呪術クラッシュ (じゅじゅつくらっしゅ)

霊幻新隆が除霊の際に用いる必殺技の一つ。対象の肉体疲労からくる負担をほぐして、肩こりや腰痛などを解消する技となっている。実態はただのマッサージだが、霊幻が整体の書籍などから学んで本格的な技術を得ているため、効果は高い。

膝蹴り (ひざげり)

霊幻新隆が除霊の際に用いる必殺技の一つ。まず、相手の後頭部または頸椎付近で腕を組むように抱え込む。そのまま腕を下げるようにして相手の身体をこちら側に引き込みつつ、自分の膝を上げて攻撃する。急所であるみぞおちに衝撃を加えることにより、対象を呼吸困難に陥らせるため、対象に取り憑いた悪霊にも有効な技。

ファンタジー地獄 (ふぁんたじーじごく)

流行中のオンラインゲームのこと。現実世界ではすでに亡くなったはずのナンバーワンプレイヤーがなぜか現在もログインし続けており、他のプレイヤーを襲うという怪奇現象が発生している。仮に霊がゲームシステムの一部を支配している場合、ゲーム内で勝利するしか除霊の方法はなく、霊能力では解決できない。

書誌情報

モブサイコ100 既刊14巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉 連載中

第1巻

(2012年11月発行、 978-4091241023)

第2巻

(2013年2月発行、 978-4091242525)

第3巻

(2013年6月発行、 978-4091243386)

第4巻

(2013年7月発行、 978-4091243973)

第5巻

(2013年12月発行、 978-4091245434)

第6巻

(2014年5月発行、 978-4091246820)

第7巻

(2014年7月発行、 978-4091251299)

第8巻

(2014年10月発行、 978-4091254764)

第9巻

(2015年2月発行、 978-4091257482)

第10巻

(2015年8月4日発行、 978-4091263285)

第11巻

(2015年12月4日発行、 978-4091266767)

第12巻

(2016年6月17日発行、 978-4091273109)

第13巻

(2016年8月19日発行、 978-4091273734)

第14巻

(2017年4月19日発行、 978-4091275929)

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