概要・あらすじ
ソープランドグループ淀君チェーンの跡取り息子・神納数馬は父親からセックス武者修行の旅に出ることを命じられる。江戸時代より続く神納家の稼業を継ぐたためにはあらゆるセックスに通じ、強くなければならないからだ。勇んでセックス武者修行の旅に出る数馬だったが、父親は息子を厳しく修行させるため、全国のセックス産業界に「数馬をセックスファイトで負かした者には莫大な賞金を出す」との性回状を回していた。
(第七部あらすじ)
登場人物・キャラクター
神納 数馬 (かんのう かずま)
江戸時代から続く性産業の名家・神納家の跡取り息子。父親が経営する全国屈指の性風俗グループ「☆淀君チェーン」を継ぎ、さらに発展させるため、セックス武者修行の旅に出た。その一物はオットセイの姿で描かれる。オットセイの身の丈は20センチ。精力絶倫で、手を使わなくても女性を昇天させられるよう、足指をソクトセイ軍団として鍛えている。
浮世丸 金介 (うきよまる きんすけ)
性忍法である陽賀流淫法の十九代目秘伝伝承者。奪われた陽賀流淫法の奥義書五淫の書の半分を奪い返すタメ、陰賀流九の一とセックスバトルを繰り広げる。普段は平凡極まりないサラリーマンに身をやつし、建て売り文化住宅に住んでいる。
泊 蛮平 (とまり ばんぺい)
精力剤の老舗・四つ目家本舗の若社長。新薬おとぎ丸SをPRするため、全国各地でセックスファイトを行い、勝ち抜いていく。
神能 栄介 (かんのう えいすけ)
神納数馬の父親でソープランドグループ淀君チェーンの経営者。業績不振に陥ったソープランド経営を立て直すための布石として、後継者の数馬をセックス修業の旅に出した。息子を厳しく修行させるため、全国のセックス産業界に性回状を回した。
オットセイ
『やる気まんまん』シリーズの準主役とも言える存在。主人公の男性器をオットセイとして描くことで、婉曲的に表現している。主人公とオットセイは会話も行う。
満 千代 (まん ちよ)
熱海温泉の芸者。神納数馬のセックス武者修行の最初の相手。フェラチオの技を極めるため自身の歯を全部抜いているプロ中のプロ。歯茎によって圧力をかけながら柔らかく愛撫する自身の秘技を肉ジャッキと呼んでいる。男性をいかせるため、膣内に本物のミミズを一匹飼っている。
菊丸 (きくまる)
伊豆修禅寺温泉の芸者。神納数馬の初体験の相手。数馬を優しく導き、性豪への第一歩を踏み出させた。
お駒 (おこま)
岐阜金津園のソープ嬢。血のにじむような修行により、男性を昇天させるシゴキ技を身につけている。このシゴキ技をみがくため、彼女は夜な夜な繁華街に現れ、辻しごきを行い、男性を気持ちよくさせて回った。神納数馬をあと一息というところまで追いつめたが、数馬のソクトセイ軍団(足指)による愛撫で形勢を逆転され、あえなく敗れた。
浮世丸金介の父 (うきよまるきんすけのちち)
陽賀流淫法の伝承者として浮世丸金介に厳しい修行をつけた。陰賀流くの一とのセックスファイトで奮戦する金介にエールを送るも、自身は現役退いた身なので、見守るだけで参戦することができない。
舌法鳥のおふか (ぜっぽうちょうのおふか)
浮世丸金介に差し向けられた陰賀流第一の刺客。性忍法を修行したくの一。舌先だけで男をいかせる秘技舌法鳥の谷渡りを体得している。
大堀 佐根子 (おおほり さねこ)
四つ目家総本舗の新薬おとぎ丸SをPRするためのイベントセックスファイトで泊蛮平と戦ったピンキー・セクシーズのひとり。未亡人クラブ代表。巨大なバストと黒々とした海草に包まれたいかついホラ貝の持ち主。蛮平と正常位で十三分もみあった後、女性の右横から責める体位イルカの横抱きによって、日頃あまり刺激を受けていない部分をつつかれ、昇天した。
乳山 白雪 (おおほり さねこ)
泊蛮平と戦ったピンキー・セクシーズのひとり。川崎堀之内のソープランドホワイトのソープ嬢。超巨乳によるパイズリで蛮平を苦しめた。しかし、秘貝に息を吹きかけられる弱点をつかれ、バックどりの技で昇天させられ敗れた。
ドン 万次郎 (どん まじろう)
セックス・ギャンブル島のボス。泊蛮平とのセックス近代五種で、配下の者がことごとく敗れたため、最後の種目魔羅相撲(まらずもう)で巻き返すべく、自らセックスファイターとして登場した。百獣の王ライオンの姿で描写される凄まじい男性器の持ち主。部下が蛮平にインポになる毒を飲ませたにも関わらず、魔羅相撲で蛮平に敗れてしまう。
その他キーワード
五淫の書 (ごいんのしょ)
性忍法である陽賀流淫法の奥義が記された秘伝の書。引き裂かれた半分を陽賀流が持ち、半分を陰賀流が持っている。剣豪宮本武蔵の兵法書五輪書がモデルとなった名称と思われる。
コットセイ軍団
『やる気まんまん』に登場する用語。女性を気持ちよくさせる男の武器、十本の指をやる気まんまんの世界では、コットセイ軍団と称す。一番の武器である男性器をオットセイと呼ぶことに対して、それよりも小さな子供のオットセイということで、十本の指をコットセイ軍団と呼ぶのである。
おとぎ丸S (おとぎまるえす)
泊蛮平が社長を勤める四つ目屋本舗が社運を賭けて作りだした精力剤。蛮平が数々のセックスファイトで勝利を収めたおかげで日本中を席巻した。アメリカの大製薬会社からもおとぎ丸Sの効能を見せてほしいとの依頼があり、蛮平は世界の四つ目屋本舗となるべく、アメリカに旅立っていく。