アクマくん ブラック・ミニオン

アクマくん ブラック・ミニオン

主人公の悪魔、アクマくんとその仲間たちは、カイエの双子の片われの天使カオスを探すうちに禁断の果実ブラック・ミニオンの存在を知り、カオスの目的とブラック・ミニオンとは何なのかを探っていく。アクマくんと天使カイエの恋愛模様も描かれる『アクマくん』シリーズの内の一作。

正式名称
アクマくん ブラック・ミニオン
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
レーベル
白泉社文庫(白泉社)
巻数
全1巻
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概要・あらすじ

ある嵐の日、アクマくんがバイト中に出会ったウエディングドレス姿の女性は、カイエという名の天使だった。彼女の双子の片われの天使カオスを探しているというので手伝うことに。そこへアクマくんの従弟のキャラがやってきて、カオスらしき者に声をかけられて、自分が持っていた禁断の果実ブラック・ミニオンと天使の輪を交換したのだという。

アクマくん一行は、人間界に降りてきたカオスの目的と禁断の果実ブラック・ミニオンとは何なのかを探っていく。

登場人物・キャラクター

アクマくん

人間になることを夢みて、岩崎史郎の家で暮らしている悪魔。魔界の大魔王の第15王子で末っ子。菜食主義者でダイコンが大好物。炭酸飲料のCMにチャチャと共に出演したことがあり、ちょっとした有名人。嵐の日にウエディングドレス姿の天使、カイエに出会い、スナック喫茶楊矢夫人の仕事を紹介したり、カイエの双子の片われカオスを一緒に探したりと、何かと世話を焼くうちにカイエのことを好きになる。 二人は両想いであったものの、心から天使になろうと決意したカイエは天界に帰ることを決め、アクマくんはふられてしまう。傷心のため、昼の間は妙にはしゃいでいるが、夜になるとお酒を飲みながら落ち込んでしまう。

ラムリネット・チャチャ

ボヴァに育てられた、ちょっとはすっぱな元天使で、ボヴァと一緒に人間界で暮らしている。チャームポイントは、壊れてしまった天使の輪のかわりのヘアバンド。炭酸飲料のCMにアクマくんとともに出演したことがあり、ちょっとした有名人。特技はタロットカード(タロー)での占い。 アクマくんが好き。束縛しようとは思っていないが、アクマくんが他の天使のカイエに構い過ぎるため、少しおかんむり。カイエの双子の片われカオスを探すため、アクマくんと共に松尾茶々子と名乗り、江戸紫高校に転入。来生純子がホワイト・ミニオンに入っている間は、彼女の親が心配しないよう、チャチャが来生純子になりかわることに。

カイエ

双子の片われカオスを探しにやってきた5級天使で、彼を無事に連れ帰らなければ二人とも永遠に天界から追放されてしまう。カイエのことを好きになった人間と強引に結婚させられそうになり、ドレス姿で逃げていたところ、アクマくんと出会う。アクマくんに紹介してもらったボヴァの店で住み込みで働くことになる。 天使なので女性でも男性でもないが、どちらかというと少女のように振舞っている。不思議と周りを惹きつける魅力がある。したたかさが世を渡る最大の武器だとも思っており、強引にアクマくんと服を交換したり、勝手にポケットに入っていたお金を使ってしまったりする一面もある。アクマくんと両想いになるが、天使になることを心から望んでいたため、天界に帰っていく。

カオス

カイエの双子の片われの天使。天使には男女の区別はないが、少年のようにふるまっている。もうすぐ4級天使になるというときに、突然天界にある禁断の果実ホワイト・ミニオンを盗み出し、下界へ逃亡しようとする。すんでのところで果実はとり返されたが、カオスはそのまま人間のいる下界へと降りて行く。 人間が大好きなのに、天使の位があがることによって人間界に降りられなくなることに納得ができなかった。カオスは、キャラと交換したブラック・ミニオンを使い来生純子を繭の中に閉じ込め、彼女になりかわり、人間界で暮らすことにする。ミニオンにホワイトとブラックがあるとは知らず、また、ただの神隠しの道具だと思っていたため、人間に害を加えることになるとは思っていなかった。 カイエに諭されて目が覚め、これからは正しい知識を得るために天界で学ぶことを改めて決意する。

岩崎 史郎

主婦業、家事全般をこなす面倒見の良い男子高校生で、7歳のときに両親が離婚してからは母親と暮らしており、今はアクマくんも一緒に住んでいる。カイエから、天使には男女の区別はないと聞き、元天使であるチャチャはどうなのかと疑問を抱いている。カイエに振られてしまい落ち込むアクマくんを励ます。

