マシンハヤブサ

マシンハヤブサ

悪の組織ブラック・シャドーに父・隼正義博士と兄を殺された隼剣が、父の遺志を継いで開発されたマシンハヤブサに乗り、ブラック・シャドー打倒を誓う西音寺博士が結成した西音寺レーシングチームの仲間ガンテツ、ヤマト、ムツ、カミカゼ、さくらと共に、レース界の世界制覇を目論むブラック・シャドーが仕掛けた数々のデスマッチレースに挑んでいくカーレース漫画。同名テレビアニメの原作。

正式名称
マシンハヤブサ
ふりがな
ましんはやぶさ
作者
ジャンル
アクション
 
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

新型エンジンの開発をしていた隼正義博士の命を奪い、隼レーシングチームを壊滅に追い込んだ悪の組織ブラック・シャドーは、さらに世界のカーレース界を手中に収めるため、過酷な死のレースを開催し、悪逆なレースを続けていた。隼正義博士の研究を引き継ぎ、夢のガソリンのドリーモイルを精製しキャバリー・エンジンの開発に成功した西音寺博士は、現在のレース界に不満を抱き、腕の立つレーサーガンテツヤマトムツカミカゼを密かに集める。

これに妹のさくらと、隼正義博士の息子で兄をレース中に殺された隼剣を仲間に加え、打倒ブラック・シャドーを目指して西音寺レーシングチームを結成する。対するブラック・シャドーもボスの魔王エイハブの司令の下、危険なレースで西音寺レーシングチームを抹殺するため、世界各地から呼び寄せた様々なレーサー達の殺人マシーンで挑む。

登場人物・キャラクター

隼 剣 (はやぶさ けん)

西音寺レーシングチーム所属のレーサー。父・隼正義博士の研究を引き継いで西音寺博士が開発したキャバリー・エンジンを搭載するマシンハヤブサに乗る。「隼」をモチーフにしたヘルメットを被る。ブラック・シャドーに父と兄を殺された激しい恨みがあり、仇討ち目的でチームに参加している。 レーサーとしての腕はチームの中でもトップで、常にレースの優勝争いに絡むほどだが、威勢が良く、冷静さを失い西音寺博士から注意される事もある。短気を起こして命令違反やチームを飛び出してしまう事も少なくない。レース中に命を落とした友人の悲願を達成させるため、命令違反をしても優勝を果たす友達思いな面がある。レース五連覇を達成した事で一流スターのような扱いを受け、連日の取材やテレビ出演で天狗になっていた時期もあったが、その後怪我を押して出場したレースで闘志を取り戻し、精神的にも成長した。 アラブで殺人集団の国王暗殺計画に利用され、容疑者としてレース中に警察に追われる事もあった。

西音寺 洋輔 (さいおんじ ようすけ)

ブラック・シャドーの手に掛かり命を落とした隼正義博士の遺志を継ぎ、夢のガソリン・ドリーモイルを精製し、開発途中だったキャバリー・エンジンを完成させる。また世界のレースを自らの手中に収めようと企むブラック・シャドーの野望を阻止するために、現在のレース界に不満を抱く隼剣、ガンテツ、ヤマト、ムツ、カミカゼを密かに集め、これに妹のさくらを加えた7人で西音寺レーシングチームを結成し、打倒ブラック・シャドーに燃える。 トランスポーター以外の用途として司令室やメンバー達の作戦ルーム、そして整備室まで完備した、新幹線のような大型トレーラー・ビッグギャリーで移動し、テスト走行のできる空母も保有している。 当初マシンハヤブサ、マシンヤマトの2台を試作していたが、その後メンバーそれぞれのマシンを開発し、マシンハヤブサはレースの特性に合わせてエンジンを換装できるように改良した。さらに砂漠レース用の専用マシンや、瞬間的にこれまでの倍の加速を可能にした超過速プラグも開発している。

