オーバーロード <新>世界編

オーバーロード <新>世界編

丸山くがねの小説『オーバーロード』のコミカライズ作品。深山フギンの『オーバーロード』の続編で、本作はMatsukiが作画を担当している。異世界を舞台に、魔導王となったアインズ・ウール・ゴウンが理想の国の構築を目指し、新たな戦いや冒険に挑む姿を描いた異世界ダークファンタジー。KADOKAWA「コンプエース コミックコネクト」スタート日である2024年2月22日から連載。原作『オーバーロード』はテレビアニメやゲームなど、多くのメディア化が展開されており、2024年9月には劇場版アニメ『劇場版 オーバーロード 聖王国編』が公開され、アインズを日野聡、アルベドを原由実が演じている。

正式名称
オーバーロード <新>世界編
ふりがな
おーばーろーど しんせかいへん
原作者
丸山 くがね
漫画
ジャンル
モンスター・異生物
 
ダークファンタジー
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊2巻
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国王として覇道を突き進む

本作は深山フギンによる『オーバーロード』の続編で、時系列はアインズがカッツェ平野での大戦に圧勝し、城塞都市、エ・ランテルを拠点に「魔導国」を建国した時期に設定されている。前作同様、謎に満ちた異世界を舞台にしたダークファンタジーの世界観が展開され、魔導王として君臨するアインズが新たな理想を掲げ、頼もしい部下たちと共に覇道を突き進む姿が見どころとなっている。前作ではリ・エスティーゼ王国が中心となっていたが、本作では魔導国の周辺国であるバハルス帝国やドワーフの国などが新たな舞台となり、アインズたちが未知の領域を旅する冒険譚も楽しむことができる。

魔導国に理想郷を築くことを目指す

魔導国の魔導王として名を馳せるアインズは、建国したばかりの魔導国をどう導くべきか悩んでいた。そんな中、冒険者組合を訪れたアインズは、組合長のアインザックと冒険者たちの今後の活動について話し合ったことをきっかけに、人間・亜人を問わず、多様な種族が共に繁栄できる理想郷のような多種族国家を目指すことを決意する。さらに、ほかの冒険者組合を味方に引き入れるため、アインザックと共にバハルス帝国へ向かったアインズは、帝国名物の巨大コロシアムを運営するオスクと出会う。そしてアインズはオスクとの交渉を経て、コロシアム最強の戦士である武王との一戦を交えることになる。

魔導国と周辺国の対立

驚異的な軍事力を背景に急成長を遂げる魔導国に戸惑いを覚えつつ、対策に苦慮する周辺国の支配者たちは密かに動き始めていた。そんな中、コロシアムで武王と対峙していたアインズが、スレイン法国との会談のために訪れていたジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスと出会い、事態は急変する。アインズと彼の部下たちによる魔導国の方針の確立や、それに伴うさまざまな戦い、さらには魔導国を巡る周辺国の思惑や陰謀が絡み合う展開が見どころとなっている。前作に引き続き、アルベドをはじめとする個性的な部下たちから絶対的な信頼と忠誠心を寄せられるアインズが、いくつもの偶然や深読みのしすぎから誤解を招き、思わぬトラブルや葛藤に直面する様子が、コミカルに描かれる。

登場人物・キャラクター

アインズ・ウール・ゴウン

魔導国の王を務める男性。職業は魔法詠唱者。魔導国の建国後は「魔導王」を名乗るようになる。種族はアンデッドの最高位種である「オーバーロード」で、黒いローブをまとった骸骨の姿をしている。王として国を治める一方で、スムーズな統治や工作のために漆黒の冒険者「モモンガ」を演じることがある。その恐ろしい姿と卓越した魔法で人々から恐れられ、アルベドたちからは過剰な忠誠心を寄せられている。しかし、ゲーム内のギルドごと異世界に転移する前は、平凡なサラリーマンであり、周囲の信頼や期待をプレッシャーに感じていた。異世界のどこかにいるギルド仲間との再会を夢見ており、かつて仲間と共に運営していたギルド名「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗ることで、その名を世界中に広めようとしている。

アルベド

アインズの忠臣の一人で、魔導国の宰相を務めるサキュバスの女性。アインズの拠点である「ナザリック地下大墳墓」の階層守護者を統括している。露出度の高い真っ白なドレスを身にまとい、頭には白いツノ、腰には黒い翼が生えた美しい姿をしている。元々はゲーム「ユグドラシル」においてアインズのギルド仲間によって創造されたNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だが、ゲーム内のギルドごとアインズが異世界に転移したあとは、自我と実体を持つようになる。主君であるアインズに対して深い忠誠心と愛情を抱いており、彼を巡ってほかの女性たちと揉め事を起こすこともあり、周囲を困惑させている。一方で、実務能力や知略にも優れており、ナザリックで最高の知恵者と知られるデミウルゴスに匹敵する頭脳と忠義をもってアインズを支えている。

ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス

バハルス帝国の皇帝を務める青年。圧倒的なカリスマ性と自信に満ちた金髪のイケメンで、その冷酷な性格と共に貴族への粛清をためらわないことから、「鮮血帝」の異名で畏怖されている。支配者としての振る舞いや統治能力に優れているアインズを密かに参考にしながら友好関係を築こうと考えている。以前からアインズを謀略に長けた知恵者と誤解しており、表向きは彼と同盟を結びつつも、裏では人類がアインズに対抗するための策を練っていた。そのためには周辺国との協力が不可欠だと考えているが、いくつもの偶然やアインズに対する深読みが重なった結果、協力を求めていたスレイン法国の信頼を失ってしまう。

場所

魔導国 (まどうこく)

アインズが建国した新たな国。バハルス帝国と同盟を結び、リ・エスティーゼ王国との戦いに勝利したあと、王国から譲渡された城塞都市、エ・ランテルとカッツェ平野を含む地域を国土としている。国土は狭いものの、アインズの部下であるアルベドをはじめとする守護者たちや、彼が創り出したアンデッドによって運営されている。睡眠や食事を必要としないアンデッドの圧倒的な軍事力によって、急速に発展を遂げている。また、人間だけでなく亜人や異形種も共生しており、さらにアンデッドが支配するという前代未聞の強国であるため、バハルス帝国やスレイン法国をはじめとする近隣諸国はその対応に頭を悩ませている。

クレジット

原作

丸山 くがね

キャラクター原案

so-bin

前作

オーバーロード

丸山くがねの小説『オーバーロード』のコミカライズ作品。異世界に飛ばされた鈴木悟が「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗り、「ナザリック地下大墳墓」の仲間たちと共に活躍する姿を描く、異世界召喚ファンタジー。... 関連ページ:オーバーロード

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書誌情報

オーバーロード <新>世界編 2巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2024-09-25発行、 978-4041152218)

第2巻

(2025-03-25発行、 978-4041158654)

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