キャラ

アクマくんの母方の従弟の悪魔。大魔王の宝物殿でブラック・ミニオンを見つけ、あまりにキレイだったため無断で持ち出してしまう。そのブラック・ミニオンをアクマくんに見せようと人間界にやってくる。そして、カオスに声をかけられ、天使の輪とブラック・ミニオンを交換してしまう。

シヴァ

魔界の妖術使い五人衆の内の一人で、妖精と悪魔の混血児。とても賢いサイヴァという名前の鳥を飼っている。また、恩人グレネダ公爵の娘アシャに、密かな想いを抱いている。アクマくんにミニオンのことを尋ねられ、知っていることを詳しく教える。ブラック・ミニオン騒動を収めるために急いでオルキムに手助けをしてもらう必要があったため、以前から彼が欲しがっていた自身の美しく長い髪をバッサリ切って渡すことに。

ボヴァ・フェッティー

チャチャの育ての親で、スナック喫茶楊矢夫人のママ。チャチャと一緒に人間界で暮らしている魔女。魔界から追放されているが、魔女会から招待状が届き魔界の情報を仕入れてくる。住み込みでカイエを店に置くことにする。

オルキム

魔界の妖術使い五人衆の内の一人。シヴァのきれいな髪を欲しがっており、パピユの予言書を読み解くことで、シヴァから切った髪をもらうことが出来た。もらった髪は頭にのせているが、見た者が思わず吹き出してしまう格好になっている。

来生 純子

江戸紫高校に通っている女子高生。天使のカオスにブラック・ミニオンの繭の中に入れられて、閉じ込められてしまう。その間、カオスは来生純子になりかわっていた。繭は自宅の部屋の押入れに隠されていたが、母親に助けを求め、繭が熟して悪の権化となる前に、自力で脱出する。 しかしその姿は従来の来生純子ではなく、駅前で騒ぎを起こしていたところをアクマくんに水晶玉の中に捕獲される。

場所

魔界

『アクマくん ブラック・ミニオン』に出てくる世界。悪魔であるアクマくんが人間界にくる前にいた場所。以前は勢力争いが活発だったが、大魔王一族、グレネダ公爵家派、大魔女王の部族の三家で友好的に暮らしている。広大な土地にうっそうとした木々が生い茂っており、奥深くにシヴァやオルキムが住んでいる。

その他キーワード

ホワイト・ミニオン

『アクマくん ブラック・ミニオン』に登場する禁断の果実。ホワイトとブラックがある。古い昔にはたくさんあった果実で、丸くて透明で真ん中がキラキラ光り、ポヨポヨしている。ホワイト・ミニオンは天界で司っており、人間の善の心と力を育む果実。人間に持たせると、果実は繭になり、人間を繭の中に引き込む。天使はこれを上手に扱って、人間の善をコントロールする仕事が与えられた。 しかし人間を繭から出すタイミングがが難しく、事故が続出。繭が熟しすぎてしまうと、中の者は人格を破壊され、廃人となってしまう。神はこれを見かね魔界が司るブラック・ミニオンと共に使用を禁じた。

ブラック・ミニオン

『アクマくん ブラック・ミニオン』に登場する禁断の果実。ホワイトとブラックがあり、大魔王でも見分けるのは難しい。古い昔にはたくさんあった果実で、丸くて透明で真ん中がキラキラ光り、ポヨポヨしている。ブラック・ミニオンは魔界で司っており、人間の悪の心と力を育む果実。ホワイト・ミニオン同様、人間に持たせると、果実は繭になり、人間を繭の中に引き込む。 悪魔には人間の悪の心と力の調和をとる仕事が与えられた。これがなかなか難しく、事故が続出。人間を入れたまま繭が熟すと、ブラック・ミニオンの中の者は悪の権化となって地上に這い出し、魔力をもたずさえ人間界に災をもたらす。天界が司るホワイト・ミニオンと共に使用を禁じられており、持ち出しも禁制。 大魔王の宝物殿に置いてあったブラック・ミニオンをキャラが勝手に持ちだしてしまう。

パピユの予言書

『アクマくん ブラック・ミニオン』に登場する古い予言書。オルキムが所持しており、今回のブラック・ミニオン騒動の対処法を知るために、調べる必要があったが、あまりに古いもので、肝心な部分が消えていて読めなかった。オルキムがなんとか解読できたのは、事件の解決後。今回の件は、ミニオンに関する項の1984年のところに書いてある。

書誌情報

アクマくんブラック・ミニオン 全1巻 白泉社〈白泉社文庫〉 完結

第1巻

(2007年7月発行、 978-4592885252)

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