あらすじ
第1巻
文武両道の高校生の長岡龍星は、卒業後の進路として東大への進学が決まっていたが、母親の死をきっかけに長岡家を去り、東大への入学も自ら辞退する。龍星は「怪物を超えた怪物」ともいわれる本当の父親、宮沢鬼龍の事を探ろうと考えていたのである。さっそく行動を開始した龍星は、その矢先、ボルキアという男に拉致されてしまう。ボルキアは水木喜太郎の指示で動いており、喜太郎の目的は龍星を囮に鬼龍をおびき寄せる事にあった。だがそこへ現れたのは鬼龍ではなく、その弟である宮沢静虎だった。静虎によって解放された龍星は、そのまま静虎に戦いを挑むが、まるで相手にならず、一方的に殴られた末に静虎に連れ去られる。 静虎の道場で目を覚ました龍星は、静虎が古流武術、灘神影流の使い手であり、龍星の母親から彼の事を頼まれていた事実を話す。静虎の人間性に惹かれた龍星は、静虎に弟子入りして灘神影流の技を学ぶ事を決意。そんな龍星に静虎は、鬼龍の子供が世界中に存在する事を伝え、その中でも鬼塚姫次という男は最も危険な人物であると語る。その姫次の師匠は、灘・真・神影流の宗家である宮沢熹一だった。
第2巻
宮沢静虎とトレーニングに励む長岡龍星の前に現れた鬼塚姫次は、切れ味鋭い手刀で龍星を翻弄する。その様子を見た静虎は、姫次に1か月後再び立ち会う事を約束してその場を離れる。不安定な足場でのスパーリングを続けた龍星は、姫次との決戦を前に髪を切り、新たな気持ちで戦う事を決意する。姫次との決戦の舞台は六本木ヒルズのスカイデッキ。逃げ場のない高所での戦いに苦戦する龍星だったが、静虎とのトレーニングを思い出し、姫次に反撃に出る。龍星は灘神影流の奥義の一つ「破心掌」で姫次を倒す。一時的に心肺停止状態になった姫次は、そのあいだに幼い頃に不可抗力で人を殺してしまった事、そしてその直後に宮沢熹一と出会い、彼から格闘技を教わった事を思い出す。静虎の施術で意識を取り戻した姫次は、龍星とのあいだに奇妙な絆が芽生えるのだった。
第3巻
長岡龍星は、宮沢静虎の道場でのトレーニング中に、マー・ウェンパオという謎の中国人の襲撃を受ける。マーは宮沢熹一に対して恨みがあり、その熹一と関係が深い静虎の道場を訪ねて来たのだという。マーと対峙した龍星は、マーによって「三年殺し」の蹴りを受ける。だが急所を外していた龍星は、逆にマーに対して同じ「三年殺し」の蹴りを入れるが、マーは既に熹一によってその蹴りを受けていた。マーに勝利したものの、実際には熹一が先に手を下していた事に憤る龍星。そんな龍星に、彼と同じく静虎の道場に住む小倉優希は暗黒武闘会への出場を提案する。この格闘技大会は公にする事ができない非公式かつ非合法な大会だったが、かつて熹一も出場していた事があるという。熹一と戦えるかもしれない可能性を感じた龍星は、暗黒武闘会が開催されているビルを訪ねて出場エントリーする。目隠しをしたまま戦うという特殊ルールで行われる暗黒武闘会で、龍星は「レジェンドM」という謎の選手と対戦する。彼の正体とは、かつて熹一をKOした事もあるムエタイ戦士のギャルアッド・スワンパクティだった。
第4巻
暗黒武闘会で「レジェンドM」事ギャルアッド・スワンパクティと戦う事になった長岡龍星は、ギャルアッドが宮沢熹一によって視力を奪われた事を知る。盲目となりつつも闘志が衰えないギャルアッドに敬意を表しながら、龍星はギャルアッドに勝利する。宮沢静虎は暗黒武闘会には熹一が関係している事に気づき、暗黒武闘会の会場で熹一と再会、鬼龍の行方を尋ねる。だが熹一は「鬼龍は死んだ」と答え、そのまま姿を消す。さらに熹一は龍星の前にも現れ、戦いを挑もうとする龍星を指一本であしらう。 熹一を前にして手も足も出なかった龍星は、リベンジの時に備えてさらなるトレーニングに励む。ある日、龍星はダンプ松木というプロレスラーと出会う。トラックを軽々と持ち上げるパワーを持った松木と意気投合する龍星。そんな龍星に暗黒武闘会の次の試合が組まれる事になるが、その相手は松木だった。
