アイ・Boy

アイ・Boy

運動神経抜群で元気いっぱいの羽鳥愛子は、出生の秘密を抱えた高見翔と美杉カイという2人の男の子の狭間で、運命のいたずらに翻弄されていく。人生を狂わされながらも、自分らしく生きていこうとする少年少女の姿を描く青春ストーリー。「なかよし」1988年9月号から1990年9月号にかけて連載された作品。

正式名称
アイ・Boy
ふりがな
あい ぼーい
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

父親の仕事の都合で転勤を繰り返してきた羽鳥愛子は、7年ぶりに、昔住んでいた町に帰ってきた。彼女は探していた初恋の男の子と同姓同名の高見翔と仲良くなるが、彼は愛子のことをまったく覚えていない。なぜか遠い昔の記憶を揺り起こすのは、同じクラスで委員長を務める美杉カイだった。

登場人物・キャラクター

羽鳥 愛子 (はとり あいこ)

中学2年生の女の子。父親が転勤族だったため、小さい頃から転校を繰り返してきた。順応性が高く、ちゃっかりした性格。とても身が軽く体育が得意だが、転校ばかりしてきたせいでスポーツの基礎ができておらず、種目によって得意不得意のムラがある。高見翔と意気投合するが、美杉カイのことが心配で放っておけない。

高見 翔 (たかみ しょう)

羽鳥愛子と同じ中学に通う2年生の男子。身が軽く、運動神経が良い。美杉カイのことをライバル視しているが、実は仲良くしたい気持ちの裏返しでもある。目立ちたがり屋で、すぐにおちゃらける性格だが、本気で芸能人になることを目指している。モテるが恋愛には奥手な方で、シスコンの気がある。姉の高見颯子が理想の女性像。

美杉 カイ (みすぎ かい)

羽鳥愛子のクラスメイトの男子。委員長を務め、頭脳明晰なうえに文武両道に秀で、品行方正で容姿端麗。さらにバスケットボール部のエースでもある。校内の多くの女の子たちから注目され、高見翔と人気を二分している。ミステリアスで、時々冷たい目をすることがあり、翔を目の敵にしている。優等生の仮面の下に、暴走族のメンバーという顔も持っている。

中津川 那智 (なかつがわ なち)

羽鳥愛子の通う学校の高等部2年生の男子。キレイな顔立ちにオネエ言葉で話す人物。見かけによらず腕っ節が強く、怒らせると怖い存在として知られている。応援団の団長として猛者たちを束ねているため、学校中に顔が利く。高見颯子に惚れ込み、お付き合いの末、プロポーズする。

八王子 真実 (はちおうじ まさみ)

羽鳥愛子のクラスメイトの女子。思っていることはズバリと口にするサッパリした性格で、頭の回転も早い。実は推理マニアで、観察力も鋭い。記憶力も良く、小学2年生の時に、運動会で愛子と競って負けたことまで覚えていた。体操部に所属している。

樹里 (じゅり)

親同士が決めた美杉カイの婚約者。金髪で派手な格好をしているが、実は銀行家の娘でお嬢さま。元は美杉敬の見合い相手だったが、破談になった。カイのことをペット扱いして振り回しているが、実は本気で想いを寄せている。カイと共に暴走族にも入っている。

高見 颯子 (たかみ そうこ)

高見翔の姉。清楚で上品な美人。性格も優しいが、芯は強い。翔のことをとても可愛がっている。中津川那智と付き合っているが、那智との家柄の違いを気にしている。また、父親と弟を放って結婚するわけにいかない、という責任感もある。

美杉 敬 (みすぎ つかさ)

美杉カイの兄。家は多数の会社を経営しており、美杉グループとして大きな力を持っている。強引なやり方で人を思い通りにしようとするが、意外と人情派な一面もある。血のつながらない弟であるカイを、とても可愛がっている。

時夫 (ときお)

元暴走族の青年。今は「騎馬団」という喫茶店のマスターをしている。中津川那智とは、かつて悪さをしていた頃の古い知り合い。美杉カイの良き理解者。カイの複雑な事情を何も聞こうとせず黙って見守り、ここ一番というところでは、助けの手を差し伸べる。

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