もう二度と食べることのない果実の味を

もう二度と食べることのない果実の味を

高校受験を控えた15歳の夏、学年2位の秀才である山下冴は、クラスメートで学年トップの土屋清史郎と理科準備室で2人きりになる。受験のストレスや姉へのコンプレックスなどから、冴が土屋にキスしたことから始まる、二人の切ない恋愛とセックスを描く。雛倉さりえによる同名タイトル小説のコミカライズで、作者である藤峰やまとの初連載作品。小学館「&フラワー」2019年No.13,No.17,No.21,No.25,No.29に掲載。

正式名称
もう二度と食べることのない果実の味を
ふりがな
もうにどとたべることのないかじつのあじを
原作者
雛倉 さりえ
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

中学3年の1学期末。学年2位の秀才である山下冴は、学期末の掃除で、土屋清史郎と同じ班になる。ひたすら勉強と向き合い、学年トップの成績を誇る土屋は、冴にとって「勉強することが正しい」ことを証明してくれる存在だった。二人きりで理科準備室を掃除している最中、冴はダンボールにつまずき、後ろの戸棚にぶつかりそうになる。土屋はそれを庇い、冴を助けるが、戸棚に強く手をついたことで手首を痛めてしまう。土屋を保健室に連れて行った冴は、手当てをしながら、彼の苦痛の表情にぞくぞくするものを感じる。彼の体をもっと感じてみたいという衝動から、冴は土屋にキスをした。驚いていったんは冴えを拒んだ土屋だが、結局彼女を受け入れる。保健室で熱い抱擁とキスを交わした2人は、それ以来毎日逢うようになる。いつもどおり勉強して、いつもどおりキスを交わす。日常の息抜きであるはずの二人の逢瀬だが、次第に冴は、キスだけでは満足できなくなっていた。そんなある日、神社の社の裏で逢っていた二人は、偶然高校生のセックスを目撃する。彼らが帰ったあと、冴は土屋をセックスに誘う。「いつも頑張っているのだから、二人でいるあいだだけは我慢するのはやめよう」。冴えの言葉に土屋も応じ、二人は結ばれた。こうして冴と土屋の関係は、どんどん深みにはまっていき、危険な遊びはエスカレートしていく。

登場人物・キャラクター

山下 冴 (やました さえ)

中学3年生の女子中学生で、年齢は15歳。黒髪のロングヘアーが特徴。学校では校則に従い、ポニーテールにしている。成績優秀でいい職に就いている姉にコンプレックスを抱いている。両親からのプレッシャーもあり、恋愛や楽しいことを封印し、ひたすら勉強に勤しむ。そのかいあって、成績は学年で2位。同じくガリ勉タイプの土屋清史郎を好ましく感じており、理科準備室で二人きりになったことがきっかけで、彼と深い関係になっていく。

土屋 清史郎 (つちや せいしろう)

中学3年生の男子中学生で、年齢は15歳。山下冴のクラスメート。黒縁で幅が狭いメガネが特徴。誰とも群れずに、ただひたすら勉強と向き合い、学年でトップの成績を誇る。5歳の時に父親を亡くし、以来母親と二人暮らしをしている。学期末の掃除で山下冴と二人きりになったことがきっかけで、彼女と体の関係を結ぶ。

クレジット

原作

雛倉 さりえ

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