ラーメン大好き小泉さん

ラーメン大好き小泉さん

鳴見なるの代表作。お嬢様の雰囲気漂うミステリアスな女子高生、小泉さんが、彩り豊かなラーメンの数々を心ゆくまで堪能する姿を描いたグルメ漫画。取り上げられるラーメンの魅力はもちろんのこと、小泉さんの口から次々と繰り出される薀蓄も見どころの一つ。竹書房「まんがライフSTORIA」Vol.3(2013年9月30日)から休刊号となるVol.37(2019年7月30日)まで連載され、同社「ストーリアダッシュ」に移籍し2019年9月6日から2024年2月23日まで連載。その後「月刊少年チャンピオン」に移籍し2024年11月号から連載。2015年6月テレビドラマ化、2018年1月テレビアニメ化。

正式名称
ラーメン大好き小泉さん
ふりがな
らーめんだいすきこいずみさん
作者
ジャンル
ラーメン
レーベル
バンブーコミックス(竹書房)
巻数
既刊11巻
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概要・あらすじ

どことなくお嬢様の雰囲気が漂う寡黙な転校生、小泉さん。クラスメイトの大澤悠はある日の帰り道、ラーメン屋の行列に1人で静かに並ぶ小泉さんの姿を目撃する。成り行きで一緒にラーメン店に入ることになった悠だが、注文して出てきたのは、器からあふれんばかりの具材が盛られた二郎系ラーメンだった。

その圧倒的な量に戸惑う悠だったが、さらに驚きだったのは、その山盛りのラーメンを勢い良く啜る小泉さんの姿だった。普段の様子とはまるで違う幸せそうな表情を見せる小泉さん。彼女は実は、ラーメンをこよなく愛するラーメンのプロフェッショナルだったのだ。今までのイメージとは違う小泉さんを見た悠は俄然彼女に興味を抱くようになり、積極的に行動を共にしようとする。

そして、小泉さんと彩り豊かなラーメンの数々を啜っていく中で、ラーメンの奥深い世界を垣間見ていくのだった。

登場人物・キャラクター

小泉 (こいずみ)

高校1年生女子。ウェーブがかった髪(金髪に近いが、作者によればかん水の黄色のイメージ)に丁寧な言葉遣いと、どことなくお嬢様のような雰囲気を漂わせるミステリアスな転校生。ラーメンをこよなく愛しており、一日に複数のラーメン屋を訪ねることもしばしば。普段は誰とも話そうとせず読書ばかりをしている寡黙で無愛想な女子高生だが、ラーメンを食べるときだけは表情豊かになり、幸せそうな顔を伺わせる。 ラーメンへの情熱は凄まじく、豊富な知識を持っているほか、食べたいラーメンがあればわざわざ遠方まで駆けつける行動力も持っている。成績は優秀なはずなのだが、ラーメン旅行の疲れでテストをまともに受けられず、追試になってしまうこともある。

大澤 悠 (おおさわ ゆう)

高校1年生の女子。小泉さんのクラスメイト。黒髪ショートカットのハツラツとした女の子。昔から可愛い女の子に目がなく、転校してきた小泉さんのことも気にかけていた。ある日の帰り道、ラーメン屋の行列に並ぶ小泉さんの姿を偶然目撃する。その後、成り行きで共にラーメンを食べたことがきっかけで、小泉さんのラーメン好きを知り、もっと仲良くなりたいと思うようになる。 以後、小泉さんに対し異常なまでの執着心を見せるようになり、彼女に気に入られようと孤軍奮闘することとなる。小泉さんからはそっけない態度であしらわれてしまうことが多いが、打たれ強いのか鈍感なのか、まったく気にしていない様子。 ラーメンについての知識は乏しく、ラーメン屋ではいつも小泉さんに説明してもらう。両親が共働きのため料理は得意であり、小泉さんに創作ラーメンの数々を披露した。

中村 美沙 (なかむら みさ)

高校1年生の女子。小泉さんのクラスメイト。髪型はツインテール。自分のことを美沙と呼んでいる。「美沙よりモテる子は邪魔」という理由から小泉さんを苦手としていた。そう言うだけあって、自分の容姿には自信があり、実際男子からの人気も高い。しかし、「モテるからどうせ彼氏がいるんだろう」と思われてしまうせいで、実は恋人がいたことも告白されたこともない。 念願叶ってできた彼氏にも、手すら繋ぐことなくフラれてしまった上に、その現場を小泉さんに見られてしまう。実は激辛マニアで、小泉さんが食べられるようになるまでに1年をかけた、ラスボス級の辛さを誇る北極というラーメンも完食する。 共ににラーメンを食べたことで小泉さんへの苦手意識が減ったようで、連絡先も交換している。学業成績は悪く、追試を受けずに済むだけで喜ぶほど。

高橋 潤 (たかはし じゅん)

高校1年生の女子。小泉さんのクラスメイト。眼鏡を掛けた黒髪ロングヘア。成績優秀で、定期試験の順位もトップクラス。ほかに誰もやりたがらなかったため、クラス委員長を引き受けたが、、それから委員長というあだ名で呼ばれるようになる。なお、本人はそのあだ名を好ましく思っていないようである。 クラス委員長として小泉さんに接触するよう教師に頼まれ、彼女がテストの答案を白紙で出した理由を尋ねる。以前はラーメンが好きだったが、学校の食堂でラーメンを食べた時、湯気で眼鏡が曇り大勢の前で笑われ恥ずかしい思いをしたため、熱々の麺類を避けるようになった。眼鏡を外すと何も見えなくなるほどの近眼。 共にラーメンを食べ、小泉さんが潤のラーメン好きを知ったことで、その後はクラスでも普通に話すようになる。

書誌情報

ラーメン大好き小泉さん 11巻 竹書房〈バンブーコミックス〉

第11巻

(2023-07-11発行、 978-4801980907)

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