概要・あらすじ
元気一杯の星野まりあは、引っ越し先の小学校入学式を迎えて、期待に胸を膨らませていた。明るく、優しく、いつもニコニコを心がけ、たくさんの友達を作ることを夢見ていた。しかし、エネルギッシュすぎるまりあの行動は暴走気味で、すぐに乱暴な行動に出てしまい、クラスで孤立してしまう。それでも、まりあはめげずにモテモテ大王を目指して、今日も元気に学校へ通う。
登場人物・キャラクター
星野 まりあ (ほしの まりあ)
街に引っ越してきて小学校の1年1組に通う元気一杯の女の子。キリリとした太い眉、大きな瞳と口が特徴。長い髪を左右のこめかみの上あたりでしばっている。声が大きくて明るく、行動が大胆。一人称は「オレ」。入学式の登校初日は自転車に乗ったまま教室に入り込み、ハンサムな担任の先生にいきなりチューをした。友達をたくさん作りたいと考えているが、乱暴なところがあるためクラスでは浮いている。 明るく、優しく、いつもニコニコの笑顔を心がけているのだが、つい怒ってしまう。人前で決して涙を見せないが、犬のウンチを踏んだことなどで「大便野郎」というあだ名を付けられ、悔しくて家でこっそり泣く、か弱い一面を持つ。父親と、「さっちゃん」と呼ぶ母親とアパートで3人で暮らしている。 将来の夢はアイドルになること。
山田 民子 (やまだ たみこ)
星野まりあの家の隣に住む気の小さな女の子。おかっぱ頭でタレ目。小学校で友達がたくさんできることを期待していたが、引っ込み思案のためなかなか友達ができない。乱暴ながらもパワフルでエネルギッシュなまりあに、振り回されつつも憧れと魅力を感じている。まりあが乗る補助輪付きの自転車の後ろに乗せてもらって登校している。
三好 すなお (みよし すなお)
星野まりあと同じ1年1組に通う女の子。明るくて可愛くて上品で、幼稚園の頃から人気者のお嬢様。美人のママからのプレッシャーもあり、クラスで一番の座にこだわる。クラスでの地位を確立するために行動する、したたかな策略家でもある。「はゆみ」という名の妹がいる。
五十嵐 文太 (いがらし ぶんた)
1年1組の男子生徒。マッシュルームカットでメガネをかけた魚顔の男の子。勉強はできる優等生タイプで、バイオリンと水泳も習い始めた。ほかの子からバカにされないようにケンカも強くなり、誰にも負けない男になって意義ある毎日を送ろうとしているが、星野まりあの起こす騒動に巻き込まれがち。
京極 サトシ (きょうごく さとし)
1年1組の男子生徒。カゼで休んでいたため、入学式から数日遅れて登校してきた。幼稚園の頃から男子からの人気が高く、リーダーシップを発揮する。お年寄りの手を引いて横断歩道を渡る優しい子だが、優等生タイプではなくやんちゃな大将タイプ。
二ノ宮先生 (にのみやせんせい)
星野まりあが所属する1年1組の担任。若くてハンサムで優しい男性教師。乱暴者のまりあのことを温かく見守るが、悪いことをした時はしっかりと叱る。将来結婚できるかなと悩むまりあに、どこにでも物好きはいるさと励ます。
今山 ミツマサ (いまやま みつまさ)
1年1組の男子生徒。明るくて、お笑いタレントや歌手のモノマネが得意な人気者。京極サトシと仲が良かったが、三好すなおのせいで気まずい関係になっていく。
柳井 ゆうき
1年1組の女子生徒。前髪で右目を隠した、男の子のような見た目の女の子。存在感が薄く、クラスでも孤立している。性格も口も悪く、小学校1年生にして、いい子でいるなんて反吐が出るぜ、とのたまう。優等生の三好すなおのバッグを川に蹴っ飛ばして笑うようなタイプ。兄がおり、兄の知り合いのいじめられっ子に蹴りを入れるような乱暴な面もある。 星野まりあのことを気に入る。
菱田 匠 (ひしだ たくみ)
星野まりあのいる1年1組に転入してきた男の子。描いた絵本が児童出版文化賞の絵本部門に選ばれ、天才少年絵本作家としてマスコミで騒がれる。周囲の女の子をモデルに絵本を描くため、モデルにして欲しい女の子たちから言い寄られるが、人を見下したような態度を取るため、評判は悪い。実は前にいた小学校では入学式にうんちを漏らしてしまい、「くそちびり」と呼ばれていたという秘密がある。
小堺 みーな (こさかい みーな)
1年2組の女子生徒。クラスにファンクラブがあるほどの美少女。1組に転入してきた菱田匠に近づき、次の絵本は自分をモデルに描いて欲しいと積極的にアピールする。自分のことを「みーな」と呼ぶ。