NARUTO-ナルト- 木ノ葉新伝

NARUTO-ナルト- 木ノ葉新伝

岸本斉史の漫画『NARUTO-ナルト-』のスピンオフで、ひなたしょうの小説『NARUTO-ナルト- 木ノ葉新伝 湯煙忍法帖』のコミカライズ作品。漫画はテレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズのコミカライズも手掛ける斎夏生が担当。原作終了後から約十数年後の湯の国を舞台に、猿飛アスマと夕日紅の娘、猿飛ミライが、旅行のために訪れた湯の国で事件に巻き込まれる忍術バトルアクション。偉大な両親へのコンプレックスに苦しみながらも、仲間との交流や湯の国での戦いを経て、自らのあるべき姿を見出していくミライの奮闘が見どころとなっている。集英社「少年ジャンプ+」で2022年46号(10月29日)から2023年25号(5月27日)まで配信。

正式名称
NARUTO-ナルト- 木ノ葉新伝
ふりがな
なると このはしんでん
原作者
岸本 斉史
原作者
ひなた しょう
漫画
ジャンル
侍・忍者
 
バトル
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
関連商品
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『NARUTO-ナルト-』の未来の世界を描いたスピンオフ

本編となる『NARUTO-ナルト-』は、集英社「週刊少年ジャンプ」にて1999年43号から2014年50号まで連載。単行本は全72巻と長編連載作品で、連載中にテレビアニメ化やゲーム化、アニメ映画化など、数多くのメディアミックスが展開されている。本作の時系列は『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』や『NARUTO-ナルト- サスケ烈伝』とほぼ同時期で、うずまきナルトが七代目火影に就任している時代の物語となっている。主人公は、本編でもその存在が示唆されていた猿飛ミライ。両親の猿飛アスマと夕日紅の面影を残しており、アスマの弟子だった奈良シカマルを師匠と仰いでいる。

第四次忍界大戦を生き抜いた英雄たち

本作では、本編の主人公であるうずまきナルトや、猿飛ミライの母親、夕日紅のほか、猿飛アスマの弟子だった奈良シカマルや秋道チョウジ、紅から教えを受けていた犬塚キバ、六代目火影のカカシや、そのライバルのマイト・ガイなど、本編の最終戦争である「第四次忍界大戦」を生き抜いた火の国の出身者が多数登場する。過去の戦いで傷ついたガイ以外は、いずれも現役と変わらない力を維持しており、シカマルやキバは、今でも師匠に敬意を払っている様子を見せている。これはミライが両親を誇りに思う理由でもあるが、その一方でコンプレックスの一因にもなっている。

ジャシン教の残影

猿飛ミライは、はたけカカシとマイト・ガイの護衛として湯の国に滞在することになる。湯の国は、猿飛アスマを殺害した飛弾の出身地で、飛弾が不死の身体を得たきっかけであるジャシン教発祥の地でもあるため、ミライにとってはあまりいいイメージのある場所ではなかった。しかし、カカシやガイたちと共に祭りや湯治を楽しむにつれ、彼女の湯の国への不信感は払しょくされていく。だが、飛弾とジャシン教を崇拝する龍奇が、湯の国の住民をいけにえにして自らを不死に変える儀式を目論んでいることを知る。ミライは、身勝手な理由で多くの人間を犠牲にしようとする龍奇に立ち向かう決意を固め、彼と激闘を繰り広げる。

登場人物・キャラクター

猿飛 ミライ (さるとび みらい)

木の葉隠れの里出身の少女。猿飛アスマと夕日紅の娘で、三代目火影である猿飛ヒルゼンの孫。生真面目な性格で、はたけカカシやマイト・ガイの破天荒な言動に翻弄されることが多い苦労人。また、師匠の奈良シカマルを慕っており、シカマルからも将来を嘱望されている。忍としての実力は確かで、父親譲りの炎と母親直伝の幻術を使いこなす。一方で、木の葉隠れの里でも英雄視されている両親に対してコンプレックスを抱いており、たとえ賞賛であっても両親を引き合いに出されることを嫌う。平和を望んでいるものの、平和な世界における忍の存在意義に自問自答している。忍の養成機関である「アカデミー」を卒業してからは、七代目火影であるうずまきナルトの護衛任務に就いていた。そんな中、ナルトからカカシとガイの護衛の任務を任され、彼らと共に湯の国に向かう。

はたけ カカシ

木の葉隠れの里出身の上忍で、六代目火影を務める男性。現在は火影の地位をうずまきナルトに譲り、彼のサポートに徹しながらも悠々自適の生活を送っている。火影を引退してからもその実力はまったく衰えておらず、余裕をもって事に当たる姿勢も変わっていない。親友のマイト・ガイと今でも仲がよく、湯の国に赴いた時は卓球で勝負したり、愛読書である「イチャイチャパラダイス」について語り合っていた。

クレジット

原作

, ひなた しょう

ベース

NARUTO-ナルト- (なると)

おちこぼれ忍者だったうずまきナルトが、戦いの中で仲間との絆を深め、英雄へと成長していく姿を描く。集英社「週刊少年ジャンプ」1999年43号から2014年50号まで連載。海外での人気も高く、主人公のうず... 関連ページ:NARUTO-ナルト-

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書誌情報

NARUTO―ナルト―木ノ葉新伝 上 集英社〈ジャンプコミックス〉

(2023-06-02発行、 978-4088835846)

NARUTO―ナルト―木ノ葉新伝 下 集英社〈ジャンプコミックス〉

(2023-06-02発行、 978-4088835853)

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