ガンテツ

西音寺レーシングチーム所属のレーサー。隼剣と共にほぼ全てのレースに参加。デビュー戦となる第三回富士樹海スピードウェイレースでは、試作車として完成していたマシンハヤブサの隼剣と共に、同じく完成していたマシンヤマトに乗って参加した。以降は自身のマシン、6輪のマシンガンテツに乗る。 虎をモチーフにしたヘルメットを被る。隼剣とのコンビネーション技フライングアタックでは、マシンから滑走用のスロープを出してマシンハヤブサをジャンプさせる。力自慢で、ブラック・シャドーの戦闘員達と格闘したことも。

ヤマト

西音寺レーシングチーム所属のレーサー兼整備士。チーム最年長で、レースのキャリアは西音寺博士よりも長い。西音寺博士の指示により、新型マシンの製作から隼剣のピアノの練習用として、間違ったメロディーを弾くとナイフやトンカチといったあらゆる仕掛けが飛び出す装置も作っている。愛用のマシンヤマトは試作車としてマシンハヤブサと同時期に作られたが、レースにはガンテツならびに西音寺博士が乗って参加しているため、作中でレースに出場するシーンは描かれていない。

ムツ

西音寺レーシングチーム所属のレーサー。海外を渡り歩いたレーサーで語学が堪能なため、アラブで訪れた街の新聞に書かれていた国王暗殺の記事を仲間に読み上げたことも。5輪のマシンムツに乗る。空母で行われた超過速プラグのテスト中に発生した事故によりガンテツ、カミカゼと共に負傷し、全治4か月の怪我を負う。

カミカゼ

西音寺レーシングチーム所属のレーサー。当初は早くレースに出たいという発言をしていたが、後に車体の前後に2つの巨大なローターを装備したマシンカミカゼに乗って出場を果たす。ビッグギャリーの中でガンテツを将棋でやり込めたり、作戦会議中に紙飛行機を飛ばして西音寺博士に注意される。

西音寺 さくら (さいおんじ さくら)

西音寺博士の妹で、西音寺レーシングチームに所属。レースには出場せず、メンバー達の応援や通信、救護、お茶出しなどのサポートをしている。作中で18歳の誕生日を迎える。最終決戦でブラック・シャドーの首領・魔王エイハブによって誘拐され、チームの仲間達が救出に向かう。

バロン

ブラック・シャドーの顧問弁護士で、首領・魔王エイハブに仕える幹部。通常はルーマニアの山間にあるブラック・シャドーの総本部で、レーサーの人選を行う破壊班をはじめ黒覆面の四天王や世界各地から召還したレーサー達に対して、魔王エイハブからの司令を伝え、失敗した者には裁きを下している。 超過速プラグのテストで事故が続き、西音寺博士に反発してチームを飛び出した隼剣をスカウトし、仲間に引き入れようとした。自身も3人の手下と共にボンネットに巨大なボーガンを装備した殺人マシンに乗り、西音寺博士にデスマッチを挑む。

赤いジャッカル (あかいじゃっかる)

ブラック・シャドー所属のレーサー。第三回富士樹海スピードウェイレースに出場するために来日して、西音寺レーシングチームと最初に対決した。超音波の指笛で鳥達を自由に操り、相手のマシンの吸気孔に飛び込ませてエンジンを焼きつかせたり、コックピットを襲撃させたりさせる技が得意。期待が高まる隼剣達に対し、レーサーには常に冷静さとコンピューターのような正確な計算力が必要で、優勝して命を落とすよりも2位か3位を目指せと忠告する。

ハブ=ラムセス (はぶらむせす)

ブラック・シャドー所属のレーサー。西音寺博士が開発した新型マシンの情報を得たブラック・シャドーが、妨害工作をするために選び出された。サハラ砂漠で羊飼いに変装して、新型マシンのテスト走行をスパイし、完成間近になると練習中の隼剣を襲撃した。操縦席からガス弾を発射する銃を撃ち相手を攻撃する。

スペードのサタン

ブラック・シャドー所属のレーサー。湾の周囲20キロにわたって作られた恐怖の岩場レースに参加するために来日。特殊な霧状の物質を噴出させる円盤を発射するマシンに乗り、路面を凍らせ相手をスピンさせる。隼剣と勝負を争っていた青木タケシを襲撃する。

