生気のない人を救うために立ち上がるカリスマ
占い師のはづきは、生活のために、大好きな「ボタニカチョコ」を作っている製菓メーカーで働いている。ある日はづきは、社内報の取材で大ヒット商品、ボタニカチョコをデザインした、憧れの人物、純子を訪ねる。しかし、彼女は会社を辞め、生気を失った目で働いている人を救うために新しいビジネスを興すという。それは、カリスマ性を持つ純子を頂点とする組織で、超感覚知覚を磨く会員制のトレーニングジムだった。翌日、同僚の虎徹と乃亜がトレーナーとして純子にスカウトされたことを知ったはづきは、自分が誘われないことに落胆してしまう。そこではづきは、半ば強引にジムに入会。人間力を高めるために修行を開始する。
性的マッサージで超感覚知覚を鍛える
純子が興したジムの名は、超感覚知覚トレーニングジム「アマゾネス・キス」。超感覚知覚を持つと認められた人間は、高額の入会費を支払えば会員になれる。また、入会費の他にもS、A、Bにランク分けされたトレーナーを指名する場合には指名料が必要となり、高ランクのトレーナーほど値段は高い。トレーニングの内容は、性的マッサージだが、キスや本番は禁止されている。一見すると性風俗のようだが、トレーニングの目的は、高次元に脳を飛ばして超感覚知覚を磨き、人間力を高めることである。
登場人物・キャラクター
岡本 はづき (おかもと はづき)
大手製菓メーカーに勤務するOL。副業で占い師をしているが、会社勤務はあくまでも生活のためである。植物占いがついている「ボタニカチョコ」の大ファン。憧れの人物は、ボタニカチョコの開発に携わった純子。辞職した純子が立ち上げた、超感覚知覚トレーニングジム「アマゾネス・キス」に45万円という高額な入会費を支払って会員となる。
天野 純子 (あまの じゅんこ)
大手製菓メーカーで「ボタニカチョコ」という大ヒット商品に携わった中年の女性。ある日、会社をクビになったといい、超感覚知覚トレーニングジム「アマゾネス・キス」を設立し、代表となる。ジムでは「アマゾン純子」を名乗り、自らSランクのトレーナーとして働いている。
書誌情報
アマゾネス・キス 全3巻 リイド社〈トーチコミックス〉
第1巻
(2019-01-31発行、 978-4845860128)
第2巻
(2020-09-11発行、 978-4845860678)
第3巻
(2020-10-12発行、 978-4845860685)