概要・あらすじ
彼女いない暦17年の少年・火風紺は、ハマっているゲーム内で話しかけられた美女の要求に応えた所、突如として自室から異世界ミラへと召喚されてしまう。困惑の中、敵に囲まれていたエカルラート姫一行を助けた紺は、一行と行動を共にしながら元の世界へと戻る方法を探す旅を開始する。
一方、エカルラート姫の政略結婚を阻止する命を受けた武力組織「インコグニート」の隊長・エレクは、自ら姫一行の前へと立ちはだかるものの、紺の容赦無い行動の前に2度に渡り敗北。
股間に名誉の傷を負い、双方の戦いで1つずつ、合わせて左右両方の大切なものを失うという大きなトラウマを植え付けられる。
紺を恨み復讐に燃えるエレクとその一行が幾度にも渡って立ちはだかる中、エカルラート姫一行は少しずつ都へと歩みを進めていく。
登場人物・キャラクター
火風 紺 (ほかぜ こん)
ネットゲームにハマっている、彼女いない暦17年の少年。性格はお調子者だが頭の回転は早く、時に極悪非道。ある日、ゲーム内部でフローラと名乗る女に話しかけられた結果、突如として異世界ミラへと召喚。 以後は召喚先の場に居合わせたエカルラート姫一行と行動を共にしつつ、元の世界へと戻るすべを探し回ることとなる。元々インドア派なため戦闘能力は高くないが、口が達者なため相手を丸め込んでしまうことも多い。 アルマの力を自在に操る「ハイペリオン」の一人であり、エレクから奪った魔剣・アルマギアをハンマー状に変化させて戦う。DTを捨てるまでは死ねない、という信念を強く抱いている。
エレク
セントピリア帝国の国教・ウルガ教団の抱える影の武力組織「インコグニート」の隊長。教団から命を受け、政略結婚を阻止すべくセントピリア帝国の第36皇女・エカルラート姫を付け狙っている。 アルマの力を自在に操る「ハイペリオン」の一人であり魔剣・アルマギアを所持していたが、DTこと火風紺に虚を衝かれ敗北した際に奪われた上、股間を強打され大切なものの片方まで失う。 傷が癒えた後にDTへとリベンジに挑むが、大切なものの摘出で体のバランスが悪くなっていたことが響き、再び敗戦。大切なものの両方を失ってしまう。以後はDTへの復讐を強く心に誓い、並々ならぬライバル心を露わにする一方で、名誉の負傷がコンプレックスとなり「タマ」という言葉に過剰反応を見せるようになる。
アルマフローラ
エカルラート姫一行の道中を監視する、謎の女。「フローラ」と名乗ってゲーム内で火風紺に近づき、彼を異世界ミラへと送り込んだ張本人。アルマエネルギーを自在に操る能力を持っている。
ペット
旅の道中でマリアンデールが拾い、エカルラート姫一行の仲間となった小動物。なぜか毎回異なる鳴き声をしている。モモンガのような風貌に飛行帽を被っており、飛膜を広げることで滑空飛行を行うことが可能。 その正体はアルマフローラが送り込んだアルマ生命体であり、紺の動向を探っている。
マリアンデール
セントピリア帝国第36皇女・エカルラート姫専属の侍女の男。清楚な美貌と朗らかな性格、料理の腕も抜群という溢れ出る女らしさで、男女問わず好かれる人気者。一方で戦闘能力も高く、特に二丁拳銃の名手であり、姫の護衛補助という役割も担っている。 下は未工事だが上は工事済。驚いたりすると思わず地の声が出てしまうことがある。
ジャグラバーク卿 (じゃぐらばーぐきょう)
ジャグラバークの領主で、反体制派の最有力人物。セントピリア帝国第36皇女・エカルラート姫の婚約者であるが、彼女に名前を覚えられていない。
バリアシオン
セントピリア帝国の国教・ウルガ教団の抱える影の武力組織「インコグニート」の幹部。幹部中最年少であるため周囲から子供扱いされる事も多いが、物怖じしない性格で剣技に長けており、また人一倍エレクへの忠誠を誓っている。 基本的には常識人であるが、その本性はドSで拷問好き。
エカルラート姫 (えかるらーとひめ)
セントピリア帝国第36皇女である8歳の少女。少々口は悪いが、幼いながらも皇女としての強い責任感を持っている。内戦回避のためにジャグラバーク卿との政略結婚を命じられ、護衛セングレンと侍女マリアンデールを引き連れ都へと向かう道中、異世界から飛ばされてきた火風紺と出会い、「下僕」として仲間にする。
KT (けーてぃー)
セントピリア帝国の国教・ウルガ教団の抱える影の武力組織「インコグニート」の幹部。中性的な顔立ちをしており、エレクに対して忠誠とはまた異なる感情を抱いている。酒好きで、酔うとオネェ言葉を話し乙女化することから、周囲には面倒がられている。
ギュスターヴ
セントピリア帝国の国教・ウルガ教団の抱える影の武力組織「インコグニート」の幹部。バツイチ。軽い性格から、周囲のまとめ役であると同時にムードメーカー的な存在。高い戦闘能力を持っているが重度の女遊び好きであり、隙を見てはすぐにキャバクラへ行こうとする。
レオン
セントピリア帝国の国教・ウルガ教団の抱える影の武力組織「インコグニート」の幹部。冷静沈着で、常に心身のトレーニングに余念がないストイックな姿勢の持ち主。本人は認めていないものの、その本性は苦痛が悦びのドMであり、率先して過酷な任務を引き受けては悦楽に浸っている。
セングレン
セントピリア帝国第36皇女・エカルラート姫の護衛を担当している騎士。強面な外見で大剣を安々と振り回す大男であり、真面目な性格もあって一行を引っ張るリーダー的な存在。一方で猫を始めとする小動物を溺愛する一面も持ち、触れ合っている際には普段のキャラが崩壊してしまう。