ジョン=レスター (じょんれすたー)

ブラック・シャドー所属のレーサー。レース5連覇で人気スターとなった隼剣をスタジオで事故に見せかけて全治2か月の怪我を負わせ、その間に7連覇を達成してレース界のプリンスと呼ばれるようになり人気を奪う。再起をかけて挑む隼剣に、炎の中を抜けるコース上で車体に仕掛けた鉄球を振り回して攻撃してきた。 隼剣に肉体的苦痛を与えレースにも勝利したが、敵の勝負に賭ける闘志を呼び戻し、精神面をさらに強くしてしまった事で魔王エイハブの怒りを買う。

久保 修司 (くぼ しゅうじ)

隼剣の友人で互いにプロレーサーを目指していた。一度コースを外れると二度と出てこられない原生樹林のコースを走る第三回富士樹海スピードウェイレースで、隼剣と再会する。幼い頃に隼剣も世話になっていた母親が重い病気にかかり、大きな病院での手術を受けるために賞金の1千万円が必要となり、隼剣の制止も聞かずに危険なレースに参加。 赤いジャッカルの攻撃に遭う。

青木 タケシ (あおき たけし)

隼剣親子が昔から世話になっている佃煮屋・佃五兵衛の息子で、6代目を継ぐはずだったが、レースの夢を諦めきれずにいる。昔から父親に、出来がよく品行方正で勉強もできた隼剣と比較される事が悔しくてたまらなかった。現在もレースの資金を両親にねだり、何をやっても半端者とされていたが、湾の周囲に設けられた恐怖の岩場レースで隼剣に対決を挑み、優勝する事で日本一の息子だと褒められたいと思っていた。 父親も表向きはレーサーの息子を認めていないが、陰ながら応援していた。

集団・組織

西音寺レーシングチーム (さいおんじれーしんぐちーむ)

『マシンハヤブサ』に登場する組織。隼正義博士の遺志を継ぎキャバリー・エンジンを完成させた西音寺博士が、打倒ブラック・シャドーのために、現在のレース界に不満を抱く隼剣、ガンテツ、ヤマト、ムツ、カミカゼを密かに集め、これに妹のさくらを加えた7人で結成したレーシングチーム。ブラック・シャドーが主催する危険なレースに出場し優勝を目指す。 西音寺博士とさくらを除く各メンバーのマシン、マシンハヤブサ、マシンガンテツ、マシンヤマト、マシンムツ、マシンカミカゼと、トランスポーターや司令室、作戦ルーム、整備室として新幹線のような大型トレーラー・ビッグギャリー、テスト走行のできる空母を保有している。

ブラック・シャドー (ぶらっくしゃどー)

『マシンハヤブサ』に登場する組織。カーレース界の世界制覇の野望を抱く悪の組織。隼正義博士の命を奪い、隼レーシングチームを壊滅に追い込んだ。総本部はルーマニアの山間に建てられた古城の中にあり、ここにいる顧問弁護士のバロンが首領・魔王エイハブからの司令を受けて黒覆面の四天王に作戦を下す。世界各地で過酷なレースを主催し、そこに殺人マシンに乗るレーサーを送り込んで他のレーサーを事故に見せかけて始末する事で勢力を伸ばしている。

その他キーワード

マシンハヤブサ

『マシンハヤブサ』に登場する架空のレーシングカー。西音寺レーシングチームの隼剣が乗る。開発を進めていた隼正義博士の遺志を継ぎ、西音寺博士が完成させた。エンジンを1基~5基まで自由に搭載できるのが最大の特徴で、どんな悪条件のレースにも威力を発揮できるマシン。作中のレースではV1~V3エンジンが使用された。 試作車としてマシンヤマトと共に最初に開発され、第三回富士樹海スピードウェイレースでデビューを果たす。マシンガンテツの装備とのコンビネーションで、ジャンプで相手を飛び越えるフライングアタックという技が使える。

SHARE
EC
Amazon
logo