アスミカケル

アスミカケル

『火ノ丸相撲』を代表作とする川田の2作目の連載作品。現代の格闘技界を舞台に、冴えない日常を送っていた明日見二兎が、大牙奈央と出会ったことで自らも本格的に総合格闘技への道を志し、強敵たちと激戦を繰り広げる姿を描いた格闘アクション。『火ノ丸相撲』と世界観を共有しており、前作のキャラクターも一部登場する。集英社「週刊少年ジャンプ」で2023年29号から2024年11号にかけて掲載。

正式名称
アスミカケル
ふりがな
あすみかける
作者
ジャンル
学園
 
格闘技・武道
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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数多の格闘家がMMA(総合格闘技)に参戦

本作は打・投・極のなんでもありの格闘技をテーマにしており、明日見二兎や大牙奈央をはじめとした登場人物たちが、さまざまなスタイルの格闘術を駆使して対戦相手を制圧していく姿が描かれる。彼らは戦略の軸となる得意な格闘技を身につけ、複数の流派を使い分けて相手を翻弄することもある。またコミックスには、MMA(総合格闘技)に関するルールや解説も掲載されている。

冴えない高校生がMMAの世界に足を踏み入れる

気弱な二兎は、認知症ながら最強の武術家を自称する明日見獏の稽古を、幼い頃から毎日受けていた。しかし、二兎自身は争い事が大の苦手で、その力を発揮する機会に恵まれずにいた。だが、友人の淵田優也に誘われてヨシズMMAジムを訪れ、奈央から武術の才能を認められた上に、自分や優也に嫌がらせをしていた岡部たちを懲らしめたことで格闘技への苦手意識を克服する。そんな中、二兎は格闘界のカリスマ的存在で、二兎の兄でもある一狼が動画の撮影のために優也を罠にはめたことを知り、怒りのままに一狼に挑むが返り討ちに遭ってしまう。一狼は二兎との再戦を匂わせながらも、二兎が自分に勝ったら改めて家族と向き合うことを約束する。こうして二兎は、一狼に勝利するために本格的に武術への道を歩むことを決意する。

明日見流格闘術を修めた二人

明日見流格闘術は、二兎の祖父である獏が編み出した流派で、当身と極め技に特化している。明日見家で本格的に格闘術を学んでいるのは長男の一狼のみで、二兎は認知症を患った獏のリハビリのため、極め技ばかりを学んでいた。だが、知らぬ間に獏の教えが身についており、二兎はわずかな期間でヨシズMMAジム屈指の選手となる。一方の一狼は格闘系動画配信者グループ「KAZ-LAW」のトップを務めるカリスマとして知られている。二人は家族に対する認識があまりにも違うことから折り合いが悪く、心優しい二兎も一狼を嫌悪している。一狼も意図的に二兎が自分を嫌うように仕向けている節があるが、その一方で彼に期待を寄せている素振りを見せる。

登場人物・キャラクター

明日見 二兎 (あすみ にと)

とある高校に通う2年生の男子。明日見の次男で、年齢は16歳。認知症を患う武術家の祖父・明日見獏のリハビリの一環として、獏が編み出した明日見流格闘術の稽古に毎日付き合っているため、強くしなやかな体幹を持つ。また、稽古が結果的に獏の認知症の悪化を防いでいるため、家族に感謝されている。心優しくお人よしな性格で、本格的に格闘の世界に足を踏み入れるつもりはまったくなく、将来は獏のために介護士になることを目指していた。しかし、大牙奈央の実家であるヨシズMMAジムに体験入会し、奈央に才能を認められたことや兄の明日見一狼に挑発されたことで、本気でMMAへの道を志すことになる。組み技系格闘家タイプで、ヨシズMMAジムでブラジリアン柔術を学んでからは、経験者を秒殺できるほどの高度なスキルを身につける。好みの女性のタイプは眼鏡女子。

大牙 奈央 (おおきば なお)

明日見二兎と同じ高校に通う3年生の女子。眼鏡をかけている。年齢は17歳。陽気な性格で、正義感が非常に強い。ヨシズMMAジムの代表である大牙義時の娘で、蹴りを主体とした打撃系格闘家タイプ。周囲には秘密にしているが、将来はプロの格闘家を目指している。格闘技の観戦も大好きで、二兎の才能にもいち早く気づいた。中学生時代はアマチュア修撃女子のジュニアクラスで優勝したこともある。6歳の時にレジェンド格闘家の娘・國崎オコメに完膚なきまでに敗れ去り、彼女からヨシズMMAジムを罵られたことに憤っており、リベンジの機会をうかがっている。

書誌情報

アスミカケル 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-10-04発行、 978-4088837406)

第2巻

(2024-01-04発行、 978-4088837925)

第3巻

(2024-03-04発行、 978-4088838441)

第4巻

(2024-05-02発行、 978-4088840246)

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