アルネの事件簿

アルネの事件簿

スマートフォン対応ブラウザゲーム『アルネの事件簿』のコミカライズ作品。吸血鬼オタクな貴族の娘であるリン・ラインヴァイスが、運命的に出会った最凶の吸血鬼と知られるアルネ・ノインテーターと共に、周囲で起こる事件を解決していくサスペンスを描く。「月刊コミックジーン」2018年12月号から連載の作品。

正式名称
アルネの事件簿
ふりがな
あるねのじけんぼ
原作者
春紫
漫画
ジャンル
モンスター・異生物
 
推理・ミステリー
レーベル
MFコミックス ジーンシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊4巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

貴族の名門、ラインヴァイス家の一人娘であるリン・ラインヴァイスは、貞淑なレディとしての振る舞いを心がけつつ、私室では吸血鬼オタクとしての生活を送っていた。一方で、母親のローゼ・ラインヴァイスを亡くしてから人が変わったようになってしまった、父親のクラウス・ラインヴァイスの精神状態をつねに心配していた。ある夜、人目を避けるように一人で外出するクラウスを発見したリンは、尾行することを決める。クラウスを見失ったリンは人殺しの現場を目撃し、リンもまた殺人鬼に襲われるが、その瞬間に人外の者たちの住む街、リューゲンベルグに転移してしまう。

関連作品

ブラウザゲーム

本作『アルネの事件簿』は、ウェブサイト「ゲームマガジン」にて2017年8月から公開されている同名のブラウザゲームが原作となっている。全体で三編から構成されており、うち二編が問題編、一編が解決編として順次公開されていくアドベンチャーゲームで、問題編が全編公開されるとサイト上において「犯人当てゲーム」が開催され、プレイヤーがそれぞれに犯人と想定している人物と、使用されたであろうトリックを投稿する。トリックを含め、犯人をみごとに当てたプレイヤーにはイラストステッカーが、犯人のみ当てたプレイヤーにはステッカーと同じイラストの画像が贈られる。

登場人物・キャラクター

リン・ラインヴァイス

貴族の名門、ラインヴァイス家の一人娘。クラウス・ラインヴァイスとローゼ・ラインヴァイスの娘で、15歳の少女。ウエーブがかった金髪のロングヘアと、緑色の瞳を持つ。お転婆な性格で幼い頃はよく木のぼりなどもしていたが、2年前にローゼが死んでから貞淑な貴族の娘として振る舞うべく努力を続けている。一方で、日本のいまむらという格安アパレルブランドのジャージを気に入り、20着ほど購入して私室ではつねに着用している。ローゼからお守りとして渡されたペンダントをいつも身につけている。かつて吸血鬼を名乗る人物に命を救われて以来、大の吸血鬼オタクとなった。吸血鬼について語り始めると止まらず、アルネ・ノインテーターにもドン引きされている。アルネに、クラウスが隠れて何かしている様子があるため、突き止めてほしいと依頼した。

アルネ・ノインテーター

黒髪に白い肌と赤い瞳を持つ吸血鬼。現実世界とは微妙に異なる次元に存在する、人外の者たちが住む街、リューゲンベルグに居城を構えている。長寿のヒマ潰しに探偵業を営んでおり、報酬として依頼人の生き血を献血形式で要求する。「謎解きは楽しむもの」という信念を持っており、興味を持てる依頼しか受けない。かつて最強のヴァンパイアハンターであるクリスト打倒のため、吸血鬼の頂点に君臨していた九人の王が心臓を捧げて作り上げた、最凶の吸血鬼として知られている。ただし現在は8個の心臓を失っているため、さまざまな能力が弱っている。リン・ラインヴァイスの持っているペンダントに見覚えがあったことから興味を持ち、リンの依頼を受ける。