第5巻
暗黒武闘会で、長岡龍星はダンプ松木と対戦する。暗黒武闘会での戦い方を熟知した松木の攻撃に苦戦しつつもこれを退けた龍星は、暗黒武闘会の主催者が宮沢熹一であり、龍星の父親である宮沢鬼龍は熹一の手によって殺された事を、松木から聞かされる。龍星と共に暗黒武闘会の会場であるドラゴンハウスに来ていた宮沢静虎は、ドラゴンハウスのオーナーズルームで熹一と再び対峙する。猛然と熹一に襲いかかる静虎だったが、熹一はそれを意に介さず、龍星に対して鬼龍の子供には先天的な心臓疾患「バーストハート」がある事実を伝える。これまでにも鬼龍の血を引く子供が、このバーストハートによって命を落としてきた事を知った龍星は、自分と同じ鬼龍の子供である鬼塚姫次のもとを訪ねる。姫次もバーストハートの事は知っていたが、かつての師匠である熹一を倒す事こそが一番の目標だと答え、熹一に挑戦する。だが熹一と姫次の力の差は歴然であり、姫次は熹一によって倒される事となる。
第6巻
かつて宮沢熹一は、父親の宮沢静虎と同じく高潔な武道家だった。人を殺してしまった鬼塚姫次を弟子として引き取ったのも、姫次を真っ当な人間に育てたいという考えからだった。そんな熹一が宗家である灘・真・神影流の道場に道場破りが現れる。道場破りを倒した熹一は、その背後にかつての宿敵、アイアン木場の息子、木場活一郎がいる事を知る。活一郎はある格闘技の大会を開催しようとしており、その大会に熹一の出場をオファーするが、熹一はそれを断る。あきらめきれない活一郎は、熹一のライバルであり親友でもある黒田光秀を熹一にぶつけ、執拗に出場を迫る。その黒田は熹一とは逆に大会への出場を決意していた。その理由は、黒田の弟子だった我龍院清丸が大会への出場を決めていたためだった。清丸は「武術家狩り」と称して闇討ちまがいの事をしており、黒田はその清丸を自らの手で正そうとしていた。しかし、活一郎の背後には宮沢鬼龍がいた。鬼龍は熹一をおびき寄せるために、活一郎と黒田を利用していたのだ。
第7巻
木場活一郎の主催する格闘技の大会に出場した黒田光秀は、かつての弟子だった我龍院清丸と対戦するが敗れる。清丸は黒田と袂を分かったあと、宮沢鬼龍と出会い、その強さに魅せられていた。さらに鬼龍は、自身の息子である鬼塚姫次とも接触し、父親としての愛ではなく、悪の感情を植え付ける。熹一は鬼龍のもとへと乗り込んで対峙するが、鬼龍は自身の後継者として熹一を選んだ事を告げる。日を改めて再び戦う事となった熹一と鬼龍は、立会人のダンプ松木の眼前で死闘を開始、そして56秒で熹一の手によって鬼龍は倒される。 なぜ熹一は鬼龍を殺したのか。その経緯を松木から聞いた長岡龍星は、鬼龍が死にたがっていた事を知る。だが、鬼龍の死の真相を調べているのは龍星だけではなかった。
第8巻
長岡龍星は、ダンプ松木から宮沢鬼龍の死後、関根勇信という男が、その真相を調べている事を聞かされる。龍星や鬼塚姫次と同じく鬼龍の血を引く勇信は宮沢静虎のもとを訪れ、鬼龍の遺産を受け継ぐために、宮沢熹一を倒す事を宣言する。しかし、静虎からは今のままでは熹一に勝てないと諭され、熹一に勝つための修行を施してくれる相手を紹介する。その名は「土竜刃五郎」。龍星は勇信と共に土竜の住む山に入り、その底知れぬ実力に圧倒される。そんな土竜は、突如として現れたアメリカ軍特殊部隊によって銃撃されてしまう。死んだかと思われた土竜だったが、すぐに起き上がった彼は宮沢尊鷹としての正体を現し、特殊部隊を一蹴する。 その頃熹一は、東京にあるアメリカ軍基地にいた。そこで彼は、アメリカ軍が開発した人間兵器のエドガード・C・ガルシアを見せられる。ガルシアは鬼龍の遺伝子も受け継いでおり、その実力を実感した熹一は、ガルシアをある男と戦わせようとする。
第9巻
