概要・あらすじ
普通の女子高校生だった粒依音は超能力に夢中な天才少年、宝来帝に出会う。そして、彼が作ったという物質に触れ、超能力に目覚める。そんな依音に帝は「おまえが欲しい」と伝えるが、彼が欲しいのは超能力者の依音なのか、それとも女の子として自分なのか、依音にはわからなかった。しかし、帝のことが好きな依音は、帝とともに超能力の研究をすることに同意するのだった。
登場人物・キャラクター
粒 依音 (つぶらぎ いおん)
明るく快活な女子高校生。人を喜ばせ、元気にさせるのが得意。自分の名前を「イ・オ・ン」のように区切って唱えると良いことが起きるというジンクスを信じており、宝来帝の作った物質に触れてからは、そのジンクスを実現する能力を実際に身につける。帝と出会ってからは、彼に対しても「み・か・ど」と唱えては、手品を見せたりサイコマンぬいぐるみを渡したりと、超能力を思わせるさまざまな手段で喜ばせているが、これらは超能力によるものではなく、粒依音自らの手で行なっている。 白石広貴に好きだと迫られているが、依音は帝のことが好きなため、広貴から逃げ続けている。
宝来 帝 (ほうらい みかど)
科学実験が大好きで、特に超能力に高い関心を示す男子高校生。超能力を使えるようになった粒依音をいち早く発見し、依音に対して「おまえが欲しい」と迫る。IQ170の天才で、科学の実験1つで大騒ぎできるほどの科学バカ。依音曰く「夢を追いかけている人」である。昔からサイコマンが好きで、サイコマンのぬいぐるみを依音からもらった時は大はしゃぎしていた。
白石 広貴 (しらいし こうき)
粒依音のことが好きな生徒会長の男子高校生。依音に初めて会った生徒会選挙の時に、依音にジンクスを唱えてもらい、長髪の髪を縛って目の前がよく見えるようにしてもらったことがある。それがきっかけで、依音に心奪われ、以後は依音を追い掛け回しては花束などを持って、「恋人になって欲しい」と迫っている。だが、その想いは残念ながら依音にはまったく響いていない。
田吾作 (たごさく)
白石広貴の側に仕えている男子高校生。広貴が粒依音を好きなことを知っており、広貴が仲良くなれるように田吾作なりに力を尽くしてフォローしている。窓から落ちた時に依音の超能力によって助けられた後は、依音のお願いもよく聞くようになる。
水瀬 藍 (みなせ あい)
宝来帝の元彼女の女子高校生で、勝気で負けず嫌いな性格。帝の頭脳が自分と釣り合っていると思い、彼に告白して付き合っていたことがある。粒依音には劣るがちょっとした超能力が使えたため、帝はそれを目当てに付き合ってくれていた。
サイコマン
主にデパートの屋上などでショーを行っている特撮キャラクター。宝来帝が昔から憧れている存在で、帝は粒依音からサイコマンの小さなぬいぐるみを貰っている。白石広貴も小さい頃はサイコマンに憧れていたが、その正体が自分の父親であることを知り、幻滅してサイコマンを嫌いになった。
その他キーワード
物質 (ぶっしつ)
粒依音が自分の名前を「イ・オ・ン」と唱えることで反応し、超能力を起こせるようになると思っていたが、物質に頼らなくても超能力を使うことは可能。依音が現在、超能力のために持っている物質は、宝来帝が作ったもの。実は帝が作ったものとは別に、依音の体の中には幼い頃に飲み込んでしまった物質が存在し、実際はこれがキーになって反応することで超能力を起こしている。