概要・あらすじ
まだロックがいかがわしい音楽とされていた時代。若者たちに人気のロックミュージシャン、ハデー・ヘンドリックスは、ライブが盛り上がると自身のギターを破壊してしまうという癖があり、ライブの度に9万円の赤字を出してしまうのが悩みの種だった。バンド仲間のジョニーからギター破壊を禁止されたハデヘンだったが、そのせいで演奏のパフォーマンスが低調になり、ライブハウスを出禁の憂き目に遭う。
金をかけずに新たなギターを調達する必要に迫られ、ジョニーの発案で楽器店に盗みに入ったハデヘンたちだったが、店主とその妻に見つかり、強盗犯として警官隊に包囲されてしまう。こうして、警官隊を前にハデー・ヘンドリックスのラストライブが始まった。
登場人物・キャラクター
ハデー・ヘンドリックス
ボーカル兼ギタリストのロックミュージシャンで、半分禿げた頭をした18歳の男性。その実力は本物であり、若者たちから熱狂的な支持を受けているが、演奏中に熱くなるとギターを叩き壊してしまうという癖があり、ライブでは毎回大赤字を出してしまっていた。
ジョニー
ハデー・ヘンドリックスとロックバンドを組んでいる男性ベーシスト。サングラスにリーゼントが特徴。ハデヘンに対しギター破壊禁止令を出したり、楽器店へギター窃盗に入ろうと画策したりするなど、ハデヘンのためを思って様々な提案をするが、決まって裏目に出る。
ボブ
ハデー・ヘンドリックスとロックバンドを組んでいる男性ドラマー。坊主頭の小太りでオーバーオールを着ている。
漫☆F画 太郎 (まんえふが たろう)
作者である漫☆F画太郎本人がモデル。クリスマスの夜に酔っ払ってゲロを吐きながら街をさまよっていたところ、たまたまハデー・ヘンドリックスのライブが行われているライブハウスに迷い込み、その演奏に感銘を受ける。