アメリカ軍の特殊部隊の攻撃を受けた宮沢尊鷹だったが、長岡龍星と共に脱出に成功する。宮沢静虎に対して尊鷹は、かつて宮沢熹一との戦いの末に死亡したエドガード・C・ガルシアのクローン化が進められている事、そしてその事実は宮沢鬼龍から教えられた事であり、この事実を知っているためにアメリカ軍から狙われているのだという。さらに尊鷹は、熹一が「血の謝肉祭」という格闘技の大会を開催し、自分もそれに出場しようとしている事を告げる。その話を聞いた龍星は、自身も「血の謝肉祭」に出場したいと尊鷹に願い出るが、尊鷹は熹一を倒すために出場するのであって、龍星の出番はないと答える。「血の謝肉祭」に出場したいが、その方法がわからずに悩む龍星の前に木場活一郎が現れ、そのまま龍星を拉致していく。気がつくと龍星は迷路のような場所の中にいた。ここは「血の謝肉祭」の会場であり、いきなり開始が告げられる。対戦相手と遭遇すれば即座に戦闘開始となる「血の謝肉祭」。戸惑う龍星の前に現れた対戦相手は自分と同じく鬼龍の血を引く関根勇信だった。
登場人物・キャラクター
宮沢 静虎 (みやざわ せいこ)
灘神影流の使い手で、宮沢熹一の父親。熹一とは実際に血のつながりはないが、熹一を幼い頃から育ててきた。自身の兄である宮沢鬼龍の息子である長岡龍星と出会い、龍星を導く。道を外れてしまった熹一を正すために、熹一の行方を追っている。既に老齢の域に達しているものの、かつての灘神影流の当主としての実力にはまったく衰えがない。
宮沢 熹一 (みやざわ きいち)
灘・真・神影流の宗家の男性。かつては父親の宮沢静虎のような高潔な武道家であり、行きがかりから人を殺してしまった鬼塚姫次を弟子として育てていた。格闘家としては優秀な才能を持つものの、経営者としての才能はなかったらしく、宗家となった灘・真・神影流の道場についても、経営難のために閉鎖している。宮沢鬼龍と戦って殺した事で、その遺産を継承し、「悪」として振る舞う。 その実力は指一本で長岡龍星を軽くあしらうほどであり、静虎をして現在最強の実力を持った格闘家と評されている。前作『TOUGH』および『高校鉄拳伝タフ』の主人公。
宮沢 鬼龍 (みやざわ きりゅう)
宮沢静虎の兄。静虎とは一卵性双生児だが、善人であろうとする静虎とは正反対に悪の道を極めようとし、格闘家はおろか世界の要人達からも「怪物を超えた怪物」として恐れられていた。長岡龍星や鬼塚姫次など世界中に自分の血を引く子供が存在する。格闘技術のみならず明晰な頭脳を持ち、ゲーム感覚で株式やFXなどへの投資を行って、500億円以上もの資産を得ていた。 宮沢熹一と戦って死亡したとされており、宮沢鬼龍の遺産は熹一が受け継いでいる。
水木 喜太郎 (みずき きたろう)
ボルキアに命じて長岡龍星を拉致させた男性。かつて宮沢鬼龍によって顔半分を破壊された過去があり、その復讐のために鬼龍の息子である龍星を拉致した。ボルキアを始め、多くの傭兵を金で雇っているが、そのほとんどを宮沢静虎によって壊滅させられる。結婚しているが、妻に対しては日常的に暴力を振るっており、「女性を殴る」という事が鬼龍の信念に反していたために顔面を破壊された。
ボルキア
水木喜太郎によって金で雇われた男性。インドネシアに伝わる格闘技「カリ・シラット」の使い手であり、ナイフを利用した格闘術の達人。普段はナイフを日常生活にも応用できるという事で、レストランでシェフとして働いている。喜太郎の指示で長岡龍星を拉致する。その後、鬼塚姫次とも交戦するが、姫次の手刀によって顔を切り裂かれて敗れる。
鬼塚 姫次 (おにづか ひめじ)
宮沢鬼龍の息子の一人。自身の異母兄弟である長岡龍星と対決する。幼い頃に幼児性愛者から友達を守るために殺人を犯した事があり、それがきっかけで心を閉ざしていた。宮沢熹一と出会い、熹一から灘・真・神影流を学ぶが、木場活一郎によって鬼塚姫次自身の心の闇を暴露され、その後は欲望の赴くままに生活をするようになる。 自ら「肉切包丁」と呼ぶ、切れ味鋭い手刀が武器。
小倉 優希 (おぐら ゆうき)
