よろしくメカドック

よろしくメカドック

身近な国産の市販車を中心にチューンし他のチューンショップとバトルする、新しい形のレース漫画。テクニックではなく、パーツの性能や組み合わせ、バランスなどがマシンの性能を左右するのが特徴。

正式名称
よろしくメカドック
作者
ジャンル
レーベル
集英社文庫 コミック版(集英社)
巻数
全7巻完結
関連商品
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概要・あらすじ

メカドック」とはメカニカルドクターの略。そんな名のチューニングショップで働くメカニック、風見潤の夢は、F1カーを作ること。中村一路ノロさんと共に他のチューニングショップのライバルたちと競い合い、高めあいながら長距離公道レースからサーキット、ゼロヨンにエコレースまで様々なジャンルのレースで勝利してゆく。

その腕を認められ、はフェラーリF1チームへの参加が許されるが、結局は仲間と共にマシンを作ることを選ぶ。

登場人物・キャラクター

風見 潤 (かざみ じゅん)

メカドックのチューニングを一手に引き受ける。ボアアップやターボなどエンジンの出力を上げるパワー中心のチューンが多いが、同時にブレーキも強化するなどバランスを重視する。自動車が好きで、凄いマシンを見ると負けずに新しいマシンを構想する熱血漢。しかし少しオッチョコチョイなところも。 爪を噛む癖がある。

中村 一路 (なかむら いちろ)

メカドックの経理担当。予算以上の金をかけてしまう風見潤のチューンに頭を悩ませている。潤と同じ専門学校を首席で卒業しているが、実際の作業は得意でない。理論や数値計算などは得意なので、設計面でのサポートをすることが多い。後に東日本サーキットGPではホンダ・シティターボⅡ「ブルドッグ」でドライバーとして参戦。 見事完走した。

野呂 清 (のろ きよし)

メカドックの板金・塗装担当。関西出身で、大柄な体に人情味あふれる優しい心の持ち主。何かとケンカしがちな風見潤と中村一路の間に割って入る。母親が病気で、腎臓の移植手術を受ける必要があるとされ、その手術代として全日本ゼロヨングランプリの賞金が使われた。東日本サーキットGPではドライバーとしても参加した潤と一路をピット作業でフォローするなどした。

聖おイカ (ひじりおいか)

メカドックの近所にある解体屋「聖」の老女主人。メカドックはパドックのカスタムカーを始め、中古のパーツや車体などで色々世話になっている。義理と人情には厚いが、ケチ。スクラップであっても金を取る。

小野 誠三郎 (おの せいざぶろう)

交通機動隊の警官。小野麗子の父親。娘を溺愛しているが、実は暴走族だとは知らない。松桐坊主の天敵で、愛車であるスカイラインのパトカーで暴走族を追いかけ回してはとっちめている。

松木 千明 (まつき ちあき)

松桐坊主のリーダー。リーゼントにサングラス。出っ歯。お調子者で見栄っ張り、女好き。

桐島 桐人 (きりしま きりと)

松桐坊主のメンバー。リーゼントにサングラス。メンバーの中では常識人。

月成 兵六 (つきなり ひょうろく)

松桐坊主のメンバー。スキンヘッドにサングラス。背が低いのでよく子供と勘違いされる。

小野 麗子 (おの れいこ)

赤のトヨタ・スポーツ800に乗る一人暴走族。常にレーシングスーツを着用。父親は交通機動隊の小野誠三郎。風見潤に惚れており、同じく恋のライバルとして早坂優とは度々ケンカをする。車でのライバルは南条久子。

神崎 周治 (かんざき しゅうじ)

メカドックの近所にある喫茶店「パドック」の店長。駅前にスーパーができたため、客足が遠のき閉店を決意する。その後工事現場で働いていた際に、転落し骨折。メカドックのメンバーと松桐坊主たちの協力で、バスの内部を喫茶店に改造したカスタムカーを提供され、新たなスタートを切る。

神崎 しのぶ (かんざき しのぶ)

メカドックの近所にある喫茶店「パドック」の看板娘。父親思いの少女。

早坂 優 (はやさか ゆう)

スズキ・セルボのミニパトに乗る交通巡視員。真面目だが思い込みが激しく、踏切でミニパトがハマってしまったのを助けた風見潤に一目ぼれ。その後交通違反を繰り返すコルベットを追うために、潤にミニパトのチューンを依頼するなど徐々に接近する。東日本サーキットグランプリではレース中の事故の早期発見と称して勝手に実況ヘリに乗り込んだ。

