概要・あらすじ
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う宇佐美ゆうなは、戦国時代に興味があり、同じ学校に通う真田俊太郎のことが気になるごく普通の女子高校生。そんなある日、ゆうなは突然、自身の先祖にして守護霊の宇佐美定満の姿を見ることができるようになる。定満は生前の自分のことを、上杉家に軍師として仕えていた切れ者と紹介したが、ゆうなにはあまりピンと来ない様子だった。
そこで定満は軍師としての知恵を活かし、ゆうなの恋を応援することで自身を認めてもらおうと思い立つ。定満の仇敵であり、また俊太郎の守護霊の真田昌幸に邪魔をされつつも、定満とゆうなは俊太郎に近づこうと奮闘する。
登場人物・キャラクター
宇佐美 ゆうな (うさみ ゆうな)
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う女子高校生。年齢は16歳。同人誌も作成する漫研に所属していて、戦国武将を題材にしたいかがわしい漫画を描くこともある。同じ学校に通う真田俊太郎に恋をしており、宇佐美定満の力を借りてなんとか仲良くなろうと試みるも、なかなかうまくいかずにいる。少々ミーハーなところがあり、戦国武将では直江兼続のファン。
宇佐美 定満 (うさみ さだみつ)
宇佐美ゆうなの先祖にあたる戦国武将の男性の霊。ゆうなが生まれてからずっと守護霊として憑いていた。言葉遣いは軍師らしいものの、ゆうなに自分を「ミッチー」と呼ぶよう要請するなど割りとフランクな人物。わからないことがあればパソコンを立ち上げてWikipediaを活用したり、YouTubeで動画を見たりと、現代にもかなり適応している。 兵法書を駆使しつつゆうなの恋を応援するが、あまり頼りにはならない。実在の人物、宇佐美定満がモデル。
真田 昌幸 (さなだ まさゆき)
真田俊太郎の先祖の戦国武将の男性。俊太郎の守護霊でもある。自信家で軍師としての自負も強く、常に冷静沈着であろうと心がけているため態度はいつもクール。一方でファッション誌を逐一チェックして流行を追うなど、ミーハーなところもある。俊太郎には武田家の子孫と付き合ってもらいたいと考えているため、宇佐美ゆうなには悪いと思いつつも、ゆうなの恋路を邪魔しようとする。 実在の人物、真田昌幸がモデル。
真田 俊太郎 (さなだ しゅんたろう)
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う男子高校生。宇佐美ゆうなが恋する相手。先祖の真田昌幸が守護霊として憑いているが、俊太郎に昌幸の姿は見えない。剣道部に所属しており、足も速く、体育祭ではいつも注目を集めるほどにスポーツ万能。宇佐美定満に戦国時代に味方として欲しかったと言わしめる才能の持ち主。そのうえイケメンなため、女子からの人気も高い。 本人の性格は今一つつかみどころがなく、恋愛に関しては鈍感。
武田 桔梗 (たけだ ききょう)
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う女子高校生。真田俊太郎の幼なじみ。武田信玄を先祖とする武田家の子孫で、馬場信春ら「武田四天王」が守護霊として憑いている。テニス部に所属しており、美人で成績優秀、人望も厚いと非の打ちどころがない人物。俊太郎と一緒に行動していることも多く、宇佐美ゆうなからは一方的に恋のライバルとして認識されている。
内藤 昌豊 (ないとう まさとよ)
戦国武将の男性の霊で、武田信玄の主要家臣「武田四天王」の1人。「武田四天王」は代々武田家を守護していたこともあり、今は武田家の子孫である武田桔梗を守護している。常に冷静沈着で、性格も穏やか。「武田四天王」の中でも物静かで礼儀正しい人物だが、その裏ではしっかりと戦略を練っている知恵者。「武田四天王」のブレーンにあたり、どうすれば真田俊太郎と桔梗が近づけるかと、よく真田昌幸と謀議している。 宇佐美ゆうなには悪いと思いつつも、血筋として俊太郎には桔梗と付き合って欲しいと考えている。実在の人物、内藤昌豊がモデル。