宮沢鬼龍の娘。鬼龍の血を引く者は先天的な心臓疾患「バーストハート」を持っており、彼女も例外ではなく、極端に心臓が弱い。鬼龍の娘であるという自身の運命を受け入れ、その運命を乗り越えるために宮沢静虎のもとに身を寄せて暮らしている。女性ながら格闘技に精通しており、豊富な格闘技の知識を持っている。
ギャルアッド・スワンパクティ (ぎゃるあっどすわんぱくてぃ)
暗黒武闘会で長岡龍星と対戦した男性。かつて高校生だった宮沢熹一と非公式ながら対戦した事があり、その時に熹一を失神KOした。ムエタイの使い手で、故郷のタイでは、強すぎるために対戦相手がいなかったほど。その後熹一によってリベンジされ、その際に視力を失う。暗黒武闘会ではその圧倒的な強さから「レジェンドM」というリングネームが付けられている。 変則的な軌道を持った膝蹴り「コブラソード」を得意技とする。
ダンプ松木 (だんぷまつき)
プロレスラーの男性。トラック1台を軽々と持ち上げる事ができるほどの強大なパワーの持ち主。妻や子供がいるが、プロレスラーとして甲斐性のないダンプ松木に愛想を尽かして松木のもとを去った。その子供は重い心臓病を患っており、治療に高額の費用がかかるため、法外なファイトマネーを求めて暗黒武闘会に出場、長岡龍星と対戦する。 かつて宮沢熹一と宮沢鬼龍の戦いを立会人として目撃しており、鬼龍の最期を知る数少ない人物。
木場 活一郎 (きば かついちろう)
かつて宮沢静虎のライバルだったプロレスラー、アイアン木場の息子。宮沢熹一とも子供の頃に面識があった。父親譲りの恵まれた体格を持ち、格闘技の技術も一流だが、木場活一郎自身は、あくまでも戦士ではなく経営者だと語る。宮沢鬼龍の配下として熹一を引き込むために暗躍し、そのために鬼龍の息子である鬼塚姫次や熹一のライバルである黒田光秀を利用する。
黒田 光秀 (くろだ みつひで)
灘神影流と対をなす古流武術、灘心陽流の宗家。高校時代に宮沢熹一と戦い、それ以降は親友として友情を結んでいた。スピードとパワーとを兼ね備えた高い攻撃力が武器。経営難から道場を閉鎖した熹一と異なり、灘心陽流の道場経営は順調であり、多くの門下生を抱えている。弟子だった我龍院清丸が「武術家狩り」を行っている事を知り、その行いを正すために格闘技大会で対決するが、敗れて重傷を負う。
我龍院 清丸 (がりゅういん きよまる)
黒田光秀の弟子だった男性。黒田に心酔し、自身の学ぶ灘心陽流で強くなりたいと願う純粋な心の持ち主だった。しかし、路上での暴漢との実戦では、灘心陽流の技術はまるで通用しなかった事に失望し、黒田のもとを離れる。その後は木場活一郎の誘いに乗って彼の主催する格闘技大会に出場、かつての師匠である黒田を倒す。のちに宮沢熹一とも対戦するが、一撃で倒される。
関根 勇信 (せきね ゆうしん)
宮沢鬼龍の息子の一人。プロの用心棒として多数の修羅場を経験しており、全身には100を超える傷がある。鬼龍の息子としてその遺産を受け継ぐために、宮沢熹一を倒す事を目標としているが、その実力は熹一には遠く及ばず、何度も返り討ちに遭っている。宮沢静虎の提案で、長岡龍星と共に「土竜刃五郎」事宮沢尊鷹のもとに修行で訪れる。 旺盛な闘争心と好戦的な性格が、さながら野生動物のようである事から「アニマル」というニックネームで呼ばれている。
宮沢 尊鷹 (みやざわ そんおう)
宮沢静虎と宮沢鬼龍の兄。山奥で一人で暮らしており、自給自足の生活をしている。つねにアメリカ軍の監視下に置かれ、命を狙われていいるために「土竜刃五郎」という偽名を名乗っている。また、灘神影流の秘術で体型を変えており、外見もまったくの別人になりすましていた。自然に長く身を置いているため、山の動物達からさまざまな情報を得る事ができる特殊技能を身につけている。
エドガード・C・ガルシア (えどがーどしーがるしあ)