那智 渡 (なち わたる)

スピード・ショップ「チャンプ」のオーナーでチーフメカニック。富士スピードウェイゼロヨン大会で前人未到の11秒台記録をはじめ、世界耐久レースでも優勝するなどメカニックとしてもレーサーとしても一流。プライドも高いが、それに見合う実力もある。ロータリーエンジンにこだわりがあり、マツダ車でない車両にもロータリーエンジンを搭載することがある。 全日本ゼロヨングランプリで風見潤との勝負に負け、メカドックのスタッフとして参加するが、東日本サーキットグランプリで潤に負け、メカドックを去る。その後三戸光圀との勝負の代理ドライバーとして潤と対決。再び敗れた後はチューニング修業のため渡米する。

渡辺 俊光 (わたなべ としみつ)

レーシングワタナベのオーナー。チューニングの神様とも呼ばれる。サングラスに髭がトレードマーク。風見潤たちの憧れのチューナーでもある。日産・フェアレディZをベースにチューニングすることが多く、数々のレースで潤や那智渡と三つ巴の戦いを続け、全日本ゼロヨングランプリでは潤に負けて引退を宣言する。 しかし、東日本サーキットグランプリではチーム夢幻として参戦し、潤たちの前に再び立ちはだかる。しかし、この時白内障で視力が低下しており、最後は目を閉じて運転するという神業を見せる。若きチューナーたちの前に立ち、自らを越えてゆくことを理想としている。

東條 誠 (とうじょう まこと)

カーショップ・ハイギアード所属。キャノンボールトライアルに135馬力のエンジンを2つ搭載したピアッツアで参戦。その後も東日本サーキットグランプリにトヨタ・MR2で参戦したがリタイア。マイレッジマラソンやMMカーオンリーレースなど数々のレースに参戦した。

露崎 武士 (つゆざき たけし)

北海道にあるチューニングショップ「紫電改」のオーナー。戦前から戦闘機のチューンをしてきた人物で、エンジンの音を聞くだけで不具合が分かる。チューニング界の生き字引、長老でもあるが、本人は老人扱いされる事を好まない。紫電改の前身「露崎モータース」時代は自らハンドルを握ることもあったが、弟子の渡辺俊光に負けた以降はチューンに専念している。 若者を応援するのが好き。

兵藤 千里 (ひょうどう ちさと)

「夢幻」のオーナー。全日本ゼロヨングランプリを主催した。中村一路の高校の先輩で、元々はバイク乗りだったが、その夢を捨て四輪の世界へ飛び込んだ。父親が経営する、帝都セラミックの技術を使いセラミック・エンジンを開発。これに軽量ボディを組み合わせたRX-7で、メカドックのCR-Xと決勝戦に挑み、僅差で敗れる。 その後、全国から優秀なチューナーを引き抜き、究極のマシンを作る「夢幻計画」を発表し、東日本サーキットグランプリを開催。再びセラミックエンジンのニューカーを投入するなど、積極的に活動している。

那智 徹 (なち とおる)

神奈川県警特別高速隊の警察官で、那智渡の双子の弟。兄へのライバル心が強い。キャノンボールトライアルの参加者を検挙しようと自らチューンしたシルビアで挑むが、渡辺俊光に「渡と勝負をしたい」という本心を見透かされ、、警察無線に偽の情報を流してレースを続行させる。最後はポルシェのパトカーにシルビアを当てて追跡できないようにした。

五十嵐 充 (いがらし みつる)

東日本サーキットグランプリに、夢幻チームのドライバーとして参加。元々はコンピュータにしか興味がなかったが、レースで勝ち続ける風見潤の姿を見てレースの世界へ身を投じた。父親の五十嵐辰也は、かつて露崎武士の下にいた天才チューナーだが、事故で夭折。自らを渡辺俊光の後継者として、その後も三戸マイレッジマラソンやMITO NEOオンリーレースなどでメカドックの強力なライバルとして登場してくる。

南条 久子 (なんじょう ひさこ)