ジシェ

鏡の中の世界で生きている謎の存在。黒髪に猫のような耳、ホワイトグレーのタキシードとそろいのシルクハットを身につけている。鏡から鏡へと移動して、そこに映った世界を覗き見ることができる。ウソツキのオオカミ少年を自称しており、面白さを優先して情報を出し惜しみしたり、ちょっとした危険を呼び込んだりすることもある。鏡に映らないものは基本的に認識できない。アルネ・ノインテーターとは旧知の仲の様子だが、鏡に映らないアルネとジシェがお互いに認識し合えるのはアルネの私室の鏡と、アルネが持っているコンパクトの鏡を介してのみとなっている。

クラウス・ラインヴァイス

ラインヴァイス家の当主で、リン・ラインヴァイスの父親。2年前に死んだローゼ・ラインヴァイスのことを死んだと認めておらず、今も生きている時と同様に振る舞っているため、リンにも同じような行動を求めている。また、そのために墓参りもしていない。私室の中にローゼの死体を持ち込み、蘇生術を施そうとしている様子がある。

ディアナ

ラインヴァイス家に仕えているメイドの一人。黒髪で、もみあげが外側に跳ねており、後ろ髪を二本の三つ編みヘアにしている若い女性。優しい笑顔が印象的で、しっかりとした性格をしている。リン・ラインヴァイスの姉のような存在であり、リンが一夜行方不明だった際には非常に心配していた。

ゴードン

ラインヴァイス家に長年仕えている執事の男性。厳格な雰囲気を漂わせており、幼い頃からリン・ラインヴァイスのことを見守ってきたため、リンを孫のように思っている。リンが貴族の子女としてふさわしい貞淑なレディになることを望んでいる一方で、その教育方針のためにリンから距離を置かれるのではないかと不安に思っている。

エリーゼ

ラインヴァイス家に仕えているメイドの一人。茶髪を低い位置でツインテールにしている若い女性。ドジで失敗が多く、敬語も下手でよく嚙んでいる。クラウス・ラインヴァイスの世話係を務めているが、つねにオドオドとして頼りない。

カイ

ラインヴァイス家に仕えている庭師。短い茶髪を、作業の邪魔にならないようにバンダナでさらにまとめている青年。非常に明るい性格で、ラインヴァイス家の従者たちだけで会話するときは口調が少々荒くなる。また、ラインヴァイス家の番犬たちに懐かれており、一人で敷地内を歩いていても吼えられない。

ベルント

ラインヴァイス家に仕えている警備員。短い黒髪で、おっとりとした雰囲気を漂わせた青年。屋敷の出入りをチェックするのが仕事だが、リン・ラインヴァイスが夜に外出したのを見逃していた。気さくな好青年風に見えるが、基本的に仕事に対するやる気を欠いた振る舞いばかりしている。

ハインツ

ラインヴァイス家で厨房を任されている料理人の男性。肩の下まである長い濃茶色の髪をうなじでまとめている。料理の腕は一流で、リン・ラインヴァイスには兄のように接している。死んだローゼ・ラインヴァイスの分まで食事を作るようにと、いつもクラウス・ラインヴァイスに命じられていた。

ローゼ・ラインヴァイス

2年前に死んだ、リン・ラインヴァイスの母親。リンと同じくウエーブがかった金髪のロングヘアと緑色の瞳を持ち、容姿が非常に似ている。ローゼ・ラインヴァイスがリンにお守りとして渡したペンダントが、アルネ・ノインテーターがリンの依頼を受けるきっかけとなった。クラウス・ラインヴァイスは今もローゼが死んだことを認めておらず、生きている時と同様に振る舞っている。

クレジット

原作

春紫

書誌情報

アルネの事件簿 4巻 KADOKAWA〈MFコミックス ジーンシリーズ〉

第1巻

(2019-04-27発行、 978-4040656601)

第2巻

(2019-12-27発行、 978-4040640839)

第3巻

(2021-02-25発行、 978-4040647548)

第4巻

(2022-03-26発行、 978-4046803504)

SHARE
EC
Amazon
logo