アメリカ軍によって開発された人間兵器の男性。その正体は宮沢鬼龍から提供された精子をもとに作られたクローン人間。エドガード・C・ガルシアのクローン人間は全部で30体開発されたが、生き残ったのは28番目の個体のみとなった。野生のライオンであっても素手で瞬殺するほどの実力の持ち主。
マー・ウェンパオ (まーうぇんぱお)
中国人の男性。発勁を主体とした中国武術の達人であり、中でも気を送り込んで相手の内臓に損傷を与える「三年殺し」の蹴りを得意とする。宮沢熹一と戦い、自身の得意とする「三年殺し」の蹴りを逆に受けたため、つねに死の恐怖におびえている。宮沢静虎とは旧知の関係。
場所
ドラゴンハウス
暗黒武闘会が開催される雑居ビル。昼間でもカラスが飛び回り、異様な雰囲気を漂わせているビルで、かつて宮沢鬼龍が拠点としていた。現在は宮沢熹一がそのビルのオーナーとなっている。外見は築30年以上の老朽化したビルながら、その内部は監視カメラやセンサーが張り巡らされており、セキュリティは万全。
イベント・出来事
暗黒武闘会 (あんこくぶとうかい)
宮沢熹一が主催する格闘技の大会。出場する選手はプロクラスとアマクラスとに分けられており、プロクラスでは法外な金額のファイトマネーが支払われる。出場する選手は目隠しをして戦うという以外は、何でもありのルールとなっており、どちらかがギブアップするまで続けられる。
血の謝肉祭 (ぶらっどかーにばる)
宮沢熹一が主催する格闘技の大会。出場者には会場の詳細な場所を知らせず、拉致同然の状態で連行される。決まった組み合わせなどはなく、迷路のような場所で出会った者同士が対戦するというルール。基本的に試合放棄は認められず、どちらかがギブアップするか戦闘不能になるまで戦う。一人倒すごとに100万円のファイトマネーを得る事ができる。
その他キーワード
灘神影流 (なだしんかげりゅう)
古流武術。もともとは暗殺術として作られた格闘技で、打撃技や関節技に加えて投げ技を持った総合格闘術。当主を継承した宮沢熹一が、その後、傍流の「幽玄真影流」を吸収し、灘・真・神影流を興した事で、現在の本流は途絶えている状態にある。
灘・真・神影流 (なだしんしんかげりゅう)
宮沢熹一が、灘神影流の傍流である「幽玄真影流」を吸収し、宗家として興した格闘術。当初熹一は、道場を開いてこの流派の門戸を開いていたが、経営難のために道場を閉鎖する事となった。現在は灘・真・神影流の使い手は宗家である熹一のみ。
書誌情報
TOUGH 龍を継ぐ男 32巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2016-05-19発行、 978-4088905327)
第2巻
(2016-08-19発行、 978-4088905334)
第3巻
(2016-12-19発行、 978-4088905341)
第4巻
(2017-03-17発行、 978-4088906737)
第5巻
(2017-06-19発行、 978-4088907208)
第6巻
(2017-09-19発行、 978-4088907734)
第7巻
(2017-12-19発行、 978-4088908373)
第8巻
(2018-03-19発行、 978-4088908922)
第9巻
(2018-06-19発行、 978-4088910604)
第25巻
(2022-08-19発行、 978-4088924182)
第26巻
(2022-12-19発行、 978-4088925219)
第27巻
(2023-03-17発行、 978-4088926483)
第28巻
(2023-07-19発行、 978-4088928494)
第29巻
(2023-11-17発行、 978-4088930640)
第30巻
(2024-02-19発行、 978-4088931944)
第31巻
(2024-06-19発行、 978-4088933719)
第32巻
(2024-10-18発行、 978-4088934914)