概要・あらすじ
親の再婚により、同じ高校に通う人気漫画家、雨宮弦と家族になった雨宮陽菜。弦は再婚から3か月たっても仕事場のマンションで生活し、家族と一緒に暮らそうとしない。陽菜は家族として早く打ち解けようと学校で声をかけるが、他人に興味がなく、冷たい目を向ける弦が実は苦手だった。両親の結婚式にも出席しないと言う弦を必死に説得する陽菜。
実の母親のことで傷ついている弦に、陽菜は自分の父親も別の女性と出て行ったことを告白し、「いずれ離れることになっても、自分には家族しかいないから大事にしたい」と思いをぶつけ、結婚式に来るよう促した。結婚式当日、弦の姿はなく落ち込む陽菜。弦からは、お祝いとして両親を描いた絵が届いていた。照れながら少し遅れて会場にやってきた弦は、家族の幸せを願う陽菜と初めて心を通わせた。
仕事用のマンションから弦が越してきて、ようやく4人で暮らし始めた雨宮家。両親や妹のために弦が一緒に暮らしてくれて嬉しい陽菜。しかし、彼が同級生の男の子であることを急に意識してしまうのであった。
登場人物・キャラクター
雨宮 陽菜 (あまみや ひな)
高校1年生の女の子。4月生まれ。働いている母の代わりに妹のお迎えや料理、洗濯、掃除など家事全般を引き受けている。世話焼きで責任感が強く、自分のことは後回しで、家族を大事にしている。黒髪で、サイドは短めのストレートロング。学校に行くときは低い位置のおさげにしている。親が再婚し、人気漫画家でイケメンの同級生、雨宮弦と家族になったため、学校の女子たちから嫉妬の目を向けられている。
雨宮 弦 (あまみや げん)
高校1年生の男の子。5月生まれ。雨宮弦の名前で漫画を描いており、自分の作品がアニメにもなっている人気漫画家。学校の女子から騒がれるほどのイケメンで、クールな性格。小さい頃から、あまり笑わない子供だったが、実の母親に絵を褒められたときは嬉しそうにしていた。実の母親が自分を捨てて家を出て行ってしまったことに傷つき、家族などいらないと強がっていた。 両親の再婚により雨宮陽菜と姉弟になったが、なかなか家族になじもうとせず、マンガを描くためのマンションで一人で生活していた。締め切り前は仕事に追われて学校を休むので、出席日数がギリギリ。
雨宮 彩葉 (あまみや いろは)
雨宮陽菜の妹で、保育園に通う女の子。天真爛漫な性格で、家族のアイドル的存在。3か月前、母親が再婚したため、新しく父親と兄ができたが、2人とはすぐに打ち解けた。兄の雨宮弦の書くキャラクター、「シュガちゃん」がお気に入り。長い髪をツインテールにしている。一人称は「いろ」。
お母さん (おかあさん)
雨宮陽菜の母親。陽菜の妹、雨宮彩葉が生まれた後、夫が女を作って出て行ってしまい、シングルマザーとして家計を支えていた。家事は苦手で、娘の陽菜に家事全般を任せている。3か月前に雨宮弦の父親と再婚し、4人家族になった。
お父さん (おとうさん)
雨宮弦の父親。四角いメガネをかけた細身の男性。前髪を斜めに流している。雨宮陽菜の母親と再婚し、4人家族になった。控えめで優しくおおらかな性格。バリバリ働いている陽菜の母親のことを好きになったため、家事が苦手でも気にしていない。