時を超えた家族愛ドラマ
本作は「時を超えた家族愛」を大きなテーマにしている。アラサーの貧困独身女性、未来は、突然タイムスリップして現れた自分の息子、颯太と出会う。颯太が本当に自分の息子であると確信した未来は、その日から始まった予期せぬシングルマザー生活を通じて、彼との絆を深めていく。また、物語の重要な鍵となるのが「颯太の父親」、すなわち未来の夫となる男性の正体だ。現在は恋人もいない未来だが、颯太を育てながら、まだ見ぬ夫を探すことになる。謎に包まれた父親の正体はもちろん、颯太と共に暮らす中で変化していく未来自身の人間関係や恋の行方も、本作の大きな見どころとなっている。
独身貧困女子のシングルマザー生活
役者を目指して田舎から上京した未来は、小さな劇団で稽古に励みながらアルバイトに追われる忙しい日々を送っていた。夢と現実の狭間(はざま)で揺れ動く中、ある日、雷鳴と共に見知らぬ少年が自宅に現れる。少年は自らを「未来の息子」だと名乗る颯太だった。当初は警察に届けようと考えた未来だったが、颯太が彼女の口癖である方言「だんない(大丈夫)」を知っていることから、息子であることを確信し、ひとまず家に迎え入れる。こうして、時を超えて現れた息子、颯太との、波乱と謎に満ちたシングルマザー生活が幕を開ける。
颯太の父親「まーくん」を探る
未来は、未来からやってきた颯太を引き取り、彼を無事に元の時代へ送り返すことを目標に、颯太の父親が誰なのかを突き止めるために奔走していた。手掛かりは「まーくん」というあだ名だけだった。さらに、颯太が未来から来たという秘密を守りながらの生活は、トラブルが絶えなかった。そんな中、未来は次第に颯太に深い愛情を抱くようになり、何があっても彼を守り抜くと心に誓う。やがて、劇団長であり元恋人の吉沢将生や、保育士の松岡優太など、身近な男性たちが「まーくん」の候補として浮上する。しかし、生活を続けるうちに、ほかにも「まーくん」の候補者がいることが明らかになっていく。
登場人物・キャラクター
汐川 未来 (しおかわ みらい)
売れない劇団員の女性。年齢は28歳で、富山県射水市出身。元彼であり劇団長の吉沢が率いる小さな劇団に所属し、東京で稽古に励みながらコールセンターでアルバイトをしている。役者の夢を追い続けているが、なかなかチャンスに恵まれず、生活は厳しい状況にある。そんな彼女の前に、未来からタイムスリップして来た息子、颯太が現れ、彼を育てながら父親が誰なのかを探すことになる。口癖は、富山の方言で「大丈夫」や「気にしないで」という意味の「だんない」。
汐川 颯太 (しおかわ そうた)
未来からやって来た謎の男子。年齢は4歳。雷鳴と共に突然、未来の自宅に現れ、彼女の息子だと名乗っていっしょに暮らし始める。その正体は、2034年からタイムスリップしてきた未来の実の息子である。しかし、現時点では父親が誰なのかは不明。明るく無邪気な性格だが、節約のために好きなものを我慢する未来を心配したり、彼女の言いつけを律儀に守ったりするなど、健気で母親思いな一面も併せ持つ。腕には、2034年の最新AIが搭載されたハイテクなスマートウォッチを装着している。
クレジット
- 原作
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阿相 クミコ
書誌情報
未来のムスコ〜恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた! 8巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2022-10-19発行、978-4088924403)
第2巻
(2023-02-17発行、978-4088926063)
第3巻
(2023-07-19発行、978-4088927824)
第4巻
(2023-12-19発行、978-4088930978)
第5巻
(2024-05-17発行、978-4088932507)
第6巻
(2024-09-19発行、978-4088934013)
第7巻
(2025-02-18発行、978-4088935478)
第8巻
(2025-07-17発行、978-4088936819)







