あらすじ
中学2年生の夜守コウは、あることがきっかけで、突然何もかもが嫌になり、学校へ行くのを止めた。以来、体力を使わなくなったコウは、不眠症に悩むことになった。ある日、コウは初めて誰にも言わずに、夜一人で外に出た。人々が寝静まった中を、気分よくうろついていたコウは、頭からフードを被った黒ずくめの少女に出会う。「眠れない人間の相談に乗って、悩みを解決してやりたい」。少女はそう言って、コウを自分の部屋へと案内する。こうして雑居ビルの一室に、コウは連れてこられた。ガランとした部屋には、せんべい布団と枕が2つのみ。少女はコウを布団に寝かし、添い寝する。ちょっと変だけどいい人かもしれない、そう感じたコウは寝たふりをして、少ししたら家へ帰ろうと決めた。すると、コウが寝たと思った少女はニヤリと笑い、コウの喉元に嚙み付いて血を吸った。コウの血がめちゃくちゃおいしいことに驚く少女と、寝たふりをしていたが、びっくりしてむくりと起き上がるコウ。少女の名は七草ナズナといい、その正体は吸血鬼だった。自分も吸血鬼になるのかという、コウの質問をナズナは否定し、人間が吸血鬼になるには、恋しなければならないという。吸血鬼に惚れた人間が、その吸血鬼に血を吸われると、眷属になるというのだ。夜の世界がすっかり気に入ったコウは、ナズナに「自分を吸血鬼にしてくれ」と頼む。ナズナは眷属を作らない主義だったが、「自分に恋をさせてほしい」と食い下がるコウに、「好きになりたければ、好きにしろ」と言い放つ。「吸血鬼らしく、格別に美味いコウの血を吸わせてもらうだけだ」と。こうして、コウはナズナに恋するために、毎日夜ふかしをするようになった。
テレビアニメ
2022年テレビアニメ化。7月7日よりフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送。監督は板村智幸。キャストは、主人公の夜守コウを佐藤元、吸血鬼の少女の七草ナズナを雨宮天が演じる。主題歌はCreepy Nutsが手掛け、オープニングテーマ『堕天』、エンディング・テーマ『よふかしのうた』共に担当。
関連情報
2021年11月11日、アニメ化決定に合わせテイザーPV公開。
2021年11月18日、TSUTAYAにて9巻発売記念キャンペーン。9巻購入者に描き下ろしのイラストカードを配布 。
登場人物・キャラクター
夜守 コウ
14歳の少年で、中学2年生。女性が苦手で、告白してきた女子をふったことを彼女の友達に責められ、何もかもが嫌になり、学校へ行くのをやめる。以来、不眠症に悩み、ある日初めて夜に外出した際、吸血鬼の少女の七草ナズナに出会う。好きになった吸血鬼に血を吸われると、吸血鬼になれると知った夜守コウは、毎夜ナズナと会い、彼女に恋をして吸血鬼になろうとがんばる。
七草 ナズナ (ななくさ なずな)
自由奔放に夜の世界を生きる吸血鬼の少女。フード付きの黒マントを羽織っているが、その下はショート丈のへそ出しトップスにショートパンツ。ビールが好きで、下ネタを得意とするが、恋バナには照れるという不思議な性格。夜守コウの血が、めちゃくちゃおいしいことに感動する。
書誌情報
よふかしのうた 20巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2019-11-18発行、 978-4091294920)
第2巻
(2020-02-18発行、 978-4091295569)
第3巻
(2020-04-16発行、 978-4098500642)
第4巻
(2020-08-18発行、 978-4098501632)
第5巻
(2020-10-16発行、 978-4098502684)
第6巻
(2021-01-18発行、 978-4098503841)
第7巻
(2021-04-16発行、 978-4098505227)
第8巻
(2021-07-16発行、 978-4098506354)
第9巻
(2021-11-18発行、 978-4098507351)
第10巻
(2022-02-18発行、 978-4098508723)
第11巻
(2022-06-17発行、 978-4098511273)
第12巻
(2022-07-15発行、 978-4098512041)
第13巻
(2022-09-15発行、 978-4098512577)
第14巻
(2022-12-16発行、 978-4098514748)
第15巻
(2023-03-16発行、 978-4098517671)
第16巻
(2023-06-16発行、 978-4098521234)
第17巻
(2023-07-18発行、 978-4098526154)
第18巻
(2023-11-17発行、 978-4098528554)
第19巻
(2024-02-16発行、 978-4098531158)
第20巻
(2024-03-18発行、 978-4098531967)