概要・あらすじ
アマチュアロックバンド蘭丸団のドラマー甘利くんがケガで入院した。1カ月後のコンテスト出場に向け、ドラマーの代役として甘利くんが平河内を推薦。メンバー全員がアルバイトをして平河内に払うギャラを稼ぎ、雇うことにする。平河内は、ドラムは上手いが協調性がなく、冗談の通じない堅物。なによりも女が大嫌いなので、ヒロインの三輪倫子は男のふりをするハメに。
隠し事をし、冗談も通じなくなったバンドは次第に気まずい雰囲気になっていく。ついに倫子は自分が女であることを打ち明ける決意をする。
登場人物・キャラクター
三輪 倫子 (みわ りんこ)
蘭丸団のキーボーディスト。蘭丸団のリードギター佐藤ちゃんに似ていることから無理矢理メンバーに入れられた。ピアノが上手く努力家。嫌なことを嫌と言えない性格。佐藤ちゃんに惚れているが、それを言葉にする勇気はない。
佐藤ちゃん (さとうちゃん)
蘭丸団のリードギター。追っかけファンが大勢おり、美形で女性にもてる。口が悪く、足癖も悪く、粗野で、短気。恋愛には奥手で主人公倫子の恋心にも全く気がつかない。演奏は妥協を許さず、ギターの腕前はライバルバンドも一目おくほど。
平河内 (ひらこうち)
南高校ロック同好会のドラマー。蘭丸団のドラマー甘利くんが骨折してしまったので、代役に雇われる。冗談が通じない堅物で、大の女嫌い。女嫌いである平河内の目をごまかすため、男装していた三輪倫子のキーボードプレイに魅了され、引き抜こうとする。
集団・組織
蘭丸団 (らんまるだん)
『蘭丸団シリーズ』に登場するアマチュアのロックバンド。三輪倫子がキーボーディストを担当している。ほかのメンバーはギター佐藤ちゃん、ヴォーカルとサイドギター今井くん、ベース渡辺くん、ドラム甘利くん。『わずか4分の1の冗談』では、ドラマーの甘利くんが骨折したため、代役として平河内を助っ人に加えるが、三輪倫子が女性だとわかり脱走されてしまう。