概要・あらすじ
遺体に無数の小銭が突き刺さっているという、通称「お賽銭(さいせん)事件」が話題になる中、高校2年生の入間ケイジは退屈な日常を送っていた。ケイジは日常から逃避するように、オリジナル脚本を執筆し、あるシナリオ大賞に応募するが落選。退屈な人生からは逃れられないように感じていた。そんなある日、いとこの花里真紀に誘われ、ケイジはラーメン屋へと出かけた。そこで真紀は不思議な力を見せる。ドンブリをわざと割り、「ドンブリよ『直れ』」という言葉で、もとに戻してみせたのだ。真紀は「直す」という超能力のような「動詞の力」を持っていた。それは、「言葉の戦争(ウェルベルム)」という「ゲーム」に参加することで、ランダムにひとつもらえる「動詞の力」であった。ゲームの目的は他の能力者が持つ「パスワード」を集め、「言葉(ウェルブム)の支配者」になること。「言葉の支配者」になれば、どんな願いも叶(かな)えられるらしい。ケイジは真紀から「言葉の戦争」に招待され、「開く」という「動詞の力」を得た。こうしてケイジの退屈な日常は終わりを告げ、能力者同士のサバイバルゲームに身を投じることになった。
登場人物・キャラクター
入間 ケイジ (いるま けいじ)
高校2年生の男子。実家は自動車修理工場で、退屈な日常に飽き飽きしており、脚本家になる夢を持つ。いとこの花里真紀から「言葉の戦争(ウェルベルム)」というゲームに招待され、命をかけたサバイバルバトルに参加することになる。「開く」という「動詞の力」で、扉やパラソル、傷口など様々なものを「開く」ことができる。
花里 真紀 (はなさと まき)
入間ケイジのいとこの女子大生。21歳で、読者モデルをしている。ケイジの憧れの存在で、「言葉の戦争(ウェルベルム)」というゲームの参加者。「直す」という「動詞の力」で何でも直す能力を持つ。ケイジを「言葉の戦争」に招待した後、変死体で発見される。
吾妻 梨々花 (あづま りりか)
猫耳パーカーとツインテールが特徴のギャル。政治家の娘で実家は大金持ち。「言葉の戦争(ウェルベルム)」というゲームの参加者で、「飛ばす」という「動詞の力」で、いろいろなものを飛ばして攻撃できる。花里真紀とは友達で、真紀を殺した犯人を追い、入間ケイジと共同戦線を張る。
天地 ミトス (あめつち みとす)
警視庁捜査一課の刑事を務める金髪の若い男性。「言葉の戦争(ウェルベルム)」というゲームの参加者で、「止める」という「動詞の力」を持つ。小学校6年生のとき、何者かに襲われて両親は死亡し、弟の天地ロゴスは歩けない体になってしまう。両親を殺した犯人を見つけるため、「言葉の戦争」のクリアを目指している。
天地 ロゴス (あめつち ろごす)
天地ミトスの弟。車いすに乗る金髪の若い男性。小さい頃何者かに襲われて両親を失い、自らは歩けなくなってしまう。「言葉の戦争(ウェルベルム)」というゲームの参加者で、「聞く」という「動詞の力」を持つ。兄とともに両親を殺した犯人を見つけるため、「言葉の戦争」のクリアを目指す。
クレジット
- 原作
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花林 ソラ
書誌情報
ウェルベルム-言葉の戦争- 8巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2022-07-12発行、 978-4098512058)
第2巻
(2022-11-17発行、 978-4098514113)
第3巻
(2023-03-17発行、 978-4098517541)
第4巻
(2023-08-18発行、 978-4098525508)
第5巻
(2023-12-12発行、 978-4098530595)
第6巻
(2024-04-11発行、 978-4098532056)
第7巻
(2024-08-08発行、 978-4098535194)
第8巻
(2024-11-12発行、 978-4098536948)