概要・あらすじ
戦後、GHQによって組織を解体され、消滅したと考えられていた忍者達。しかし、現代でも忍者は秘密裏に存在していた。その総数は20万人とも言われており、一部の精鋭の忍者達は、国家レベルの争いでも暗躍していた。しかし、その一方で末端の忍者は仕事にありつけない状態にあった。そんな下級の忍者の一人である若者、雲隠九郎は、安アパートでニート同然の暮らしをしていた。
そんなある日、彼のアパートのもとに忍者が現れ、とある高校の制服を渡してくる。それが「高校へ潜入する」という内容の仕事だと判断した九郎は、転入手続きを取り始めるのだった。
登場人物・キャラクター
雲隠 九郎 (くもがくれ くろう)
17歳の青年。職業は忍者であり、かつては有力な忍者の家系だった雲隠一族の末裔。しかし、「ノンキャリ」とも称される末端構成員の下忍であり、普段は仕事がなく、ボロアパートの一室でニート同然の生活を送っている。身のこなしは軽く、ひと目を避けて移動する事に長けるが、どこか詰めが甘い一面もある。母親は生まれてすぐに失踪しており、中学生の頃は不登校だったらしい。 ほかの忍者から、仕事の依頼として、とある高校の制服を手渡された事を「高校へ潜入するという指令」だと判断し、その高校への転入手続きを開始する。
忍者の男 (にんじゃのおとこ)
眼鏡を掛け、宅配業者に扮装している若い男性。雲隠九郎のアパートを訪れ、「仕事だ」という事だけを伝えて、潜入先の高校の制服と、顔を隠せる服を九郎に渡す。中忍以上のキャリア忍者であるらしく、部屋に入ってきた事を九郎に悟らせないほど、気配を消す事ができる。仕事にあぶれた末端の忍者達が失踪しないよう見張るという任務もあるらしく、九郎にそれとなく脅しを掛ける。
川戸 (かわど)
雲隠九郎と同じアパートに住んでいる若い女性。元イメクラ嬢らしいが、現在は何をやって生計を立てているのか不明。九郎が知る限り、日頃から起きている間は常に酔っ払っており、笑い上戸な性格。九郎がとある高校へ転入するため、保護者役として高校へ転入手続きの電話をする。
大野 (おおの)
雲隠九郎と同じアパートに住む中年の男性。九郎の部屋の隣室だが、部屋と部屋の間は壁のない押入れで区切られており、押入れを二人で共有しているという不思議な間取りの部屋に住んでいる。そのため、押入れを通れば自由に行き来できる状態。九郎に冷蔵庫を間貸ししているが、勝手に自分のビールを飲まれたりもしている。
外国人 (がいこくじん)
メガネを掛けた白人男性。ロシア語圏の出身らしい。日本語は話せるが、漢字の読み書きは苦手。忍者に憧れており、パーカーのフードを被り、マスクを着用、肩には柄の部分が日本刀の柄のようなデザインになった傘を背負っている。忍者に弟子入りして忍者になるために来日し、忍者と接触を持とうとしている。
書誌情報
アンダーニンジャ 9巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2019-02-06発行、 978-4065145692)
第2巻
(2019-08-06発行、 978-4065167335)
第3巻
(2020-02-06発行、 978-4065184776)
第4巻
(2020-09-04発行、 978-4065206829)
第5巻
(2021-03-05発行、 978-4065225950)
第6巻
(2021-09-06発行、 978-4065247549)
第7巻
(2022-03-04発行、 978-4065270608)
第8巻
(2022-08-05発行、 978-4065288108)
第9巻
(2023-01-06発行、 978-4065303986)