女性向けのドレスアップチューン専門店、美酒蘭(みしゅらん)のオーナー。スピードやパワーではなく、路上で何かとちょっかいを出される女性を守るためのドレスアップを施す。当初一路とは相性が悪く、メカドックとドレスアップチューン勝負をすることになった原因でもある。勝負のために作った新作のシティが、ブレーキなど安全面を考慮していなかったことを素直に恥じる正直な部分もある。 その後は中村一路にちょっかいを出し続け、全日本ゼロヨングランプリの出場車を盗まれたメカドックに車両を提供したり、小野麗子にトヨタ2000GTを貸すなど協力的な関係が続く。

三戸 光圀 (みと みつくに)

三戸コンツェルンの会長。自動車部門を新設し、日本発のカロッツェリア(手作りオーダーメイド車販売)を手掛けようとする。そのため優秀なメカニックを集めるため、風見潤や那智渡を引き抜こうとした。マイレッジマラソンでは自らドライバーとして参加。辛くも勝利したが、続くMITO NEOオンリーレースでは、ドライバーとして自分の代わりに那智を指名する。

イベント・出来事

キャノンボールトライアル

『よろしくメカドック』に登場する大会。大手ショップと雑誌社がタイアップで企画した日本版キャノンボールの予選。本戦は描かれなかった。千葉の九十九里海岸から神奈川の江の島までを走る。レースのコースは自由だが、雑誌社とのタイアップで写真撮影をするために、東金道路と逗子インターを通過するというレギュレーションがある。参加車両1台に付き2名まで参加できる。 メカドックはセリカXXで参戦。風見潤得意のボアアップにツインターボとニトロを装備。パワーインジェクターやEFIで強化してある。エンジンの耐久性にもよるが数回のブースト加速が可能。接戦の末二位。

全日本ゼロヨングランプリ (ぜんにほんぜろよんぐらんぷり)

『よろしくメカドック』に登場する大会。日本全国のチューンの強者が集まるレース。富士スピードウェイで開催。メカドックはホンダ・バラードCR-Xをミッドシップに改造したマシンで参戦。大排気量のパワーではなく、軽量化することでパワーウェイトレシオを重視した作り。しかし当初完成させたマシンを盗まれてしまい、南条久子が持ち込んだCR-Xで急遽同じ車を作り参戦した。 実際には、夢幻のセラミックエンジン搭載車のプロモートを兼ねたデビュー戦であった。

東日本サーキットグランプリ (ひがしにほんさーきっとぐらんぷり)

『よろしくメカドック』に登場する大会。東日本にある富士スピードウェイ、筑波サーキット、鈴鹿サーキットの3つのサーキットを公道レースで結ぶという前代未聞の大規模レース。サーキットでの走行より公道を走る距離が長いので、性能だけでなく耐久レースのような信頼性が重視される。メカドックからは風見潤がフェアレディZを改造したグローサーZ、那智渡がトリプルローター化したメカドックRX-7、中村一路がブルドッグで参戦。

三戸マイレッジマラソン (みとまいれっじまらそん)

『よろしくメカドック』に登場する大会。三戸コンツェルンが自動車工場を新設することになり、その建設予定地にメカドックの敷地が入っていたため、メカドックに立ち退きを迫る。事情を知った会長・三戸光圀より謝罪されるが、納得できない中村一路は光圀とケンカになり、メカドックが負けたら店を畳む、光圀が負けたら言う事を聞くという条件で、燃費競争「マイレッジマラソン」で勝負をつけることになる。 メカドックはスーパーカブのエンジンをベースにした超軽量三輪車を投入。勝負は僅かな差で光圀の勝ちに終わるが、光圀は自社ブランドのマシンで再び勝負を提案する。

場所

メカドック

『よろしくメカドック』の登場する店。風見潤たちの所属するチューニングショップ。名前はメカニカルドクター、「車の医者」の略。主に地元の走り屋たちを相手に、車のメンテナンスとチューンをしていたが、キャノンボールトライアルへの出場など、大きなレースで数々のグランプリを取ったことから、全国的に名前が知れ渡り、次第に注文が入り始める。 しかし、メンバーは潤と中村一路、ノロさんの3名と変わらず。一時期那智渡が参加したものの、渡米してしまう。

書誌情報

よろしくメカドック 全7巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(1999年8月発行、 978-4086175012)

第2巻

(1999年8月発行、 978-4086175029)

第3巻

(1999年10月発行、 978-4086175036)

第4巻

(1999年10月発行、 978-4086175043)

第5巻

(1999年12月発行、 978-4086175050)

第6巻

(1999年12月発行、 978-4086175067)

第7巻

(1999年12月発行、 978-4086175074)

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