高坂 昌信 (こうさか まさのぶ)
戦国武将の男性の霊で、武田信玄の主要家臣「武田四天王」の1人。「武田四天王」は代々武田家を守護していたこともあり、今は武田家の子孫である武田桔梗を守護している。信玄の死後に独立した真田家のことを快く思っておらず、真田俊太郎と桔梗を近づけようとする「武田四天王」の中にあって唯一、宇佐美定満の手助けをしようと考えている。 ただし、俊太郎個人のことはイケメンなため気に入っている。生前は「逃げ弾正」の異名を取ったように、戦いが起きると真っ先に逃げてしまうなど男らしさに欠けるきらいはあるが、宇佐美ゆうなに女性らしい仕草を教えようとするなど、心優しい性格。実在の人物、高坂昌信がモデル。
山県 昌景 (やまがた まさかげ)
戦国武将の男性の霊で、武田信玄の主要家臣「武田四天王」の1人。「武田四天王」は代々武田家を守護していたこともあり、今は武田家の子孫である武田桔梗を守護している。短気でとても喧嘩っ早く、何かあるとすぐに一騎打ちで解決しようとする。正々堂々とした戦いを好み、多勢に無勢な状況を良しとしない。宇佐美定満が「武田四天王」の猫軍団に攻められそうになった時には戦好きの血が騒ぎ、本来は敵であるにもかかわらず、定満側について戦った。 実在の人物、山県昌景がモデル。
馬場 信春 (ばば のぶはる)
戦国武将の男性の霊で、武田信玄の主要家臣「武田四天王」の1人。「武田四天王」は代々武田家を守護していたこともあり、今は武田家の子孫である武田桔梗を守護している。「武田四天王」の中でも随一のイケメンで、それを自覚している。そのため自分にしか興味がなく、「武田四天王」が真田俊太郎と桔梗を近づけようとする企みにもまったく参加しない。 カッコよくない二頭身の姿になることを拒み、行方をくらますこともある。実在の人物、馬場信春がモデル。
シズカ先輩 (しずかせんぱい)
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う女子高校生。宇佐美ゆうなと同じ漫研に所属し、ゆうなの先輩にあたる。村上義清の娘である楓が守護霊として憑いているが、シズカ先輩に楓の姿は見えない。能面のような個性的な外見をしている。ゆうなも認めるほどの「歴女」であり、歴史にとても詳しい。またBL好きで家には戦国モノのBL書籍がたくさん置いてある。
楓 (かえで)
クリスマスが近くなった時期に、突然シズカ先輩の守護霊となった女性の霊。戦国武将である村上義清の娘。真田昌幸に一目惚れしてからというもの、昌幸のことを追いかけ回している。宇佐美ゆうなに対しては、同じ恋する女性ということで、その恋路を応援している。なぜか外見は現代のギャル風で、シズカの持つ戦国モノのBL本を参考にして着物を着ているものの、まるでコスプレイヤーのように見える。
アキコ先輩 (あきこせんぱい)
私立つつじヶ崎学園高等学校に通う女子高校生。宇佐美ゆうなと同じ漫研に所属し、ゆうなの先輩にあたる。眼鏡をかけ、ふくよかな外見をしている。漫研で戦国モノの同人誌を作ることになった際、当初はゆうなと同じく直江兼続を題材にしようと考えていた。ところが、ゆうなに高坂昌信を勧められてインターネットで調べたところ、「武田信玄に寵愛され」の文言を見て興奮。 早速題材を高坂に切り替えて描くこととなった。
場所
私立つつじヶ崎学園高等学校 (しりつつつじがさきがくえんこうとうがっこう)
宇佐美ゆうなや真田俊太郎らが通う高校。堅実な校風の高校で、制服は男女ともにブレザー。体育祭では1年から3年まで学年を横断して縦割りで組分けがなされるため、他の学年の生徒とも交流が持てる。また、体育祭での応援合戦では、マスコットキャラを作ったりコスプレをしたりするのが恒例になっている。